桜とさくら：黒薔薇堂随想LOG：SSブログ

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桜とさくら　[散歩・散走] [編集]

絶賛腰痛中で、奥様からは「外出禁止。今日、明日は身体を安めなさい」と御下命。安静にしていたいのは、やまやまやまなんだけど、風がオイラを誘うのさ。

華やかなフレーバーを含んだ柔らかい風がワタシを呼ぶ。いいお天気の休日に部屋に籠っているなんて、苦痛でさえある。ただでさえ、自転車に乗る時間が取れないのだもの、多少腰が痛いくらいでじっとしていられない。
ほんの10㎞程度と言い置いて、BD-1Rとともにエスケープ。

遠くまで走れなくても、「オレの庭」では退屈することはない。ちょっとロケーション・ハンティングを兼ねて、中之島公園辺りまで。
大川が堂島川と土佐堀川に分断される剣先の対岸、南天満公園で脚を止める。公園内の桜は、先日の雨と風に襲われて、花弁を随分と落としてしまったようで、ピンクより緑が目立つ。桜は散り際が美しいとも思うが、散ってしまった後は寂しい。が、その割りに天気に誘われたのか、木々の下にはビニールシートを広げた花見客が多数。折しも造幣局の通り抜けも始まって、大阪はまだサクラの中。

桜を求めて古都散策、京都まで輪行したいと考えながらも、諸般の事情でそれも叶わず、近場でお茶を濁すのもなんとも侘しい。何かでその隙間を埋めてやらねばならない。

で、満たしてくれるものといったら、美味いもの?! お腹が満たされたら、不満もチャラになる??

というわけで、本日の「おひとり様ランチ」は、いつものカレーではなく、季節感溢れる(？)さくらなメニュー。

ご贔屓にさせて頂いている可愛い系のカフェ、Cafe Toki onaでは、８日〜14日の間、「造幣局桜の通り抜け期間限定」で、『SAKURA MENU』のサービスが行なわれているとのこと。お気に入りのカフェに限定メニュー。見逃すわけにはいきますまい。

混み合うことが予想されるので、お昼前に滑り込む。ファザードの下に自転車を停めて、店内に入ると、客の入りはまだ半分ほど。
「Morning」や「Cafe」も気になるけれど、がっつり「Lunch」が今日のお目当て。

ソースが選べる定番メニューの「宮崎牛のハンバーグ」に「春のみぞれあんソース」付きのヴァリエーション。不断に用意されているのは、「赤ワインと玉ねぎの甘みが詰まったデミグラスソース」と「とろーりチーズとトマトのイタリアンソース」。どちらも旨いのは美味いが、限定物には勝てません。

最初にスープが運ばれて、時間差でワンプレートに盛られたハンバーグ＆エビフライ。たっぷりのサラダとマッシュポテト、ケチャップスパゲッティが添えられて、見た目はお子様ランチっぽいが、ヴォリューム的には大人向き。雑穀米かおかわり可能な焼きたてベーグルが付く。

宮崎牛のハンバーグに掛けられているのが「春のみぞれあんソース」。かつおだしをベースに桜貝割れを乗せた和風ソース。微かな彩りも優しげで、女子力高そうな風味ではあるが、デミグラスやイタリアンよりおっさんにも優しい。サラダに掛かったドレッシングやエビフライに添えられたタルタルソースとのマッチングがどうかと思ったが、それほど違和感もない。あっさりさっぱりで邪魔にはならない。肉の風味も損なわないので、定番化してほしいくらい。ペロリと平らげることが出来た。
今日のベーグルは「プレーン」と「ショコラオレンジ」。何れも美味いのだけど、おかわりするには至らない。デザートとして「はなさくらセット」を追加オーダーしてある。

すべてのランチメニューにつけられるそのデザートセットは「抹茶クランブルとラズベリーのチーズケーキ」でコーヒーか紅茶とセットになる。大きさも手頃で、単品では物足りな気ではあるが、ランチの後にはちょうどいい加減。
サクサクとした食感のクランブルははんなりとした抹茶味、それとタルト生地に挟まれたチーズケーキはピンク色が愛らしいラズベリーチーズケーキ。甘過ぎず、大人女子的なハーモニーを醸し出す。

"Toki ona"とはバスク語で"気持ちのいい場所、甘いもの好きが集まる場所"であるらしい。いっそバスク料理や、せめてモーリス・ラヴェルやパブロ・デ・サラサーテでも流してくれれば気分なのではあるが、マニアックに過ぎる？

気持ちのいい場所ではあるが、12時を回った頃から混み始め、外には行列まで出来ている。そろそろ席を譲らねば。
帰り際、再来週のイベントに向けて、10名前後でランチ予約出来るかと尋ねてみる。土日祝のお昼時は非常に混み合うので、多人数は残念ながら無理との応え。大丈夫、プランBもプランCも用意してある。今後も、ここはおひとり様用に取っておこう。となると、明日、腰痛を押して名残りの桜を求めて遠出するより、期間限定の「Mornig」を食べに来る・・・？