蟷螂、ふたたび!? ・・・三たび、四たび!!

カマキリ(螳螂、蟷螂、鎌切)は、昆虫綱カマキリ目(蟷螂目、学名：Mantodea)に分類される昆虫の総称。前脚が鎌状に変化し、他の小動物を捕食する肉食性の昆虫である。名前の由来については、「鎌切」という表記があることからわかるように、「鎌で切る」から「鎌切り」となったという説と、「カマキリ」は、「鎌を持つキリギリス」の意味で、この「キリ」はヤブキリ、クサキリ、ササキリなどのキリギリスの仲間の名にふくまれる「キリ」と同じであるという説とがある(Wikipedia)。

 

悪い虫がつく・・・などという古風な言葉は聞かれなくなって久しいが、それは嫁入り前の若いお嬢さんに対してであって、たちのよくない、好ましからざる交際相手が出来てしまったことを娘の男親が嘆いて吐いた言葉。
悪い虫呼ばわりされたことはあっても、おっさんになって、今さら虫が寄ってこようはずもない・・・はず。

それなのに何故かカマキリには好かれてしまうようで・・・。

職場の喫煙所で屯ろっていたときのこと。周りにいる喫煙者のワタシを見る目がどうもおかしい。何かと思ったら、ワタシの脚、太腿辺りに一匹のカマキリがしがみついていた。それもかなりの大物。

ワタシは昆虫を苦手とする。爬虫類は全然大丈夫なのだが、昆虫を始め、節足動物全般は大キライだ。見るのさえおぞましい。カニやエビなどの甲殻類さえ姿のままでは食せない。せめて殻を剥いて頂くか、出来れば天ぷら粉やメリケン粉のコロモを纏わせて頂きたい。
生きたものなど以ての外。蝿蚊の類いは言うに及ばず、蝶々がひらひらと寄ってくるだけでも卒倒もの。黒光りする甲虫や名前を思い出すだけでも身震いしそうな「G」などが近づいてきただけで昇天しそう。
先日職場の階段にケムシが這ってただけで、階上に戻って、別の階段を使った。
バルコニーのガーデニング用に買ってきた花の苗に10㎜ほどの小さなケムシがついていただけで、それを取り落とした。

が、何故かカマキリに好かれてしまう。

喫煙所で遭遇したヤツは突然飛来したものか、足元から這い上がってきたのか。幾ら何でも、その何方でも気づきそうなもの。気付かぬうちに腿辺りにへばりついていた。
それは同僚に取ってもらって事なきを得たが、実は初めての経験ではない。

一昨年、前日から玄関ポーチに放置していた自転車で出掛けようと思ったら、その折り畳んだハンドルポストに一匹しがみついていた(→記事参照)。
数年前、奥様の荷物持ちでショッピングモールまで出向いた際に、外のベンチでタバコをすっていると、背中に一匹張り付いていた。それは自分では気付かずに、合流した奥様がご覧になって、発見された。
さらにその数年前、奥様と息子さんを伴って長居植物園を散策していた折り、気付いたらシャツの袖に一匹ぶら下がっていた。

いずれのケースも、飛来したものではないように思える。かといって、足先から這い上がってきたとも思いづらい。突然カラダのどこかに張り付くカマキリ。ど根性なカエルさんもびっくりやわ。

今回で四度目。二度ある事は三度ある・・・とはいうものの・・・。十年ほどで四回。それも大阪で。今や見かける事さえ珍しい。遭遇するだけならまだしも、カラダに張り付くか?! ど根性カマキリ??

奥様の学説(？)によると・・・、ワタシはカマキリが好むような、捕食対象である小動物の匂い、またはフェロモンを発散しているのではないか・・・とのこと。フェロモンもホルモンもドラえもんもあるかいな!? フェロモンなら若いお嬢さんに寄って来てもらいたいものである。うん。

前脚を持ち上げて待ち伏せする姿を祈っているようだと見て、日本では俗に拝み虫(おがみむし)とも呼ばれる。カマキリ類の学名は、ギリシャ語の名前"mántis"に由来し、"mántis"は「予言者」の意味でもある。これは、英名のmantis、mantidの元にもなっている。英語では、praying(祈る)mantisとも呼ばれる。また、さらにはその生態から同音語のpreying(捕食する)mantisとの混乱も見られる(Wikipedia)。

拝み虫・・・誰かがワタシになにかを依頼しようとしていて、その使い魔としてワタシの前に出現したのか?!
預言者・・・何かの変事の予兆として現れたのかしらン？
捕食者・・・奥様の仰るように、ワタシを捕食対象と捉えているのか？

過去３回の場合、その後に何かあったかどうかは思い出せない。あったとしても些細な事。
三度目の正直というが、すでに四度目。ただし、そのうち一回はカラダではなく自転車のフレームだったから、これが三度目の正直か。

まァ、"虫の好かんヒト"じゃないだけマシか？ どうせなら、若いお嬢さんが寄ってくるようなヒトになりたいもので。
それはあまりに"虫がいい"？