特撮って夢がありましたよね。 [散歩・散走]
本来の予定では、今日は琵琶湖畔をBD-1で走っているはずだったのですが、天気予報は雨。急遽予定を入れ替えて、明日赴くはずだった、高島屋難波店で開催中の『円谷英二 特撮の軌跡展』に行って来ました。
円谷英二といえば、言わずと知れた特撮の神様。特技監督という肩書きで、戦争映画やスペクタクルな歴史ものも遺されておられますが、幼少期のワタシたちにとっては、『ゴジラ』や『ウルトラマン』などの空想科学な怪獣映画やヒーロー物の制作者。
幼少期、テレビがまだパーソルナルなものではなくて、"一家に一台"な時代。厳格な祖父母が健在で、自宅では国営放送しか観ることが出来なかったワタシにとって、アニメや特撮番組はまさに憧れの対象だった。ただでさえ、習い事とその予習・復習に時間を取られて、テレビを観ている暇はなかったのですが、『ウルトラシリーズ』は近くの友人宅まで観に出掛けたくらいに憧憬の的。
一方『ゴジラ』などの劇場公開された怪獣映画は、ほとんどが夏休みや冬休みの上映とあって、祖母に手を曳かれて、あるいは弟と二人で、長じてからは友人と出掛けたのが遠い記憶。
いずれも思い出の彼方に消えるか・・・といえばそうでもなく、CATVでの再放送やレンタル・ヴィデオを大量借りして、断片的な記憶のパズルを再構築して、幼少期の夢を完成させるに至りました。
詳しいことは明日に譲りますが、ワタシにとってそれら特撮番組は、ウルトラマンやゴジラ、宇宙人や怪獣などの"架空の生物"がお目当てな訳ではなく、それら巨大生物に対抗すべく科学の粋を結集して作られた・・・という設定の乗り物や化学兵器、デバイスと番組制作技術にこそ興味がありました。
その第一人者が円谷英二。
今回の『円谷英二 特撮の軌跡展』は、彼の生い立ちから生涯を紹介するとともに、特撮の魅力を余すことなく体感出来るエキシビジョン。当時のポスターや台本、撮影に使われた小道具が展示されるとともに、怪獣の着ぐるみが数体並び、巨大ジオラマではウルトラマンとレッドキングの闘い(の撮影風景)が再現されて、なかなかの見応え。
別途、ウルトラヒーローとの握手会も併設されていましたが、さすがにそちらはスルーしました。
昨今のコンピュータ・グラフィックもいいのでしょうが、手づくり感のある昭和の特撮番組もそれはそれで魅力があるように思います。円谷英二の特撮作品や、マンガの神様である手塚治虫が遺したアニメ作品があってこその今のVFX・・・ヴィジュアル・エフェクトなのではないでしょうか。
明日は、『ウルトラマン』について、ワタシの幼少期の思い出をもう少し語りたいと思います。多分。
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