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フレッシュ・バレンタイン [音楽のこと]

シリーズ第51回となった今日の「ワンコイン市民コンサート」は新企画(!)、7人の乙女たちによる共演、競演、協演、響宴!!
華やぐピアノ・スペクタキュラーか、ときめくピアノ・ファンタジア。花も恥らうヴァレンタイン・スペシャルな、きらめく予感のジュブナイル・コンサート?! 。

 

ワンコイン市民コンサートVoi.51.jpg


本日、大阪大学会館のステージに登場するのは、何れもうちのとらさん(仮)とほぼ同世代の学生さんたち。んン、またしても、オーディエンスとして観覧するというより、おとーさん気分での緊張、緊聴(?)となってしまいそう?!

いつものように、14:30開場、15:00開演。いつも通りにバルコニー席A-32。
開演に先立つワンコイン市民コンサート実行委員会の萩原先生のご紹介によると、今日の7名は"チョコレートがけのイチゴ"だとか。

そんな娘たちフレッシュ・アーティストとは・・・(上の画像、左上から時計回りに)、

大西晴香(OONISHI, Haruka)さん
ピティナピアノコンペティションE級、F級地区本選奨励賞受賞。バッハコンクール全国本選大会奨励賞。
兵庫県立西宮高校音楽科1年在学中。

岩佐涼(IWASA, Ryo)さん
宝塚ベガ学生ピアノコンクール大学生部門奨励賞受賞。日本クラシック音楽コンクール大学生部門全国大会入選。
相愛大学音楽学部4年在学中。

東口雪菜(HIGASHIGUCHI, Yuna)さん
宝塚ベガ学生ピアノコンクール大学生部門第2位 。日本クラシック音楽コンクール大学生部門全国大会第5位。ペトロフピアノコンクール大学生部門第1位。 寝屋川市アルカスピアノコンクールソログランプリ部門準グランプリ受賞。
相愛大学音楽学部4年(アドヴァンス課程)在学中。

齋藤優衣(SAITOU, Yui)さん
ピティナピアノコンペティションE級大阪支部賞受賞。
武庫川女子大学音楽学部2年在学中。

林田彩愛(HAYASHIDA, Sae)さん
兵庫県高等学校独唱独奏コンクール ピアノ部門金賞受賞。第19回 KOBE国際学生音楽コンクール B部門優秀賞受賞 。
武庫川女子大学音楽学部1年在学中。

藤村星奈(FUJIMURA, Seina)さん
宝塚ベガ学生ピアノコンクール中学生部門第3位。兵庫県学生ピアノコンクール高校生部門銀賞受賞。
兵庫県立西宮高校音楽科1年在学中。

久保英子(KUBO, Hanako)さん
全日本ジュニアクラシック音楽コンクール中学生部門第3位。全日本学生音楽コンクール高校生部門大阪大会本選入選。ピティナピアノコンペティションF級全国ベスト賞受賞。
兵庫県立西宮高校音楽科2年在学中。

プログラムは・・・(演奏順に)、

彩愛さん・ロベルト・シューマンピアノソナタ 第3番 ヘ短調 作品14第1楽章
晴香さん・フランツ・リスト超絶技巧練習曲 S.139/R.2b」より『第9番 回想
さんセルゲイ・プロコフィエフ:「サルカズム 作品17」、「ピアノソナタ 第3番 イ短調 作品28古い手帳から』」
星奈さん・フランツ・リスト巡礼の年 第2年への追加 ヴェネツィアとナポリ S.162」より『タランテラ
英子さん・ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンピアノソナタ 第26番 変ホ長調 作品81a告別』」
優衣さん・モーリス・ラヴェル」より『悲しき鳥』、『道化師の朝の歌
雪菜さん・サミュエル・バーバーピアノ・ソナタ 変ホ短調 Op.26

作曲家も違って、作られた時代も曲調も異なるが、代わる代わるステージに登場してBösendorfer252を演奏する姿は、さながら七色のドレスを纏った七粒のChocolat fraise、甘酸っぱくて、ちょっとビターなpetit gateau。
叙情的に聴かせる作品もあれば技巧で圧倒する楽曲もあるが、七人七様、それぞれにタッチも違う。同じピアノを弾いても、音の表情、ニュアンスが違う。
他の楽器と違って、ピアノは弾き慣れたものではなく、ホールに備えられたものを使うから、練習時と勝手が違うかもしれない。だから、ピアニストはオーディエンスとのコミュニケーションの前にピアノと対話出来ないといけない。そこに音作りの苦心があるのだけれど、ここのBösendorferは懐ろが深いというか演奏家に優しいような気がして、今日は7人の乙女をリードしながら鳴っている・・・ようにも聴こえた。齢を重ねたヴィンテージ・ピアノは、それ自身が意志を持つかのように、プレイヤーの感情を読み取って声音を発している・・・かのようで。

IMG_8786.jpg


それはそうと・・・、

前回からピアノの置かれる位置が微妙に変わったからか、それまでに比べても、音が前に出ている・・・というか、立体感が増したように感じられました。
バルコニー席最前列で聴く限り、サラウンド的というか、3Dのような効果が高まって、音のひとつひとつがすぐ目の前にあるような錯覚を覚えるくらいに視覚的に捉えられました。バルコニーの床面とパラペットがBösendorferに共鳴しているのか、それが靴先に感じられて、臨場感を増幅させているようにも思えました。
ワタシだけの錯覚・・・、病気で壊れた耳が回復傾向にあるのかもしれません。他の方はどう感じたんでしょうか。一階席でも音響は変わったのでしょうか。ちょっと気になります。

七粒のチョコイチゴたちのコンサートは甘酸っぱくてチョコっとビター。ハラハラドキドキと緊張感もはらみつつ、初々しくて瑞々しい、華やかで春めいた演奏会だったのではないでしょうか。
Seven Fresh Arttists Present Valentaine Gifts to You』、フレッシュなアーティストからのヴァレンタイン・ギフト・・・、でもそれは聴衆と実行委員会とBösendorferから彼女たちへのヴァレンタイン・プレゼントでもあって、このコンサートが彼女たちの成長の糧となれば、結構なことだと思うのですが。
機会があれば、弦楽器奏者、管楽器奏者、パーカッショニストにアンサンブル、多くのフレッシュ・アーティストが集う場になっても面白いのではないでしょうか。
毎年恒例化・・・ですか??

そして、来月は・・・、

3月26日()、14:30開場15:00開演で、『泉 里沙 ヴァイオリンリサイタル "ヴァイオリンを抱えて国境を越える"』。
ロンドン生まれのヴァイオリニスト泉 里沙さんのリサイタルは、
ブラームス ヴァオリンソナタ第1番
ト長調雨の歌作品78
ドビュッシー
ヴァイオリンソナタ L.140
ショーソン
詩曲 作品25
フランク
ヴァイオリンソナタ イ長調
ワックスマンカルメン幻想曲
がプログラムされています。ピアノは大伏 啓太さん。この5曲で、国境を幾つ超えたのでしょう?
御用とお急ぎのない方は是非!!!!

 

 


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山本 玲子

コンサートの感想をいつも楽しみに読ませて頂いています。
前回からピアノの置かれる、、、のくだり、同感です!私は音楽に詳しくないので、自信が無かったのですが、嬉しいです。友人達と「黒薔薇さん すごい詳しいね~」といつも話しているんですよ。これからも解説 よろしくお願い致します♪  

by 山本 玲子 (2016-02-18 21:45) 

JUN1026

山本さん、コメントありがとうございます。
解説などとおこがましいことは出来ません。勝手気ままに、好き勝手書かせて頂いています。
他の演奏会はさておいて、「ワンコイン市民コンサート」は毎回欠かさず観覧しています。公認広報のお墨付きも頂いていますから、今後もレポートは続けます。
お引き立てのほど、お願い致します。
by JUN1026 (2016-02-19 06:15) 

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