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フランス人にはなれない?! [日記・雑感]

ひと頃ちょっとしたブームにもなって、シリーズ化され、先ごろ文庫化された話題のベストセラーが「フランス人は10着しか服を持たない(Lessons from MADAME CHIC)」。


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カリフォルニア出身の女性・・・ジェニファー・L・スコットがフランス貴族・・・マダム・シックの家にホームステイし、そこで学んだ暮らしの質を高める秘訣を紹介するハウツー・エッセイ。副題が「パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣」ですって。
自分のスタイルを見つけ、流行に左右されるデザインではなく、長く着られる上質のものを、うまく着回しながら、自分らしさを表現する・・・のがシックな生活である・・・云々カンヌン。

その「10着」が、上着やドレス、下着類にアクセサリーや靴などは含まないとか、季節ごとにだとか、結局トータルするとどれだけのアイテムになるのか、よく分かりませんが・・・。

振り返って、ワタクシ。血中仏蘭西人濃度128%とか、フランス近代(音楽)芸術好きとか公言しつつ、一部ではピエールと呼ばれたりもしている(笑)のだけれど、そんなシックな生活には及びもつかない。
物質主義に踊らされず、教養を身につけて、量より質、質の良さに拘る・・・というマダム・シックの生き方は理解出来ても、真似するまでは至らない。というか、同じようにしてみても、”マネ”の域は超えられない。所詮は”自称・フランス人”止まり?
足りるを知る」という言葉がある。これは老子の教え、「知人者智 自知者明 勝人者有力 自勝者強 知足者富(人を知る者は智、自ら知る者は明なり。人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強し。足るを知る者は富む。・第33章辨徳)」から。現状を満足することが出来るものは心が富んで豊かである・・・とかなんとか。
今はもう十分に満ち足りた生活をしているし、なに不自由があるわけでもなし、それこそ、あとは知識と教養と気品を年相応に積み重ねていければいい・・・と思いつつ、街中でちょっと可愛いものが眼につくと我慢出来ずに衝動買いしてしまったりもするし、我慢がやせがまんになってはシックじゃないと言い訳してみたりもする。
分相応の中で、細やかな変化を求めることで小さな幸せを感じているのだからいいんじゃないとも思ってしまう。"タンスの肥やし"・・・無駄にはしていないのだから、構わないんじゃないと思う。

日本人でもなく、フランス人でもなく、ワタシはワタシ!! ・・・と開き直ってみたりもする。

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今日も今日とて、奥様と梅田のショッピングモール。某セレクトショップを覗いて眼についちゃったのがこのシャツ。
このブログでも度々話題にしている通り、ワタシは自他共に認めるボーダー柄好きな”(よこしま)なヤツ”(笑)。
自分で稼いで自分のお小遣いの範疇で買うのだからいちいちお伺いを立てる必要もないのだけれど、一応奥様に「買ってもいい?」とお尋ねする。
「また横縞ァ?!」との応えなのだけど、何故か「邪ま」と聞こえて、脳裏にwicked、evil、viciousなんて単語が去来する。デモーニッシュ? ミステリアスでしょ?

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奥様が「また」と仰るのは無理からぬこと。衣替えついでにボーダー柄を積み重ねてみると・・・。
定番のホワイト×ブルーでボートネックで7分袖なのだけど、それを中心に長袖、半袖に加えて、秋冬用の黒基調。暖色の明るい色がいっこもない。自転車乗る用のサイクルジャージまでホワイト×ブルーのボーダー仕様。定番カラーの定番アイテムなのだから全部同じに見えても仕方ない。
「同じようなものばかり持っていても仕方ないでしょ」と仰るのももっともなお説。「そういうキミこそ似たようなバッグやアクセサリーばかり、しかも、買ってって言うよね」など反論してはいけない。薄氷の上に建つような、危うく均衡を保つ我が家は簡単に崩壊してしまう。故あって無期限執行猶予を課せられているワタシはあくまで恭順の姿勢を装うのが家庭円満の秘訣。「我慢しなさい」に従わないといけない。

が・・・。

翌日、中津界隈に用事があって出掛ける際に、何故かわざわざ梅田経由。赤い観覧車を戴くショッピングモールへ。奥様がご一緒でなければ、我慢に歯止めが効かない・・・というか、一晩塾考してみても我慢出来ないわけで・・・。

似たような色柄ばかり・・・と仰るが、インナー用に細身のものであるとか、肌寒い日のアウター用に厚手の長袖とか、気温・気候に応じたヴァリエーションを構成している・・・つもり。

で、今回入手したのは、前身頃と右袖がホワイト×ミディアムブルー、後身頃と左袖がホワイト×ネイビーブルーのクレイジー・ボーダー柄で半袖。一見定番のバスク・シャツのようで、ちょっと違う。昨今のトレンドを見据えて、ちょっと大きめのビッグシルエット・・・というかオーヴァーサイズ。
トレンドを追ってしまうのは確かに子供っぽくて、シックじゃあない気はする。似たようなアイテムが多くなるということは、構成力が足りなくて、うまく着回しが出来ていないとことだと自覚はしているが、林檎印のデジタル・ガジェットと同様に、ボーダー柄バスク・シャツはワタシにとってのコレクターズ・アイテム(そういえば、最近、無地のボートネックも好物だったりする)。インナーでもあり、アウターでもあり、なんならアンダーウェア。とにかく「10着」の範疇とは別物ということで・・・。

Lessons from MADAM CHIC」の表紙絵もボーダー柄。思い出してみれば、”青のヒト”になる前は赤×白のボーダーも着ていたような・・・。
「ママン、色違いも買っていい?」

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