SSブログ

蒐集と情熱と執着 その3 [日記・雑感]

今でこそ色んなものが街に溢れているし、出掛けなくてもreturnキーを「ポチッ!!」で大概のものは手に入ってしまう。
昔は今ほど店舗も多くなかったし、日常的な食材以外は贅沢品という印象もなくはなかった。
父母の時代などは、衣料品は"ツルシ"もあるが、ちょっと気の張ったところへ出掛けるための衣装はオーダーメイド。テーラーに出掛けて、採寸してもらって、仕立てて頂く。靴もカンガルー皮で作ってもらったりするのがちょっと気張ったオシャレ。もっと遡って和装となると反物を買って来て、仕立てるか仕立てに出すか。身の丈に合わせて作ってもらうのが当たり前だった時代。

流行の衣服を着散らかすか、カラダに合ったものを大事に着つぶしていくのがどちらがいいかと訊かれたら、若い頃なら前者、いい歳となった今なら後者。あまり流行りに振り回されるのも大人げないし、若作りもちょっと浮いちゃうこともある。流行りより似合うモノを身につけて、小ギレイにしておかないと、かえって老けて見えてしまう。
身長に対してかなり細めであるうえに、若いうちに野球やテニスで振り回して左腕だけ異様に長くて、ドレスシャツは採寸して仕立てて頂かないとしっくりこない。スーツも出来れば、ツルシよりオーダー。ブランドもののスーツ、パンツはウエストを、シルエットが変わってしまうくらい詰めてもらわないと着れなかったりする。
夜遊びが減ってしまったら、DCブランド(死語?)も必要でなくなってしまった。あまり気張った格好で出掛けると奥様からあらぬ疑いを受けたりするので、未だ執行猶予中の身としては大人しくしておかないといけない!?
今ならお手頃価格のイージーオーダーってェのもありますし。

衣料品だけでなく、黎明期のクルマ、自動車もかつてはオーダーメイド。シャシーとエンジンに、好みに合わせたボディを載せて、インテリアの材質もユーザーのニーズに合わせたもので仕立て上げる。
一部にそういうカロッツェリアや仕様は残るものの、今や殆どはお仕着せ。ボディ形状が幾つか用意されている車種もあれば、内装の材質/色目が選べるものもあるが、完全に"自分仕様"のワンオフとなるものはないに等しい。ユーザーの好みより安全性や交通法規が優先されるので仕方ないところではある。

さて、我らが自転車。完成車として販売されているものは、それこそクルマ以上の種類があるが、面白いのはフレームだけで売されているモノも多くあるところ。さらに拘って、フレームから新造ビルドしてもらうことも可能なら、ブリジストン アンカー RMZのようにミリ単位のフィッテイングを謳うモノまで揃っている。
"ツルシ"もあれば、"イージーオーダー"から"フルオーダー"まで選べるところがマニアゴコロをクスグってくれる。
昨今のピストバイク流行りから法規や条令による規制が近辺まで迫って来たとはいえ、安全を確保出来る範囲であれば、自由度はかなり高い。
オーダーメイドに加えてカスタマイズ、同じ車種であっても全然違う仕様にすることも出来る。"身の丈に合った自分仕様"にするのが比較的簡単お手軽に出来るのが自転車の魅力。その気になれば、究極の1台に仕上げることが出来るのは、出来る。

が、問題は、ビュンビュン飛ばしたい時もあればヒラヒラ流したい時もある。ユルユルと街中を徘徊したい場合も当然ある。ポタリングも同じところばかり走る訳でもなく、街中や海辺の平坦路中心の場合もあれば、時には苦手な山間部に分け入ることもある。使用状況によって必要なスペックも変わってくる。都度組み替えるというのも面倒。となるとやはり1台では済まない!?

BD-1などミニベロ系でもフレーム販売があればカスタム萌え出来そうなのだが、残念ながらそれは皆無に近い。
道交法に適応しない電動アシスト版は仕方ないとしても、本国で販売されているドロップハンドル、2×10速仕様すら輸入されていない。殆どの車種は選択肢が少ないのが現状。
そんな小径車界にあってBROMPTONには「B-SPOKE」と呼ばれるオーダーシステムがあって、3種類のハンドル形状、4種類のギア構成、15色のフレームカラー、マッドガードやリアキャリア等のオプション選択で、かなり好みに近い仕様に組み上げられる。贅沢すればチタンフレームまで奢れる。
面白いのはカラー選択で、メインフレームとハンドルバーステー&フロントフォーク、リア三角を別色にして2トーン仕様にも出来ること。
選択肢の多彩さが、BROMPTONの売れている理由なんでしょうねェ、多分。

英国ブランドらしさを感じさせるのが「B-SPOKE」という名称。
"bespoke"なら衣服等のオーダーメイドを差す言葉。それを捩って、BROMPTONの"B"と自転車のspokeから"B-SPOKE"。オッシャレェじゃないですか!!

自転車は一過性のものではなく、出来れば長く楽しみたいと思ったら身の丈に合った"自分仕様"であることが望ましいし、それでないと愛着も持てない。流行っているからと、適当に選んでしまったら、愛着どころか道路を走るにおいてキケンとなるかも知れない。
アレも欲しい、コレも乗りたいとコレクションを増やすのは難しくないかもしれないが、自転車はそもそも乗り物であって嗜好品じゃあない。それぞれが"自分仕様"にチューニングされて、無理なくきっちり乗れるものでないと楽しくもないし、やはり危険でもある。

となると、カスタマイズを施して、出過ぎたところは凹り、足りないところは凸り、"自分仕様"にしてしまうわけだが、今のところうちのBD-1は街中をヒラリと舞い飛ぶ仕様。輪行時にあれば便利だとは思うが、あまり凸りたくはないので"コロコロ"すら付けていない。より軽量化したいところであるが、オリジナルと大きく異なるのはホイール&タイア。「街中ヒラリ仕様」としてはもう少し変更したい部位もあるが、あまり偏った仕様にすると利用範囲を狭めかねない。

やはり、"ビュンビュン系"と"街中ヒラリ仕様"と"市街地ゆるポタ・ヴァージョン"の3台持てれば、シティ派ライダーとしては十分!? 野山を転げ回るのは、まず体力的にムリ(キッパリ!!)。活動拠点はあくまでコンクリート・ジャングルとしておこう。
室内保管という観点から見れば、3台はキツい。フォールディング・バイク2台が関の山か。となると、BD-1をよりビュンビュン系に近づけて、もう少しユルく乗れる折り畳みをもう1台とするか?あるいは、思い切ってロードバイクとコンフォートバイクの組み合わせか。
悩みはつきませんなァ。

街中ヒラリの蒼いツバメ仕様としては、"BD-1"ではなく、"birdy"とロゴされている本国ヴァージョンがいいね。ドロップハンドルで2×10速、ディスクブレーキを装備した「birdy race disc」に車体色がmarcuryblueの仕様が手に入ればねェ・・・。


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 4

yosshu0715

悩ましい話題ですね!!(笑)

自分一人で走るなら、僕ももっと走るマシンか、BD-1を20インチ化&フロントダブルにしたい!!(笑)
しかしポコさん☆と走るとなると、ブロンプトンでまったり走る方があってるんです・・・!!

ロードも欲しいけど、保管場所や、やっぱり輪行したいなど、悩みが尽きません!!

悩み悩みながら、土曜日は佐用にひまわり鑑賞に、日曜日は午前中は用事があるのですが、午後から夜にかけては箕面の滝ライトアップに行こうと思っております!!(笑)
by yosshu0715 (2012-07-28 05:38) 

moto_tip_sp

いやいや、この記事から察するといよいよブロンプトン購入ですか。
bーspokeの場合は納期が2ヶ月半なので、今ならちょうど秋のサイクリングにいい季節に手に入りますよ。
オススメはシングルタイプをbーspokeで注文し内装5段に変更。これなら少しでも余分な出費が抑えられます。
それしにても楽しみですね(完全に煽っています(^^;;)
by moto_tip_sp (2012-07-28 06:26) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
そうですよね、用途に寄ってカスタマイズの方向性は変わってしまう。必要な仕様は異なってくる。
保管場所が確保出来れば今すぐにでもロードバイクを買ってしまう。出来れば一気に3台並べてしまう。
問題は乗る時間を捻出出来ないこと。1台でも問題なのに、3台もホコリをかぶった状態にしておけないと考えます。
もう少し落ち着いたら多分自転車に専念出来る・・・かな!?
by JUN1026 (2012-07-28 20:22) 

JUN1026

motokatsuさん、コメントありがとうございます。
BROMPTONに惹かれてしまう今日この頃。BROのスペックも気になるところですが、差別化のためにBD-1をもう少しカスタマイズしてからになると思います。
5速化して、チェーンリングの歯数を落としてユルい仕様に出来れば・・・っともうかなりその気になってしまうのがコワいところ。
回りに脅したりすかしたりしてくれるBRO乗りが多過ぎるのです(笑)。
by JUN1026 (2012-07-28 20:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0