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Requiem [音楽のこと]

ディープ・パープル、ホワイト・スネークのキーボーディストとして知られるジョン・ロードが肺塞栓症のため亡くなられました。膵臓癌を患っておられたそうで、闘病中の病院で71年の生涯を終えられたのでしょうか。

昨日忌野清志郎さんの写真展を観に出掛けて、その後にこの訃報。キヨシローが「KING OF ROCK」なら、ジョン・ロードはロックをアートまで昇華させた立役者。筆舌では表せないほど偉大なミュージシャン。

アート・ロックと言うと少し小難しいような、ハードロックはただ大音響でウルサいだけと捉えられがちで、何れも歪んだギター、シャウトするヴォーカルに眼を向けてしまいがちだけど、それまでクラシック向きな楽器だとされていたピアノやオルガンを打楽器なみ、あるいはそれ以上にパーカッシヴに演奏し、ロック・キーボーディストの地位を確立させたのは他ならぬジョン・ロード。
ギターが奏でるメロディの裏で、それを支えるように演奏されるキーボードはジャズ〜ブルースにクラシック音楽の要素まで織り込んだ、他の誰もマネ出来ないような独自のスタイルは当時ピアノやオルガン(エレクトーン)を習っていたワタシにとってはあまりにも衝撃的。虜というより信奉者、信者となってしまったのも遠いような、それでいて未だに鮮烈な記憶。
なにごともカタチからアプローチするワタシは、小学生にも関わらず髪の毛を肩まで伸ばし、パンタロンにロンドンブーツなんぞ履いておりましたなァ(と遠い眼)。格好だけでなく、ジャズやブルースのメソッド、J.S.バッハに親しむようになったのも彼がいたからこそ。

避けられない運命とはいいながら、偉大な先駆者、憧れのスターが消えて行くのは本当に悲しい。
冥福をお祈りするだけじゃなく、彼の遺した音楽を忘れず次の世代へと受け継いでいきたいと思う。今も、これからだって輝きを失わない不朽の名曲なのですから。


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