サクラサク 第３楽章 [散歩・散走]
今日も京都まで輪行で出掛けるつもりでいたが、目覚めたのが遅く、すでに陽が昇っていた。
だからと言って、せっかくの麗らかな春の休日を無駄にしたくない。開花宣言もなされた大阪の桜を求めて、BD-1Rで街散走。
「烏梅能波奈 佐企弖知理奈波 佐久良婆那 都伎弖佐久倍久 奈利尓弖阿良受也(梅の花 咲きて散りなば 桜花 継ぎて咲くべく なりにてあらずや)」
「オレの庭」である大阪市内の桜の名所といえば、毛馬桜之宮公園やそれに連なる南天満公園、大阪城公園で、「桜の通り抜け」が催される大阪造幣局は期間限定。大阪市内というと、イチョウ並木が連想されるが、本数ではサクラが圧倒的に多い。
が、そのほとんどが同時期に植栽されたソメイヨシノで、雑種交配で生まれてクローン繁殖したそのサクラは、クローンであるが故に一斉に咲いて、一斉に散ってしまう。まァ、エンターテインメント的でお花見向きではあるのだろう。咲き始めのワクワクするような期待感、満開の絢爛さ、散り際のエステティックス。何れにしても、美的な花ではあることよ。
でも、ね。
大阪の、それも広い公園に植えられたサクラの下は、この時期からブルーシートが広げられ、それも遠慮なく大きな面積を占めて、騒然とした宴席と化して、花の風情がかき消されてしまうようで、それが悲しい。ブルーシートとゴミの山。酔客。喧騒。花を愛でるより、飲み食い、騒ぐのが目的なのではないかと思ってしまう。
で、ワタシは、京都の、中心部を離れた、それも早朝の、社寺の境内に咲く名物櫻を求めて輪行することになる。うちの奥様は、ブルーシートを見るくらいなら、我が家の目の前にある公園の、我が家の標準木とする桜をバルコニーから眺めている方がいいと仰る。
「花見にと群れつつ人の来るのみぞ あたら桜のとがにはありける」と西行さんも詠まれたことよ。
それでも、命短い花の、咲き始めから散り際まで、それも相当数が咲き競うのを観ようと思えば「オレの庭」しかない。喧騒を逃れるように自転車で一気に駆け抜ける。お花見は銀輪の上で、それが「オレの庭」でのオレ流!?
見頃は来週〜再来週ごろでしょうか。
「散る桜 残る桜も 散る桜」
良寛さんも詠まれたように、その時期が短いだけに、時間を惜しんで出掛けたいところではあるが、来週は日曜日に「ワンコイン市民コンサート」があって、再来週は土曜日に「日曜ガムラン」、日曜日に「ワンコイン市民コンサートシリーズ Ad Hoc 特別コンサート」が予定されている。
さてもタイトなスケジュールになりそうではあるが、なんとか時間を捻出しなければ・・・。
「櫻花 時者雖不過 見人之 戀盛常 今之将落(桜花 時は過ぎねど 見る人の 恋ふる盛りと 今し散るらむ)」
本日の結果
Mx：34.50km/h、Av：14.00km、Dst：23:01km、Tm：01:38:21
おまけ
陽気に誘われてお散歩していた、美味しそう可愛い桜色のミニブタちゃん。
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