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ファイト!!!! [日記・雑感]

暑さに拍車をかけるようなオリンピック・フィーバー(死語?)。連日連夜実況中継もされているし、解説やインタビュー、ドキュメントな報道も加えて、国を挙げての盛り上がりようではあるが、その盛り上げ方がちょっと気に入らない。
「参加することに意義がある」と言われたオリンピックであるが、昨今はいかにメダルが取るか、どこまでメダルに迫るかに主眼がおかれているようで、「惜しくも銀メダル」だとか「残念ながらメダルに手が届かず」と報道されているのがどうも歯痒い。
競技会といっても勝負事であるからそりゃあ勝ってこその意義ではあるが、負けよう、負けてもいいと思って出場している選手なんていないと思う。死力を尽くして望んだ結果を「メダルに届かず」と片付けるのはどうも納得出来ない。まず本人が持てる力を出し切って、納得出来る試合無いようであったか、悔いの無い闘いであったかどうかを評価してあげるべきなのではないかと思ってしまう。せめぎあって勝ち抜いたご褒美がメダル。
競技者が悔しがるならともかく、第三者、TVのコチラ側まで落胆するのはどうかと思う。まず戦い抜いたことを賞賛してあげてもいいと思うのだが・・・。

昔は欧米列強に比べて体格的にも技術的にも劣っていたからか「参加する」であったのが、体格も見劣りしなくなったり、それを補う技術を身につけて、たしかにどの競技も上位入賞出来るレベルまで迫っているのは確か。
日頃オリンピックなり国際試合を目指して、一大プロジェクトと言えるくらいのカリキュラムを組んで、練習などと軽々しく呼べないような鍛錬を積んでいるからか、各協会の政治的な思惑やスポンサー様への配慮なり「大人の事情」が見え隠れ、コストが掛かっているのだからメダルを取らずにどうするかと言っているようでどうも気にいらない。ご褒美だけを目的にしているようでどうもビンボーくさい。

そう思いながらもやはり気になるオリンピック。ワタシが観るのは、自転車競技とサッカー、それに競泳とテニスくらいであるが、自転車競技、男子ロードレースとタイムトライアルは特に燃えました。
6時間に渡る熱戦であったロードレースは、イギリス包囲網を組む欧州列強国、その隙を狙ってゴール前8kmで先頭に飛び出したのがカザフスタンのアレクサンドル・ヴィノクロフとコロンビアのリゴベルト・ウラン。脚が残っていない25歳のウランちゃんを置き去りにしてゴールに飛び込んだのは38歳のヴィノ。ドーピング判定で出場停止、引退と復帰を繰り返し、今年ツール・ド・フランスとオリンピックを最後にロードレースからの引退を表明していた満身創痍のベテランが悲願の金メダル。
その4日後に行われた個人タイムトライアル。ロードレースでの落車で肩や腕を傷めたファビアン・カンチェラーラ(スイス)が痛みを圧しての激走なら、4日前の雪辱に燃えるブラドリー・ウィギンスが地元の声援を受けての敢走で金メダル。タイムトライアル世界チャンピオンのトニ・マルティン(ドイツ)も順当に2位。
日本勢、別府史之はロードレース、タイムトライアル両方に出走し、RRでは逃げに乗って中継でも目立つ位置をキープしていたし、TTでは一時暫定一位の玉座に腰掛ける結果を残した。
もう一人の日本人、新城幸也も目立ちこそしなかったものの、ツール・ド・フランスの疲れも見せず250kmを走り切った。
勝者には勝者の、敗者には敗者のドラマがある。個人戦であり団体戦でもある自転車ロードレースは、ある意味全ての競技に通じるドラマを内包している。個人の技量、チーム内での位置取り、チーム間の駆け引き。ドラマティックでロマンティック。あまりメディアに取り上げられることはないが、グランツールのステージレースとも、クラシックなどのワンデーレースとも違う、オリンピックでのロードレースも面白い。

と、オリンピックについて語るとキリがない。

で、振り返ると「絶賛反抗期なう!!」な健康優良不良少年のトラちゃんことうちの息子さん(13)は陸上少年。この暑い中、昨日と今日は「大阪市中学陸上ブロック大会」とかで長居陸上競技場で俊足っぷりを発揮していたらしい。昨日は100m、今日は110mハードルのWエントリー。

そりゃあ、オリンピックと大阪市の中学生の大会とは、伝統も格式も段違い。比べ物にならないかもしれないが、内容的にそれほどの違いは無いと思う。小さいアスリート達にも小さな野心、小さな自信、小さな抱負もあれば小さいながらもドラマがあったんじゃないかと思う。

小学校の6年間はスイミングスクールに通って、本当は水泳を続けたかったようだが、プールはあっても水泳部のない今の中学校。水泳の代わりに選んだ陸上部でもほぼ毎日欠かさず練習に通って、夏休みさえ殆ど休み無し。記録会や競技会も臆さずにエントリーしているのが頼もしいしちょっと誇らしい。
ママ様は転んだりハードルに引っかかって怪我しないようにと、そればかり心配しているようだが、スポーツ競技に係わるからは、勝てとは言わないまでも、せめて自身の記録向上だけは心掛けて欲しいと思う。

スポーツ競技は対戦でもあるが、自分自身との闘いでもある。昨日の自分の記録を超えて行かないといけない。日々の練習の成果を記録に残していかないといけない。
競技会、記録会で1位になれとは言わないが、どうすれば速く走れるようになるか考えろ、速い選手とドコが違うか分析してその結果を応用しろと言って聞かせる。
日々の練習で身体は細マッチョになっている。今どき「根性や!!」などと精神論は持ち出さない。"心技体"とはいうけれど、技術を練るにはアタマも重要。勝ち負けより、闘争心より向上心を燃やしてくれれば、父としては嬉しい。

といいながら、カラダを鍛えることよりも、新しい自転車が欲しいとか、よりヒュンヒュンヒラヒラスイスイ走るためにタイヤを替えたい、ハンドル替えたいと、向上心より物欲を燃え上がらせる横着なオトーチャンであった。嗚呼。


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