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あの感動をもう一度?! [音楽のこと]

500円で一流の演奏を一流のホールで!」を標榜する『ワンコイン市民コンサートシリーズ』。大阪大学豊中キャンパス内の大阪大学会館で、他ではあまりプログラムされないような演奏会が低価格で開催されるのも有難いのですが、そのコンサートの様子を撮影した映像がYouTubeにアップロードされていて、ホールで得た感動を改めて味わえる有り難さ。

 

さすがに全てのプログラムを網羅するというわけにはいかないようで、抜粋にはなるのですが、それでもそれが無料で楽しめるとあっては、音楽に飢えたワタシたち聴衆にはヒジョーに有難ァ〜いことです。

現在、「最新情報 Updates」にアップロードされているのは・・・、

第44回 武久源蔵『ピアノの発見』第一章 (2015年08月30日)」からは、とても貴重な大バッハの時代のジャーマン・チェンバロゴットフリート・ジルバーマン・ピアノの演奏で、
J.S.バッハ「トッカータ ニ長調 BWV915」
J.S.バッハ「パルティータ 第四番 BWV828」
J.S.バッハ「パルティータ 第六番 BWV830」
J.S.バッハ=武久源蔵「シャコンヌ」
H.パーセル「グラウンド ホ短調」 (アンコール)
J.S.バッハ「アリア」(アンコール)

第42回 岩井美子 ピアノリサイタル 『音のはこぶ私的世界』(2015年07月19日)」から、こちらはホール常設の1920年製ヴィンテージ・ピアノBösendorfer252での演奏。
ヨハネス・ブラームス「自作の主題による変奏曲 ニ長調 作品21-1」
ロベルト・シューマン「クライスレリアーナ 作品16」
フランツ・シューベルト「ピアノソナタ 第19番 ハ短調 D958」
クララ・シューマン「ロマンス」(アンコール)

第45回 佐藤卓史 ピアノリサイタル『The World According to Takashi』(2015年09月19日)」はオール・シューベルト・プログラムで、未完成曲は佐藤さんが補筆を施した演奏。
「楽興の時 第3番 ヘ短調 D780-3」
「即興曲 変ホ長調 D899-2」
「ピアノ・ソナタ 第9番 嬰ヘ短調より(未完)」
「ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 D664より(未完)」

「即興曲 変イ長調 D935-2」(アンコール)

第43回 レオニド・ソロコフ ヴァイオリンリサイタル『ヴァイオリン〜名手が織り成す歓喜』(2015年08月09日)」からソロコフ教授のヴァイオリンと鈴木華重子さんのピアノは歓喜溢れる演奏で、
F.ジェミニアーニ「ヴァイオリンソナタ ハ短調 作品1-2」
F.シューベルト「グランド・デュオ イ長調 D574」
W.A.モーツァルト「ヴァイオリンソナタ 変ロ長調 KV.378」
N.パガニー二「ソナタ 第12番 ホ短調」、「カンタービレ」、「ラ・カンパネラ

C.W.グルック(F.クライスラー編)「精霊の踊り(メロディ)」(アンコール)

第46回 宮本あき子 ソプラノリサイタル『ウィーンからの二つのそよ風 その一』(2015年10月18日)」からあき子さんの艶めいたソプラノに浜野りささんのピアノ伴奏で、
W.A.モーツァルト「小鳥よ、毎年」、「暗い森の中で」、
F.シューベルト「あなたは私の安らぎ」、「エレンの歌・アヴェマリア」、「夜と夢」
A.ドヴォルザーク「母に教え給いし歌」、
G.フォーレ「ピエ・イェズ」、
P.マスカーニ「アヴェ・マリア」
S.ラフマニノフ「なんて素敵なのでしょう」、「いとしい人よ、歌わないでおくれ
W.A.モーツァルト 歌劇「魔笛」より『ああ、私にはわかる』
G.ドニゼッティ 歌劇「愛の妙薬」より『これであなたは自由なのよ』
G.プッチーニ 歌劇「つばめ」より『ドレッタの夢』

第26回 古畑祥子 ピアノリサイタル(2014年04月19日)」からは色とりどりな著名曲。
L.V.ベートーヴェン「ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 『幻想曲風ソナタ』」
L.V.ベートーヴェン「創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80」
F.メンデルスゾーン「無言歌集」より『ホ長調 甘い思い出 作品19-1』、『英ヘ短調 ヴェネツィアの舟歌 第2 作品30-6』、『ロ短調 さすらい人 作品30-4』、『変イ長調 デュエット 作品38-6』
F.リスト「バッハの主題 "Pleurer, gémir..."による変奏曲 S.180」
F.ショパン「即興曲 第4番 嬰ハ短調 『幻想即興曲』 作品66」(アンコール)

第49回 谷本綾香 メゾソプラノリサイタル『Española(スペイン)』(2015年12月06日)」は松尾久美さんのピアノとカホン奏者Kris Rocheさんが加わって、
L.バーンスタイン オペラ「キャンディード」より『影響されやすいの』
P.ルーナ サルスエラ「ユダヤの子」より『私はスペインから来た』
F.
オブラドルス「エルヴィート」(アンコール)

第50回 沼沢淑音 ピアノリサイタル『幻想・fantasie・ファンタジー』(2016年01月30日)」はファンタジックでドラマティックなピアノ・ソロ。
F.リスト「メフィスト・ワルツ 第1番『村の居酒屋での踊り』S.514」
A.スクリャービン「二つの詩曲 作品32」

そして「第28回 二周年記念コンサート『和泉式部とビリティス〜古代から響く声』(2014年05月25日)」は『ロバート・パターソン作品展』。指揮/ロバート・パターソン、ピアノ/荻原哲、フルート/森本英希、オーボエ/松本剛、クラリネット/河野泰幸、ホルン/中村一男、ファゴット/淡島宏枝ナレーター/アリア・アオヤマ、和歌詠唱/松尾佳世子のアンサンブルで、
C.ドビュッシー(R.パターソン編)「ビリティスの歌」
R.パターソン=和泉式部「山路(やまみち・Mountain Paths)
C.ドビュッシー=R.パターソン=和泉式部「黒髪」(アンコール)
 
映像的には十二単も艶やかな「和泉式部とビリティス」が(人数的にも圧倒的で)印象的なのですが、武久源蔵さんが弾かれたジャーマン・チェンバロやジルバーマン・ピアノも興味深い。
同じBösendorfer252を奏じても、岩井美子さん、佐藤卓史さん、古畑祥子さん、沼沢淑音さんでは四人四様(?!)、それぞれに音が異なる。それは、鈴木華重子さんも、浜野りささんも、松尾久美さんも、荻原先生も同じこと。
プロフェッサー・ソロコフのヴァイオリンが高らかに歓喜の歌を歌えば、宮本あき子さんのソプラノと谷本綾香さんのメゾソプラノも官能的に拡がる。
選りすぐりの感はありますが、デジタル圧縮された映像より生音の方が1,024(210)倍ほどいい音、心地いい音色
Bösendorfer252
の声音を聴くために、大阪大学会館まで足を運ぶ価値は十分ありますよォ。あッ、他の楽器やヴォーカルも、もちろんいいのですが・・・。
50回を数える『ワンコイン市民コンサートシリーズ。アップロードされていない公演の中にも、忘れがたい演奏、今も耳に残る旋律があって、ワタシがもう一度聴きたいのは、あの日のあの楽曲。何れかの機会に上載されることを願うばかり。
 
しかし、動画配信されると、ワタシのレヴューがいい加減で拙いとバレてしまうではないか?! 精進しないといけませんな。
「圧縮された映像」、Compression Images・・・、コンプレシオン・イマージュと発音すると、何となく、ドビュッシーの楽曲表題みたい・・・でもないか??
 
で・・・、
 
03月26日(土):泉里沙 ヴァイオリンリサイタル
04月17日(日):安岡志歩 ピアノリサイタル
05月15日(日):4周年記念特別企画:高橋悠治・青柳いづみこ2台ピアノによるプラチナデュオ(仮称)
06月18日(土):武久源造「ピアノの発見」第二章「父と息子の対決=バッハ家の場合:あなたの中に、父は生きているか?」
06月19日(日):武久源蔵マスタークラス
07月17日(日):張雷「視覚音画」"Sounds Drawn" 中国竹笛の美技
08月07日(日):マルティン・カルリーチェク ピアノリサイタル ”超絶技巧を超えて:祈り” リスト作曲「詩的で宗教的な調べ」全曲演奏会
09月11日(日) :藤村 匡人(バリトン)+宮崎貴子(ピアノ)リートデュオコンサート
10月16日(日):ワンコイン市民コンサート実行委員会+大阪大学交響楽団コラボレーション:モーツァルト ピアノ協奏曲20番ニ短調,24番ハ短調 古畑祥子(ピアノ),フランク・ケルスティング(指揮),大阪大学交響楽団
11月13日(日):《ジャワ芸能の魅力》大衆芸能の影絵劇,ジャワ歌謡曲,古典曲,ジャワ舞踊の4つの魅力を伝えたします
2017年04月09日(日):今峰由香ピアノリサイタル
 
というのが、今後のラインナップ。
青柳いづみこ先生が四度目のご登壇なら、武久源蔵さんも2nd ステージ。チャイニーズ・バンブー・フルートがあるかと思えば、インドネシア・ジャワ島のエスニック・エンターテインメントもあり。二度目の来演となる古畑祥子さんは阪大オーケストラとのコラボレーションでアマデウス・モーツァルトのピアノ・コンチェルト。
ウィーンの至宝Bösendorfer252も大活躍を期待したいところではありますが、いづみこ先生のレクチャーコンサートは2台4手、もう一台Bösendorfer225用意されるとか。
何気に広報しておきますので、御用とお急ぎのない向きはどうぞお運びください。
 
詳細についてはワンコイン市民コンサートシリーズ公式サイトをご覧くださいませ。上記のYouTubeは公式サイトの最新情報 Updates」からご覧頂けます。
 
どのプログラムも入場料はワンコイン(500円)なのですが・・・、
ワンコイン市民コンサートシリーズ
では、「大阪大学 インターナショナルカレッジ留学生招待席計画 ~ OUIC Student Priority Seat Project」として、阪大に通う海外からの留学生は入場無料。また、「ライブ音楽を子供に」ということで「お子さん、お孫さん優待席計画 ~ "Bring your young family members" Project」として、中学生以下の少年少女も入場無料となっています。是非是非、ぜひぜひ、ご家族連れでのご観賞を。
 
次回のワンコイン市民コンサートシリーズ』は、
3月26日
()、14:30開場15:00開演で、『泉 里沙 ヴァイオリンリサイタル "ヴァイオリンを抱えて国境を越える"』。
ロンドン生まれのヴァイオリニスト泉 里沙さんのリサイタルは、ピアニスト大伏啓太さんとともに、
ヨハネス・ブラームス ヴァオリンソナタ第1番
ト長調雨の歌作品78
クロード・ドビュッシー
ヴァイオリンソナタ L.140
エルネスト・ショーソン
詩曲 作品25
セザール・フランク
ヴァイオリンソナタ イ長調
フランツ・ワックスマンカルメン幻想曲
を演奏される予定になっています。


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