六月の花 [散歩・散走]
日の出とともに、街に陽が差すと、見る間にそれは殺人光線と化して、街を炙り、路面を焦がし、一気に気温を上昇させる。
日の出とともに、真夏日になりそうな気配を漂わせる、ここ大阪。
夜勤明けには眩し過ぎる太陽が照りつけるけれど、そんなことで貴重なお休みを無為に過ごすわけにはいかない。眠気に負けず、暑気にもめげず、今日もオイラはポタリストとなって、「オレの庭」に飛び出すのダ!!!!
とはいえ、長い距離を走れる陽気ではない。陽射しが勢いを増す前に帰宅するのが得策。というわけで、「あまり陽に焼けたら身体に悪いわよ♡」というママリンの声を背中に聞いて、目指すのは城北公園・菖蒲園。
サクラの時期はポタリングしている余裕がなくて、薔薇の咲き頃もそれほどゆっくり観て廻ることが出来なかった。季節が変わって、今日は初夏の花を愛でに行く。
六月の花というと、アイリス、グラジオラス、ベゴニア、あやめ、杜若、花橘、橙、柿、オリーブ、エトセトラ、etc.・・・と数え上げればキリがないのだけれど、代表格は「花菖蒲」と「紫陽花」・・・かな。で、毎年訪ねる菖蒲園。
2013年の様子(→記事参照)
2012年の様子(→記事参照)
2011年の様子(→記事参照)
旧淀川の河川敷を利用して造られた、大きな池のある約9.5haの公園の一隅に設けられた菖蒲園は、昨日、5月31日(土)から6月22日(日)までの期間限定オープン。
回遊式の菖蒲園で、面積約13,000平方メートルの敷地に、江戸系・伊勢系・肥後系の三系統の「花菖蒲」約250品種、約13,000株を栽培されていて、見頃は今月中旬、6月7日(土)から6月15日(日)までの9日間が特に見頃とのことではあるが、少し先んじて様子伺い。「見頃」もいいのだけれど、ポタリングの場合、お天気も問題で、来週末は少し雲行きが怪しい予報。咲き始めも観てみたいし、今日が期待に添えない状況ならば、来週か再来週にもう一度来ればいい。
っと、愛機「碧駒(AOKOMA)」ことマーキュリーブルーのBD-1を奔らせて、菖蒲園に着いたのが開園の10分前。
門の横に立てられたプレートには「花の数が揃っておりません。あらかじめご了承のうえご入園ください」とある。やはり、まだ咲き揃っていないのか?!
9時30分に開門。入場料を払ってエントリ。
色とりどりの花菖蒲が・・・と言いたいところではあるが、残念ながらどちらかというと、細長い葉と茎の緑が目立って、開花しているのは3〜4割といったところか。それでも十分と思えるほど、品種も本数も多い。閉じた傘のようにも見える蕾も愛らしい。開き切った花は驚異的な陽射しに負けて萎れているようにも見える。「見頃」を見定めるのは難しいと感じる。
これってなんかエヴァ初号器っぽくないっすか!?
花菖蒲の花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれているが、ここに用意されているのは約250種。
「菖蒲」が「勝負」に通じるからか、面白いことに花菖蒲は武家に好まれたようで、「江戸系」は旗本松平定朝(菖翁)が広めたとか。60年間にわたり300近い品種を作出し、名著「花菖培養録」を残し、花菖蒲栽培の歴史は菖翁以前と以後で区切られるほどであるらしい。「伊勢系」は伊勢松阪の紀州藩士吉井定五郎により独自に品種改良されたという品種群をいう。「肥後系」は後熊本藩主細川斉護が、藩士を菖翁のところに弟子入りさせ、門外不出を条件に譲り受けたものが始まりであるそうな。パッと見、区別がつきませんが・・・?!
ここ、城北公園・菖蒲園には紫陽花も何種類か植えられていて、そちらもそろそろ開き始めの様子。ホンアジサイもいいのだけれど、ガクアジサイやコアジサイも可憐。
ワタシの場合、紫陽花を見ると「アンサンブル(ensemble)」という言葉を連想してしまう。
フランス語で「一緒に」(副詞)または「一揃い、全体」(男性名詞)と言う意味で、数学用語としては「集合」になり、熱力学用語で「同じ組成、体積、温度を持つ閉鎖系の集合体」を表し、ファッション用語では"異なる部位の装身具の柄を合わせること"であり、音楽用語でなら「合奏・合唱」を意味する。
アジサイからワタシがイメージするのは音楽用語の「アンサンブル」。主に、オーケストラに対して、室内楽等の小編成の合奏・合唱。ホンアジサイは少し大きな編成に見えなくもないが、ガクアジサイは、小編成のアンサンブルの中に音符が飛び交っているように見える・・・ような気がする・・・幻想?? 妄想!?
バラがソリストなら、サクラはオーケストラ、そしてアジサイがアンサンブル。ハナショウブはなんだろう? 女声コーラス?!
あッ、決してイケナイおクスリを服用しているわけではありませんよ、念のため。音が聴こえる・・・まで言えば、ちょっとアブナい・・・よね。
花菖蒲も紫陽花も六月の花とあって、今日みたいなドピーカンの日照りの中で見るより、なんなら小雨が降る中で眺める方が風情があるような。来週末、再来週末の土曜日と日曜日は開園時間も午前8時となるらしいので、曇り空なら、小雨が降るようなら、もう一度訪れてみようかな。
本日の結果
走行距離:16.09km
走行時間:01:06:11
今日の一枚
iPhoneを構える手の影が映り込んでいるのはご愛嬌(笑)
どこからともなく「ゲコゲコ、ケロケロ」という声が聞こえると思ったら、浅い池には小さなカエルやオタマジャクシの姿が・・・。よく見れば孵化する前のタマゴもあるような。
さて、池に沈んだ枯れ葉を保護色とするオタマジャクシ、何匹いるか、分かりますか?
昨日も暑かったですね。そういえば、私はまだ菖蒲園に行ったことがないのです。期間限定の場合はなかなか行くタイミングが難しくて。でもきれいな花を見ていると心が落ち着きますね。
私は昨日は神戸でbrompton junctionの集まりがあったので行ってましたが、暑くて溶けるかと思いました。まあ走行距離は6km程でしたが。
これからの季節、走らないイベントもいいかもしれませんね。
by moto_tip_sp (2014-06-02 18:40)
モトさん、コメントありがとうございます。
日曜日は本当に暑かったですねェ。
私の場合、平日は夜勤ばかりで、昼間は寝ているので、最近の日中の暑さを知らずに過ごしていました。日曜日に自転車で飛び出して、陽射しのキツさに目眩を憶えました(笑)。本当は海辺まで出るつもりでいたのですが、近場の菖蒲園に変更した次第です。
輪行しても、エアコンの効いた電車から出た途端に暑くてへばりそうではないでしょうか。
イベントにしても、朝早い時間だとか、出来るだけ日陰を選んでもらうとかしないと、本当に溶けてしまいますね。
by JUN1026 (2014-06-03 10:07)
菖蒲園、一昨年行ったのは確か蛍ポタの日のお昼間ですから6月8日ぐらいでしたか・・・!!(笑)
来週ぐらい見に行くつもりだったんですが、どうも仕事で時間が取れなさそう・・・!!(笑)
今週中に散髪ポタで千林に行く予定なんで、その時にでも時間が取れれば行ってきます!!(笑)
by yosshu0715 (2014-06-03 20:27)
ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
菖蒲園、見頃はもう少し先、今週末か来週くらいではないでしょうか。私も、今週末か来週末に旭区方面にポタする予定で、その時にもう一度菖蒲園に寄ろうかと考えています。
by JUN1026 (2014-06-04 09:18)