彼岸の墓参とスープカレー [散歩・散走]
「春分の日」も過ぎて、暦も「春分・雀始巣(しゅんぶん・すずめ はじめて すくう)」。雀がそろそろ巣作りを始める頃。ワタシの青い鳥は、巣篭もりから解き放って、春晴れの空へと羽撃かせてやらないといけない。
一気に暖かくなって、ご近所の木蓮も白い花びらを開いて、春らしさを盛り上げる。
世間は三連休と浮かれているが、初日の祝日は体調不良で一日寝込んでしまい、土曜日は仕事、多少身体は重怠いけど、晴れ上がった休日、今日走らないわけにはいかない。
直前の予定では、春分の日に墓参に出掛けて、今日は別途ポタリングに出向くつもりだったが、身体の調子が思わしくないくせに、淀川区の自宅から堺市の実家や墓所まで、それも自転車で走るなんて!!・・・と奥様からも母親からもお小言を頂戴して、まるまる一日養生日。そのリベンジが、今日となってしまった。
自宅から堺の墓所まで片道約26km。クルマなら30分の距離をわざわざ自転車で出掛けるのも物好きといえば物好き・・・なのだけど、このブログは「自転車ブログ」だと認識されているようですし、"主にポタ・レポ"と謳っている以上、クルマでサッと行って、サッと帰る訳にもいくまい。
さらには下心も含まれる。墓参を口実・・・というと、墓の下で眠るじいさまばあさまに叱られてしまいそうだけど、墓参りのついでに色々立ち寄ってしまおうというのが今日の作戦。
自宅を08:30に出発し、なにわ筋を南下。そのまま堺市に入って、まっすぐ墓所を目指す。小さな霊園にたどり着いたのが10:20頃。お彼岸とあって、墓参のヒトも多く、墓碑の前にはそれぞれキレイな花が幾つも飾られている。
もう老母や弟が一昨日来ているので、先祖累代が眠る小さな墓石は綺麗に磨き上げられて、花も手向けられている。その前にぬかずいて、お線香を手向けて、まずは近況報告から。
墓所から実家に廻り、お仏壇にも手を合わせ、昼飯を食って行けというのを振り切って、そそくさと自転車人になってしまう。こんないい天気の日、外を走っている方が気持ちいい。一日だけの休日を無駄には出来ない。
自宅まで26kmを一気に帰るつもりはない。その中ほど、我孫子(あびこ)界隈で脚休めを兼ねて、ランチを頂こうというのが下心。
今日のお昼も、先週(→記事参照)に続いて、カレーライス・・・なのだが、今日はちょっと変化球のスープカレー。
あびこ筋、地下鉄御堂筋線あびこ駅の東側にあるアジアンバー・ラマイ 大阪あびこ店が今日のお目当て。店頭に自転車を停めて、店内に入る。アジアンバーとあって、エスニックな拵えで、テーブルごとに仕切りで仕切られて個室感が高い。
可愛い店員さんにおすすめを尋ねてみると、「チキンカレーがよく出ます♡」だとの応え。少し考えて「ポークカレー」をオーダ。それなら訊くなよ・・・と言われることもなく、スープの量と辛さの度合い、ライスの分量を問われる。スープはレギュラと大盛り、ご飯もＳ、Ｍ、Ｌが同一料金で提供されるとか。辛さも何段階か選べるのだそう・・・なのだけど、おっちゃんは店員さんに見蕩れてて何にも分からない(おいおい)。で、おすすめのままに、スープはレギュラ・サイズ、ライスは、お茶碗１杯分だというＳサイズ、辛さは中辛より少し辛めの"４"とした。
素揚げされたレンコンやナス、アスパラにナンキン、ピーマン、ニンジン、ジャガイモ、キャベツなど色んな野菜がゴロンと入ったスープカレー。２つ入れられたウズラのタマゴが可愛らしい。写真では沈んでしまっているが、角煮風の豚肉がゴロゴロと幾つも入っていて、それなりのヴォリューム感。Ｓサイズのご飯は茶碗１杯分(150g)だというが、かなり小さなお茶碗なのか、少食なワタシでも足りないかと思ってしまった。
まずはチキンベースのスープを味わってみる。キャベツなど野菜の甘味が溶け合った中にピリリとしたスパイスが見え隠れ。"少し辛めがおすすめ"らしいが、これなら"辛口"、辛さ７程度でもダイジョウブ!? 野菜も大きな豚肉もスプーンで簡単に解れる位に柔らかい。ただ、ザラッとしたスパイス(？)がクチの中に残るような気がした。以前頂いたキッチンはるにれ(→記事参照)のスープカレーの方が漉されてサラサラしていたような・・・。バリ島で生まれて、北海道で育ったというスープカレー。コチラのそれはバリ仕立てなのかもしれない。
半分ほど食べたところで、テーブルに備えられた「カイエンペッパー」を振り掛けて、辛さをアップさせてみる。やはり辛い方が美味い・・・かなァ。
ライスは、インドネシアではポピュラーだという「ナシクーニン」で、数種類のスパイスをベースに、ココナッツ風味に仕上げられている。
レギュラー・サイズ＋Ｓサイズでは少ないかと思われたが、食べてみるとそれなりに満足感があって、ワタシには十分。がっつり男子なら、スープ大盛りにライスＭサイズ(300g)とかＬサイズ(450g)を選べばいい。+100円で「アンブーン」と呼ばれるスープ特盛り、+200円でライスおかわり、+900円で「キンタマーニ」というとんでもない名前のとんでもない量(900g)のライスにすることも出来る。
辛さも、無料の範囲を超えて、有料にすればとんでもない辛さに出来るらしい。
チーズやタマゴなどトッピング・メニューも悩ましいほど種類があって、リピート必至・・・なのだけど、我孫子まで出掛ける用事が見つからない。トラちゃんが陸上少年を続けるなら長居公園まで行くことはあるかもしれないが、我孫子までは、ねェ。で、堺まで自転車で出向く機会を作ったわけですな。月一回は自転車帰省しようかしらン!? 帰りは必ずスープカレー!?
店員さん込みで☆☆☆☆(ホシ４つ)。
我孫子から直接自宅への途を選ばず、おなじみのS'n緑anで午後のお茶。
LORO CYCLE WORKSで開催されているというBD-1、KHS、Tyrellの試乗会も気になるが、見たら見たで、乗ったら乗ったで欲しくなってしまうから、ナミダを飲んでスルーする。
ギャラリー・カフェS'n緑anでは現在、『momiji exhibition ～ 街のひびきに ～』と題されたmomijiさんの絵画作品展が開催されている。それを拝見しながら頂くのは・・・。
「嬉野・茎茶」を「大熊猫茶碗」で。
このやたらにかわいい茶碗は、粟田尚子さんの作品で、大熊猫シリーズのひとつ。"コップのフチ子さん"みたく、茶碗の縁に手を掛けて、頭に手ぬぐいを乗せて、頬を赤く染めて、あられもない姿で、湯船に見立てた茶の中でくつろぐのは大熊猫ことパンダさん。金色した桶や縁に掛けたタオルなど細かい作り込みも目を引くが、お風呂には富士山というわけで、彩色も鮮やか。お茶を頂くよりじっと眺めていたいような愛玩品。
粟田尚子の大熊猫シリーズには、花瓶や蓋物、紅茶椀(カップ＆ソーサ)などもあって、パンダ好きなあの方へのプレゼントにも最適!? でも、何れもなかなかのお値段で、ちょっと手が出ないのですな。
今日はお茶請けに「栗羊羹」も頂きました。
二煎目はシンプルな茶碗で。おまけでわらび餅まで頂戴しました。
ここで寛いでいたいけれど、大阪市長選挙に行かなければ・・・。全然気乗りはしませんが・・・。
冬が明けた途端に、久し振りに長く走って疲れた脚も癒えたような。セロトニンの産生を促すというカレーを食べて、緑茶で和めば、花粉症も日々の疲れも吹き飛ぶ・・・ンやったらええねんけど、ね。
ほんとを言うと、シアワセ・ホルモンを大量産生させるのに最強なのは、未だにオカンが作る「トマトカレー」。千七〜八百円／百グラムの贅沢な牛肉を使った、トマト風味のカレーが何より美味いのだけど、今日でも予約しておけば作ってはくれたであろうけれど、老いた母に負担は掛けられない。それに、まァ、幾つもカレー専門店を探訪するのも面白いからねェ。
来週は、そろそろ、桜花見・・・でしょうか。
本日の結果走行距離：64.00km
走行時間：04:23:10
今回は結構走りましたね。俺の庭を飛び出し、墓参り。ご先祖様は大切にしなければね。
昨日は暖かくて自転車日和でしたね。
あびこにこんな店があったのですね。私の仕事場は住吉なのですが知りませんでした。仕事場からあびこは少し離れているのですが、機会があれば行ってみたいです。
by moto_tip_sp (2014-03-24 20:40)
モトさん、コメントありがとうございます。
三連休のうち自転車に乗れたのが１日だけだったので、一気に三日分(？)走ってしまいました。ミニベロで60kmは長いかどうかは分かりませんが、実家程度なら自転車で行って、帰りに何処かで脚休めというのが定番になりそうです。
あびこのスープカレー屋さん、なかなかおすすめですよ。
機会があれば行ってみて下さい。なんならご一緒しますよ(笑)。
by JUN1026 (2014-03-24 23:08)
S'n緑anのパンダカップ、めちゃ可愛いですね!!（笑）
シンプルで趣のあるお店なのに、この茶目っ気がたまりません!!（笑）
しかし美味しそうなスープカレー!!（笑）
是非キンタマーニにチャレンジしたい!!（笑）
by NO NAME (2014-03-26 22:48)
NO NAMEさん、コメントありがとうございます。
粟田尚子さんの大熊猫シリーズはお茶を頂くのもいいですが、眺めているだけでも飽きません。機会があれば手に入れたいと思います。
スープカレーは美味でした。種類も多く、トッピングも色々あるようなので、リピートしたいと思います。
是非キンタマーニに挑戦してみて下さい。
by JUN1026 (2014-03-26 23:37)