遺伝か、環境か!?

晴れて高校入学が決まった息子さん(15)、ホッとしたのか気が抜けたのか、勉強もせずに、今まで以上によく食べるし、暇があったら寝ている始末。今更「寝る子は育つ」という年齢でもないが、食べ盛り育ち盛りではあるのだろうか、まだまだデカくなりそうな気配。
まァ、私立と公立の入試を終えて、少しは休みたいのかも知れないと、高校から宿題を頂いて来るまではと、多めにみてやることにして・・・。

 

彼の身長は現在171cmであるらしい。本人は190cmくらいにはなりたいのだという。そこまで育たなくても、せめてワタシ(177cm)よりは大きくなって欲しいと思う親心。
ところがそれに水を差すのが"リケジョ"なママリン。私の遺伝子が半分入っているから、それほど大きくならないかもしれないと仰る。因みに、彼女の身長は153cm。で、「子供の身長予測計算法」なるものを持ち出してくる。

両親の身長から、子供の身長を導き出す計算式だとかで、
男子の身長＝(父親の身長＋母親の身長＋13)÷2＋2
女子の身長＝(父親の身長＋母親の身長－13)÷2＋2
なのだとか。

それに当てはめると、トラちゃんの身長=(177+153+13)÷2＋2=173.5cm となってしまう。ん、あと2.5cmしか伸びない!?

しかし、ワタシの両親はそれぞれ166cmと152cmしかない。計算式に沿うと、ワタシの予測身長は167.5cmになってしまう。10cmほど育ち過ぎ・・・ってことになってしまう。計算式がマユツバなのか、今更ながら両親とワタシのDNA鑑定をしないといけないのか。

遺伝子の要素が強いのか、環境による影響が勝るのか、親子３代に渡る検証となるわけですな。

遺伝子は均等に半分ずつ受け継いでいるのかもしれないが、ワタシと息子さんは「そっくりクローン」と呼ばれるくらいに似ているらしく、どちらかというと細長い体型もほぼ相似形。ママリンに似ると、タテに育たず、ヨコにデカくなる!?

ワタシが息子さんの年齢のころ、高校入学時の身長は156cm程度しかなくて、高校２年生の身体測定時が177cm、現在と同じ身長になった。高校１年生の１年間で20cmも伸びたことになる。
時代が違う。世代が違う。環境が違う。食べ物も少し違う。現在の高校１年生(15歳)の平均身長は168.4cmだとかで、息子さんはそれよりは大きくなった。早めに育つか、遅れて育つのかの違いはあるにしろ、息子さんもまだまだ育ち盛り、父の身長を越える可能性は残されている・・・はず。１年間で20cmも伸びないにしても、バレーボーラーやバスケット選手を目指せとは言わないけれど、あと６センチ以上は育って欲しいところではある。
小学校の６年間をスイミングスクールに通わせて、中学校の３年間は陸上部で鍛えられて、171cmまで育った息子さん。高校生活も運動部に入ればまだまだ伸びるのかしらン？

身長を伸ばすには、マシュマロを食べればいいとか、タンパク質やビタミンD等を多く摂れとか言われるが、牛乳嫌いな息子さんのために、料理の中に乳製品を紛れ込ませたり、大量の蛋白質やビタミンを与えつつ、奥様が工夫を凝らした食餌でここまで育ったのかしらン？

運動か、食餌か。どちらの影響が大きいのか。

ワタシの高校生活は運動部どころか帰宅部・・・といいながら放課後は堺市立図書館に籠る日々。運動と言えば、バイクとデート(!?)と休暇の際のアルバイトくらい。
当時も、何故それほど急激に身長が伸びたのかと、友人等に訝られたが、「"雨後のタケノコ"を山ほど食べて、牛乳を１日２リッターほど飲めばいい」と応えていた。もちろん、それは冗談で、ミルクは飲んでも、筍はそんなには喰っていない。好き嫌いも多かったし、食もどちらかというと細い方。なにが一気に20cmも成長させてくれたのかは、自分でも分からない。

育児は(誤解を恐れずに言えば)ある意味「実験」でもある。人格も育んでやらないといけないが、体格も発育させてやらねばならない。
案外、手を掛けず、ノビノビと育ててやるのがいいのかもしれないとも思う。ここまではほぼ我々、父と母が望む通りの子に育ってくれた。この先も遺伝的要素に勝るほどの環境を整えてやりたいと思うが、運動なのか、食餌なのか、それが未だに分からない。
義務教育を終えたあとの進路、志望校も自分で選んで来たのだから、ここから先は"放置プレイ"、好きにさせておけばいいかしらン？
両親が頭を抱えて悩んでいるのに、本人は「寝る子は育つ」と喰っては寝るの体たらく。ストレスを感じてないから、ここ(171cm)まで大きくなったのか!? 運動より、食餌より、案外ストレスの無い生活環境が必要なのかも、ねッ。