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自宅で「ワンコイン市民コンサート」 [音楽のこと]

最近、そのレポート記事が書けなくて、ワタシも少し寂しい想い。
3月公演以降何れも延期、中止となっていた「OCCA ワンコイン市民コンサート」ですが、9~11月公演は録画をオンライン配信することになりました。


10月分と11月分は大阪大学豊中キャンパス・大阪大学会館での録画となり、ワタシも立ち会わせて頂いて、その一音入魂の演奏に思わずときめいていたりもしたのですが、何しろ無観客でその感動を分かち合えるヒトがほぼほぼ皆無。録画・録音されたものが公開されるのを心待ちにしていた次第。
OCCA ワンコイン市民コンサート」のウェブサイトからどなたでも無料でご覧頂くことが出来ますので、大阪大学豊中キャンパス・大阪大学会館での公開公演が無くて寂しい想いをされておられる方も、そうでない方も、遠くてご来場頂くことが出来なかった方々にもご覧頂けたらと、ここで紹介、リコメンドしてしまいます。

三ヶ月分のうち先ずは9月と10月の分。何しろ一音入魂、その魂が熱くて重いので編集にも時間を要してしまうようで・・・。

9月公演として、青柳いづみこさんが『花の物語、花の音楽』と題したお花づくしなプログラムをご披露くださいます。
記念すべき「第1回公演」を始め、毎年の周年記念公演で趣向を凝らしたプログラムをご披露くださるいづみこさん。オンラインでの公演となった今回は心尽くしの花束のような演奏で、ピアニストで文筆家らしく(?)、朗読と演奏が交互にご紹介されて、それも、西欧、東欧、北欧、そして日本から。フランス古典の大クープランから現代曲まで。何れも小さなちいさなお花(小品)ではあるのですが、それが一層お可愛らしくて、それぞれに個性的。ただ愛らしいだけでは無く、少ォし毒を含んだお花も入っているようですが、春が恋しく、待ち遠しくなるような、その内訳は以下の通りです。

坂口 安吾 「桜の森の満開の下」(朗読)
レーラ・アウエルバッハ 「さくらの夢」
ライマン・フランクボーム 「オズの魔法使い」(朗読)
フランソワ・クープラン 『クラヴサン曲集 第4巻 第27組曲』より「罌粟」
シリル・スコット 「ポピー」(朗読)
シリル・スコット 「ポピー」
ハンス・クリスチャン・アンデルセン 「沼の王の娘」(朗読)
シリル・スコット 「ロータス・ランド」
ジェルメーヌ・タイユフェール 「フランスの花々」
    プロヴァンスのジャスミン
    ギュイエンヌのひなげし
    アンジュのばら
    ラングドックの向日葵
    ルションのカモミール
    プロヴァンス高地のラヴェンダー
    ベアルンの昼顔
    ピカルディの矢車菊
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(森 鴎外 訳) 「ミニヨンの歌」(朗読)
ロベルト・シューマン/クララ・シューマン 「ミルテ」
奥村 一 「花に寄せる三つの前奏曲」
    1.アネモネ
    2.ヒヤシンス
    3.チューリップ
サムイル・ヤコヴレヴィチ・マルシャーク 「森は生きている」(朗読)
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 『四季』より「4月 松雪草」
レイナルド・アーン 「当惑したナイチンゲール」
    パンジーの花束
    ブリダの薔薇
    クロスアンドレのヘリオトロープ
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 「星の王子さま」(朗読)
夏目 漱石 「三四郎」(朗読)
ジョン・キーツ 「イザベラとバジルの鉢」(朗読)
高橋 悠治 「メッシーナのメボウキ」
ジャン・シベリウス 「5つの小品(花の組曲)」
    1.ひなぎく
    2.カーネーション
    3.アイリス
    4.金魚草
    5.釣鐘草

10月公演は、武久源蔵さんと宮崎貴子さんによるピアノ連弾、『連弾シンフォニー・コンサート』。
いづみこさん同様、こちらも「OCCA ワンコイン市民コンサート」に欠かせない演奏家。
『シンフォニー』とある通り、管弦楽でも演奏される舞曲集や、管弦楽序曲と交響曲からトランスクリプションされた四手連弾版となっています。
演目は、
ヨハネス・ブラームス 「ハンガリー舞曲集 第1集」
ヨハネス・ブラームス 「大学祝典序曲」
ピョートル・チャイコフスキー 「交響曲 第6番 ロ短調 悲愴」
ハンガリー舞曲集」は某サロンにて最新のBösendorfer、「大学祝典序曲」と「悲愴」は大阪大学会館常設のModel250 Liszt Flügelでの演奏で、その音色の違いも楽しめます。
武久さんといえば、通常公演では『ピアノの発見』というシリーズ公演でおなじみで、そこでは演奏の合間に軽妙なおしゃべりを交えた楽曲紹介、解説をされておられるのですが、今回のヴィデオの中でもきっちりとご解説してくださいます。

4K高画質に高音質での録画は、演奏会としての臨場感は少し薄れるかも知れませんが、その分ピアノがすぐ眼の前で鳴っているような立体感を感じて頂ける仕上がりとなっています。
11月公演もピアノ4手連弾で、全曲大阪大学会館常設のModel250 Liszt Flügelでの演奏となる、佐藤卓史さんと小倉貴久子さんによるオール・シューベルト・プログラム、「ウィーン、シューベルティアーデ、ベーゼンドルファー1828」・・・なのですが、こちらは編集にもう少し時間が掛かるようで・・・。

その代わり・・・と言ってはなんですが、過去の公演の様子を収めたアーカイブスから2019年度分をギュギュッと纏めたダイジェスト版や海外在住のアーティストから贈られたパフォーマンス映像もリンクされていますのでステイホームの気晴らしとして、ご自宅でたっぷりとワンコイン市民コンサート・アーティストの演奏を味わって頂けるに違いないと思います。

こうした状況がいつまでも続くとは思えない、思いたくはないのですが、コロナ禍の中、大学の施設を使っていることもあり、感染症対策も十分とはいえず、出演が予定されているアーティストの方々もそのほとんどが海外在住でお越し頂くのも難しい状況にあります。
大阪大学会館での生演奏を聴ける日を心待ちにしつつ、自宅で「オンライン市民コンサート」。何度でも聴き直せるという利点もありますよ。

以下のリンクからどうぞ。
OCCA ワンコイン市民コンサート

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