クルーズポタ Vol.17 [散歩・散走]
今日は久し振りの「クルーズポタ」。"川に浮かぶ小さな家"を標榜する遊覧船「御舟かもめ」と小径車専門店「LORO CYCLE WORKS」がタッグを組んでプロデュースする、クルージングとポタリングのコラボレーション・イベント。
その小さな舟は、古い牡蠣漁船をリノベートしたもので、定員は僅かに10名、オープンデッキとこじんまりしたキャビンを持つ。大阪市内を縦横に巡る河川に、幾つかのコースを組んで短いクルージングを営む遊覧船。
「クルーズポタ」は、そこに折り畳んだ自転車とともに乗り込んで、自転車散走と合わせて、舟旅をも味わおうという欲張り企画。
この催しは楽しくて皆勤する勢いで参加させて頂いているが、何故か天候運がよくなくて、「Vol.17」となってはいるが、半分近くが雨天欠航となって、ワタシとワタシのBD-1が乗船するのはこれで11回目となる。今回は土曜日と日曜日の2便用意されていたが、昨日は「大阪クラシック」へ赴いていたので今日を選んだ。
今日も少し天候が危ぶまれた。朝から鈍色の雲が陽射しを遮っている。昨日は無事に決行したようだが、さて、今日は・・・。
今回のコースは、「かもめ」が定番とする「ドボク・クルーズ」に、大川沿いにオープンした中之島漁港でのランチを加えた特別版。"ドボク"とは"土木"のことで、尻無川河口まで下って、大阪湾岸に点在する構造物を水面から見上げる人気コース。
集合は10:30、LOROの店頭。早めに着いて待っていると、集まって来る折り畳み式小径車。BD-1はワタシのが1台。大半がBROMPTONで、超小径のCARRYMEも1台加わる。BROMPTONにはお馴染みのMOTOKATSUさんとあっちゃんさんの顔も見える。気心知れた顔見知りがいると楽しさもアップする。
LOROから先導するスタッフを含めて、自転車は10台なのに、参加する顔ぶれは10.5名? 0.5?
BROMPTONの1台は、専用の子供乗せ(→記事参照)をつけて、可愛いボクチャンがタンデムする。
メンツが揃って記念撮影。それを終えて、店頭から乗船場へ走り出す。
今回は、東横堀川に架かる本町橋のたもとに新設された本町橋船着場からクルーズが始まる。川面にはすでに「かもめ」の小さな舟体がスタンバイして、ナカノ船長が出迎えて下さる。
折り畳んだ自転車から乗船。それが順次キャビンに収納されて、乗客も順番に乗り込んで、いよいよ出航。
心配されたお天気も、雲が切れて陽射しが射し、それが水面でキラキラ踊る。
豊臣秀吉の命によって大阪城の西惣講堀として掘削された大阪最古の運河は頭上に阪神高速1号環状線を頂いて、過去と現在がシンクロする。ハイウェイの橋脚に沿って小さな舟が進む。
浪速八百八橋のうちの幾つかは東横堀川の持ち分。川面と高速道路の間を横切る低い橋を潜るうちに運河は西に折れて、道頓堀川と名を改める。
慶長年間に掘削された全長2.9Kmの河川の川岸は、今では大阪で一二を争う繁華街となって、雑多なサインボードやネオンサインが犇めく。この川にも多くの橋が架かり、そこや川に沿ったリバーウォークを行き交うヒトと手を振り合ううちに、堀江、湊町を過ぎて賑やかなサインボードが見えなくなれば、行く手を遮るような水門が近づく。
市内を縦横に結ぶ河川、その水量、水深調整のためのゲートが要所要所に造られて、道頓堀川の終端にもそれが設えられている。船が通行するには水深を合わせる必要があることから、そこで一旦停止して、信号待ちしなければならない。
その水門を抜けると、川が十字に交差する水運のインターセクション、道頓堀川と木津川と尻無川がひとつになるところ。
その交差点を西に進んで、海に近づくにつれて、川幅も広くなって水深も深まって、市街の繁華な風景も気配を潜めて、クルーズはいよいよ佳境、河口から湾岸部の"ドボク"が居並ぶポイントに差し掛かる。
船で乗り付けられるカフェバーがあるかと思えば、土砂を運ぶ船や舟渡御で使われる台船が繋留されていたり、工業地帯を思わせるクレーンが見られたり、派手さはないが、目を惹くものが点在する。中でも、巨大な恐竜にも見えるガントリークレーンがワタシの好み。
この尻無川にもゲートが設えられている。津波・防潮に備える巨大なアーチ型水門を潜れば、大阪湾岸の工業地帯。巨きなクレーンに萌える。頭上に架かるハイウェイ・ジャンクションに興奮する。天保山の観覧車やユニバーサル・スタジオ・ジャパンが望める。
それまでのリバークルーズと変わって、波も大きく激しくなって、小さな舟を翻弄する。大きな波がオープンデッキまで浸水したら、誰もうたた寝なんてしていられない。
天保山運河から安治川へと入って行く。アドヴェンチャサムな湾岸クルーズから長閑な川面に移れば、短い舟旅もそろそろお仕舞い。安治川河口部から中之島西端はあっという間。
大阪市中央卸売市場の対岸に造られた鮮魚取引所が中之島漁港。その横の船着場に滑り込んだ「かもめ」から下船して、船長に見送られた小径車隊10.5名は10台の自転車を駐輪して漸くランチタイム。
中之島漁港と併設された中之島みなと食堂。そこでは、取引所で売られる魚介類をバーベキューにしたり、刺身や海鮮丼として食べることが出来る。思い思いの食材を手配して、好みのメニューをオーダーして、酒池肉林・・・といきたいところであるが、飲酒運転は出来ないのでお茶やジュースで我慢して・・・。
食事が済んで、さて、後半のポタリング・・・という段なのだが、引率のLOROスタッフさんは大阪市内が不案内とあって、ワタシが先導を仰せつかる。
大阪市内は「オレの庭」、どこでも任せとけ・・・と言いたいが、目的地の津波・高潮ステーションってドコ?
Googleマップを開くと、それは中之島漁港から僅か800メートルほど。迷うほどもなく、その敷地に乗り入れて、自転車を停めて、館内へ。
津波・高潮が発生した際の西大阪地域の防災拠点で、津波・高潮災害に関する啓発拠点となる施設。かつて大阪を襲った台風などに伴う水害の記録や災害に対する備えの大切さを学ぶことが出来る。3面スクリーンを使った津波災害体感シアター、ダイナキューブが売り?
ガイド付きで2時間かかるところをぐっと短縮して頂いて、しっかり啓蒙されて(?)、さて、退館。
あとはLOROまで還るだけ。R172(本町通)を東に走って、「かもめ」に乗船した本町橋の船着場まで帰って来たら、ゴール間近。あっという間のポタリング。
クルージングが約2時間、ポタリングが僅かに30分。とはいえ、海鮮ランチまで頂いて、いつも以上に楽しいイベントだったことよ。なにより天気に恵まれた。
「Vol.18」はいつ、どんなコースで用意されるのか、その時はまた短い舟旅を楽しみたいと思います。
本日の結果
走行距離:24.73Km
走行時間:01:20:52
土木クルーズは本当に楽しいですね!!(笑)
僕も以前一度参加したことがあります!!(笑)
時間もウンチクもたっぷりで、かもめのコースでは一番楽しいかもですね!!(笑)
それに海鮮丼ですから最強のコース!!(笑)
参加できずに残念です!!(笑)
かもめさんはどんどん面白いグルメ付きのコースを提案されるとのことですから、機会があればまた是非参加したいと思います!!(笑)
その時はまたご一緒よろしくお願いします!!(笑)
by yosshu0715 (2015-09-29 19:36)
ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
ドボク・クルーズは萌え要素が多くて楽しめます。今回はおまけにランチ付きでしたから、しっかりたっぷり楽しめました。
次回、チャンスがあれば、ぜひご一緒したいですね。
by JUN1026 (2015-10-03 18:57)