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2020年総括 [日記・雑感]

何の予兆もなく年初めから猛威を振るい始め、収束に向かうどころかあっという間に世界を席巻してしまったSARS-CoV-2。それがために環境が大きく変わり、生活様式まで規制される事態となって、個人の生活はもとより、予定されていたイベントの多くが中止または延期を余儀なくされて、様々な事柄が未消化、滞ったままとなってしまったと感じます。



外出も思うに任せず、趣味・・・というほどでもないのですが、《ミュージック&アート、シネマな生活》も規制の前になし崩し。
ざっと列挙してみると・・・、

01/26 峯島望美ソプラノリサイタル<歌巡り>@大阪大学会館
02/02 ゴッホ展@兵庫県立美術館
02/09 初春 ジャワ舞踊の集い@正福寺
02/16 日曜ガムラン@大阪大学豊中キャンパス
02/23 鍵冨弦太郎・沼沢淑音デュオリサイタル 三つのヴァイオリンソナタ@大阪大学会館
03/01 私の知らないわたしの素顔@シネリーブル梅田
03/21 anan創刊50周年記念展@美術館えきKYOTO
04/04 モネからはじまる住友洋画物語@泉屋博古館(京都)
05/29 白い暴動@シネリーブル梅田
07/11 アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい@シネリーブル梅田
07/12 いちからわかる円山応挙と長沢芦雪@嵯峨嵐山文華館
08/16 聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-@京都国立博物館
09/13 大阪クラシック第1公演@大阪市中央公会堂・大集会室
09/13 大阪クラシック第2公演@大阪市中央公会堂・中集会室
09/14 大阪クラシック第4公演「クラシックと能」@Zeppなんば大阪
09/14 大阪クラシック第5公演「クラシックと能」@Zeppなんば大阪
09/19 大阪クラシック第18公演@フェスティバルホール
09/22 キスリング展@美術館えきKYOTO
10/18 武久源蔵&宮崎貴子『連弾シンフォニー・コンサート』@大阪大学会館
10/18 お昼寝ガムラン@ギャラリーヨルチャ
10/31 舞妓モダン&踊り鑑賞会@京都文化博物館
11/14 ロンドンナショナルギャラリー展@国立国際美術館
11/15 佐藤卓史+小倉貴久子『ウィーン、シューベルティアーデ、ベーゼンドルファー1828』@大阪大学会館
11/22 近世画楽多@松花堂庭園・美術館
11/23 トルーマン・カポーティ 真実のテープ@テアトル梅田
11/23 ばるぼら@シネリーブル梅田
12/13 燃ゆる女の肖像@大阪ステーションシネマ
12/19 ヘルムート・ニュートンと12人の女たち@テアトル梅田
12/26 松元愛香 ヴァイオリンコンサートⅦ@マグノリア・ホール
12/27 ジョゼと虎と魚たち@大阪ステーションシネマ

音楽会がクラシック系とガムラン系で13公演、映画鑑賞が8本、美術鑑賞が8回。多いとみるか、少ないとみるか?

本来なら「ワンコイン市民コンサート」があと8公演あって、「日曜ガムラン」も10回前後はあったでしょう。何より、大阪大学の大学祭出演に向けてのお稽古に取り掛かった矢先にフリーズしちゃって、それもノーカウントとなって。
それ以外にも楽しみにしていたものが中止、延期で、消化不良も甚だしい・・・ような気もしますが・・・。

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その分、拝見、拝聴した分はしっかり咀嚼、吸収出来たかと思います。
イベントを追い掛けて慌しく外遊ばかりしていた時間を解釈、分析に当てることが出来て、深く考えることが出来たのではないかと感じます。
参加人数が制限されて極近い位置で鑑賞することが出来たり、録画・録音のお手伝いと言いながら独占的に演奏を愉しめたり、考えようによってはとても贅沢な時間を過ごさせて頂いたと言えるかもしれません。悪いことばかりではなかったような・・・。

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フランス近代芸術はどういう系譜を辿って形作られたか。西洋美術史をお浚いするのに十分な時間を得ました。
クロード・ドビュッシーが、1889年に開催されたパリ万国博覧会で何を観て、何を聴いたか。彼が聴いたとされるアジアの音階・・・インドネシア・ジャワのガムランだと言われている・・・が彼にどう影響して、彼独自の音楽となったか。何を受容して、それが彼の中でどう変容して、彼の音楽宇宙を形成するに至ったか。アシル=クロード・ドビュッシーがクロード=アシル・ドビュッシーになった瞬間。それは・・・(長くなるので孰れ改めて)。

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んン?! 外出を控えて、蟄居しているうちにしっかり消化が促進しているじゃん!?

意外にもそのキッカケとなったのは、「観音信仰」に関するエキシビションを拝見したから。あるいは、社寺に咲くお花を観たことがある種トリガーとなったような。
もっと言えば、生活のあり方が一変してしまったからかもしれません。
「信仰」を持たないワタシにとって「信心」とは自らを信じること、(そうしたものが備わっているなら)自身の中の神性、仏性を高めることであって、天才だかギフテッド、タレンテッドとか、そうした知能までは届かないにしても、知識で自制することを改めて学んだように思えます。
重篤化したり、ひいてはお亡くなりになった方もあって、今回の事態が良いキッカケとは言いませんが、克己することを再認識した年ではないかと思います。

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イベントも回数を減らしましたが、外出自体その頻度が下がり、「主にポタ・レポ」のポタリングはほぼほぼ皆無。
それは自粛云々のためではなく、主に体調面が原因。
それを癒してくれたのは観音様ではなく神社仏閣に咲くお花やその庭園風景。朝露に光る苔、桜や紅葉もよろしおすけど、水辺に咲く蓮華・・・ハスやスイレンが一番どす。
自粛、自制も必要でしょうが、そのためには精神の安定、ヒーリングやリラクゼーションが大切だと感じた年でした。

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セルフコントロールを強制するあまり自我枯渇しちゃわないようにしないといけないのですが、年が改まっても自粛を強いられる日々が続きそうに感じます。
時に学び考えて、時にリラックス。緊張と緩和のバランスを取ることが大切になりそうですが、それも自制、セルフコントロールになっちゃうのでしょうか。あまりに制限が過ぎると、頭が麻痺して、身体中が凝っちゃいそうで。緊張を3割、緩和を7割くらいの気分がいいかも知れません。
引き続きイベントなどは中止、延期となって、場合によっては出勤も規制されて、自宅に籠る時間が増えそうに思えます。
これまでに消化、吸収したものをアウトプット(排泄とは言いませんよ)したいと考えています。
体裁の整った論文や小説を書くほどの文才、人前にご披露出来るほどの楽曲を作れるほどの楽才は無いのですが、そうした真似事を進めようと考えています。
芸術性はともかく、自己満足出来るくらいのクリエーションが出来れば良いのですが・・・。

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今年一番、癒し、和み、慰めとなったのはこの笑顔ですかねェ。めっちゃ笑ろてはるし。

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