ピンクと黄色と小さなブルー [散歩・散走]
春の風に誘われて、花の匂いに誘われて、今日は「オレの庭」を飛び出して、ちょっとばかり遠征(?)です。
このところ自転車はとんとご無沙汰。時間が取れないのはいつもながら、季節の変わり目だからか、持病の椎間板ヘルニアが痛み出し、それに伴う座骨神経痛。臀部から右脚が痺れて、ペダリングどころか歩行もままならない。が、そこはそれ、お仕事の時は辛くても、遊びに行けるとなったら、気力で補える?!
で、今日はお花見がてらに・・・。
当ブログにも度々ご登場願っている巨大な風船アヒル・・・「ラバーダック」さんが大阪府大阪狭山市の狭山池に出没中との知らせ。
千葉県浦安市に住まいするなんとかダックはともかく、北京ダックとラバーダックは逃してはいけないというのが、ブルボン朝から連なる我が家の家訓(ほんとか?!)。
大阪府下で片道約35㎞、腰痛を押して走れない距離ではない・・・か?
BD-1Rとともに自宅を飛び出してひたすら南下するのだけれど、日が高くなるにつれて、気温も上がって、ちょっと足腰も厳しくなってくる。とりあえず、「オレの庭」は走り抜けて、そこから先は退屈な途となるので、JR天王寺駅から阪和線三国ヶ丘駅までは電車輪行。
駅前でバゲッジ・モードからライド・モードにトランスフォームしたBD-1RでR310を狭山池目指して走るが、そこが意外に渋滞続きで飛ばせなくてイライラ・モード。
トラフィック・ジャムを抜け出して、ようやく狭山池まで辿り着いた時には「桜まつり」で賑わうヒトでそこが混雑!!
で、お目当てのアヒルさんは・・・?! ほぼ、対岸?! さらにその遥か向こうに見える、宗教団体の所有する異様で威容な大平和祈念塔がやっぱり奇体。
世界を旅する黄色い子アヒル・ラバーダックは、美術館などの限定的な空間ではなく公共の河川や海などの水辺を"バスタブ"に見立て、街並みをも背景として取り込んだパブリックアート。
高さが9.5m、幅が9.5m、長さが11mくらいなポリ塩化ビニールシート製のアヒルさん。
オランダ人アーティスト、フロレンティン・ホフマン氏により2007年に製作され、これまでにヨーロッパ、南米、アジア、オセアニア、中東、北米と、世界中の地域をめぐっている・・・が、今月1日より来月8日まで大阪狭山市の狭山池に浮かべられる。「狭山池築造1400年記念事業」としての展示との事。
今回の"バスタブ"は、日本最古といわれるダム式ため池で、桜の名所ともなっている狭山池。飛鳥時代前期、朝廷によって西除川(天野川)と三津屋川(今熊川)の合流点付近を堰き止め築造されたとされるが、正確な築造年は明かでは無く、4世紀から7世紀の改修記録が残る時期まで幅広い説がある。『古事記』・『日本書紀』にもその名が記され、池の中に狭山池神社が祀られている・・・っと。ふむふむ。
狭山池ってこんなに小さかったっけ? ・・・と思ったら、大改修を受けて今の景観になったのだとか。ワタシが知る以前は、倍以上の面積で、ボートレースまで行われていたらしい。
昔々、ワタシがまだいたいけなプリンスだった頃(いつ?)、このそばにプールまで備えたレジャーランド、さやま遊園があって、家族総出でお花見がてらや山菜(ヨモギやツクシ・・・だったかな?)採りに訪れた想い出。PLランドも懐かしいねェ。
混雑の原因は、サクラ目当ての花見客と、今日から始まった「桜まつり」の露店目当ての子供達。日本のヒトたちは桜の木の下にビニールシートを敷いて座って食事したくなるらしい。池の周囲、桜並木が連なる堤も、その下、露店が連なる舗道もそれはすごい賑わいで・・・。
その露店、いい臭いも漂ってきたりもするのだけれど、買い喰いはママに叱られるので控えます。せっかくの、花の匂いも風情も台無し・・・な気もするし。
それでも、まァ、ラバーダックもサクラも十分堪能。復路をどうするかと考える。暑い中、R310を三国ヶ丘駅まで戻るのもストレス。南海高野線狭山駅まで行って、そこから難波駅まで帰りも電車輪行とする。
難波駅からは走り慣れた「オレの庭」。ちょっと遅くなった昼食を摂るために、北に向かって奔り出す。
馴れた庭だから、耳が壊れて眼が遠くなっても、鼻が利くから、お目当ての店は見落とさない。最近、オプションで"スパイス・センサー"がつきました。
今日のおひとり様ランチは、やっぱり、定番のカレーライス。
今日選んだのは、市営地下鉄四ツ橋線四ツ橋駅近くのカオススパイスダイナー。昼はカレー屋で、夜は和食ベースのスパイス料理を出すクラフトビール・日本酒のお店。
本日のCurry Menuとして用意されていたのが、「鶏と豆腐のキーマ」、「バターチキンマサラ」、「牛すじカレー」の三種類。・・・なのだけど、ちょっと遅くなったせいか、「牛すじ」が一人前も残っていなくて、「相がけ」ならどうにか出来るとのこと。単品も、2種相がけも、3種相がけも出来るそうで、それならばと「三種相がけ」をオーダー。ライスも「白ご飯」と「色ご飯(ターメリックライス)」が選べるので、「色ご飯」とした。
鬱金で色づけされたライスに3種類のカレールゥが溢れんばかり、皿いっぱいに注がれて、そこに生トマト、ゆで卵、数種類の野菜で作られたピクルスがトッピング。『スパイスの三種混合ワクチンやァ!!』的な。
手前側に白ゴマとネギがトッピングされた「牛すじ」、奥側が「鶏と豆腐」、その間が「バターチキン」。それぞれに、辛味も風味も異なって、店名通りに"混沌"としそうでいて、絶妙のバランスで調和を保つ。汗が噴き出るほどホットではないが、それぞれにスパイシー。この場合、甘酸っぱいピクルスがディスハーモニー、いいテンションで刺激になる。"裏返しの緊張と緩和"。そこはかとなく、ドビュッシー的、やね(マジで?!)。
食後のドリンクまでついて大満足。「相がけ」なら「スモールサイズ」でも十分な気がする。
セットとなる「コーヒー」まで頂いて、大満腹で、大満足。これでは食後のデザートは食べられない?!
いえいえ、最近、オプションの"別腹"が装備されました。スウィーツなら入ります。
で、向かったのがお馴染みのgallery café S'n緑an.。先日から開催されている『大中和典 ~ Kazunori Onaka solo exhibition』を拝見するのと、最近、店頭のプランターに居座った看板猫(?)に遭うために。
しかも、タイムリーなことに、同店のツィートによると、今日は「桜餡の羊羹」を用意しているとのこと。"別腹"にジャストフィットなメニュー。
四ツ橋から福島まで勝手知ったる路を抜け、カフェの前まで来てみると・・・。
いました、いました!! 愛しのあの子はプランターでお昼寝の真っ最中。カメラを向けると、気配に気付いて、お目覚め。寝ぼけ眼のブルー・アイがなんともカワイイ。ワタシのBD-1Rを映したような、その青い瞳は、ミステリアスでマジェスティック。ちっちゃくて、華奢な女の子。拉致連れて帰りたい。
もちろん、ニャンコのこと・・・ですが・・・。
大中さんの今回の展示は、轆轤痕をあえて残した粗野な下地に銀彩を施した薄くて軽い茶碗や小作りな急須がそれぞれいい姿で、壁に飾られた平面オブジェや棚に置かれた立体造形も神秘的。それらを拝見したあとに頂く今日のお茶は「奥八女茶」。渋みが少なくさっぱりとしていて、甘さを抑えてほんのり苦味を秘めた「サクラの羊羹」にぴったり・・・かと。
一煎目は縦縞柄の小さな茶碗で、二煎目は粟田尚子さん作「大熊猫シリーズ」の器で。
来月には、煎茶会やちょっと面白いワークショップを行うとのことで、そちらも楽しみ。
久し振りの輪行で旅気分も味わって、艶やかな桜と巨大なラバーダックに和んで、スパイスに活力を貰って、brouillard bleuな瞳の小さなオジョーサンとも遊べて、なんとも贅沢な一日となりました。
明日もお花見・・・ちょっとロング・ライドを目論んではいるのですが、二日続けてはシンドイ・・・かなァ?!
本日の結果
Mx:47.70km/h、Av:23.60km/h、Dst:51.49km、Tm:02:10:34
やはりこの土日はどこもお花見ですね!!(笑)
昨年がカレンダーとお天気の関係で欲求不満気味に終わったので、今年は楽しみにしてたんですが今日は絶好のお花見日和でした!!(笑)
僕も遠出でお花見してきたんですが、残念ながらまだ自転車に乗れないのでドライブでしたよ!!(笑)
早く自転車に乗りたいです!!(笑)
ラバーダックがまた大阪に来ているとは知りませんでした!!(笑)
帰宅してからポコさん☆がこちらを覗いて嬌声を上げてましたよ!!(笑)
しかしJoJo家がブルボン王朝から続いていたとは・・・!!(笑)
お見それいたしました!!(笑)
by yosshu0715 (2016-04-03 06:10)
ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
微妙に曇ってはいましたが、どこもお花見で賑わっていたようですね。
まだ、自転車は乗れない状態というには、お辛いでしょうね。無理せず、気長に養生してください。
ラバーダック情報は逃しませんよ。何しろ、我が家に代々伝わる家訓ですから(笑)。
by JUN1026 (2016-04-03 10:07)