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大阪クラシック2013・第1日 [音楽のこと]

まだまだ残暑は厳しいのだけれど、大阪に芸術の秋、音楽の秋到来。今年も9月8日(日)から14日(土)の一週間、『大阪クラシック 〜街にあふれる音楽〜』が開催される運びとなりました(パチパチッ!!)。

 

マエストロ大植英次のプロデュースとなるその内訳は、有料公演が22公演、無料公演が79公演、35か所38会場で特別公演がひとつ追加されて計101公演。今回は最終日の最終公演が有料となって、発売日に"必死のパッチ"でチケットゲット!! まだまだ暑いと予想して、炎天下に行列の一部と化すのも重労働だろうと、有料公演を5公演分予めチケットを購入。それをメインに廻ると決めました。が、音楽週間の幕開けとなる第1公演は例年通り整理券による座席指定。
大阪クラシック』、100+1公演あるうちで見逃せない、聴き逃せないプログラムは幾つもあるけれど、オープニングとフィナーレはゼェ〜ッタイ外せません。仮令そのために5時に自宅を出ることになっても外す訳にはいかないわけで。 8時30分から配布される整理券880枚のうち1枚を得るために、今年も早朝に家を出ることに。
5時起きで6時到着のつもりで用意していたのが、テンション上がり過ぎたのか、『Vuelta a España』放送後の2時就寝で4時起床になるのだけれど、じっと寝てられへん。遊ぶとなったら、無駄に元気ですな。が、それを冷やかすように雨もよい。始発に乗って、整理券配布の大阪市役所前に着いた時には、そこそこの降り様。
雨の中、市役所の軒下で08:30まで約3時間の待機。わずかに遅れて、motokatsuさんご夫妻が列に加わったとtweetの報。

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 市役所前はまだ夜明け前(笑)

3時間の試練に耐えて手にした整理券は・・・、

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[1階か列8番]、初めての最前列やないかァい!!

無事に整理券を手にしたら、オープニング公演までの時間つぶしを兼ねて、栄養補給と水分補充、煙草がすえるカフェで朝ご飯。中之島〜御堂筋界隈は喫煙不可地域。煙草がすえる店もめっきり減ってしまって、時間を潰すのもひと苦労。motokatsuさんとあっちゃんさんに喫煙ブースにおつきあい頂いて、朝カフェ、お茶の時間。開場が10:45、開演が11:15。整理券ゲットから第1公演開演までは辛苦の時間。が、その分感動は大きい。6時間待つだけの価値は十分あるのダ!!!!

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第1公演
の開場は10:45。会場は大阪市中央公会堂・大集会室。少し早めに入館出来るかと前まで行ってみる。入ることは許されなかったのだが、そこで意外な出会い、再来週22日(日)に予定されている『第5回 御堂筋サイクルピクニック』の事前講習会が行われていて、見知ったスタッフさんにご挨拶。

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ピクニック連を見送って、公会堂に入場。
予定されている演目は、
ドヴォルザーク
スラヴ舞曲 第8番 ト短調 作品46-8
ワーグナー
楽劇ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲

ビゼー
/「カルメン第1組曲より
ヴェルディ
歌劇運命の力序曲・・・??
パンフレットとHPに記載されていたシベリウス交響詩フィンランディア」が「カルメン」に差し替え?
ポディウムでタクトを振るのはマエストロ大植英次。今回の『大阪クラシック』には、大阪フィルハーモニー交響楽団だけではなく、関西フィルハーモニー管弦楽団大阪交響楽団日本センチュリー交響楽団の在阪プロ4オーケストラと、大阪音楽大学が参加されているが、この公演は大フィル大音大の混成オーケストラとなる。

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開演時間となって、壇上にオーケストラが勢揃い。チューニング、ちょっと緊張の時間。そして、大植英次が指揮台に。
1曲目は「スラヴ舞曲」、踊るように指揮されるマエストロとそれに従って音を紡ぎ出すオーケストラ。5時からの試練が報われる瞬間。
最前列、かぶりつきは圧倒されるほどの迫力ではあるのだけれど、微妙に音のまわりが悪い・・・ような気がしなくもないが、開会宣言されるプロデューサのエイリアン・トークは聞き取りやすい(笑)。 『第8回』は"ラッキー7"を越えて末広がり、オクターブ上がって主音に戻る、このイベントを今後も続けると宣言されました。
2曲目は「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、いくつものモティーフが重なり合って、全方位的に濃い、濃ゆゥい演奏。
3曲目の「カルメン」では観客の手拍子も加わって盛り上がり、最後の「運命の力」で美しく締めくくる。時間的には短いけれど、十分に堪能出来た至福の時。
そうそう、本日のマエストロのお衣装は、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の頃のThe Beatlesジョン・レノン(John Lennon)の衣装・・・の完全コピー。レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)がジョンと同じニューヨーク、ダコタ・ハウスに住まいしていた縁から、オノ・ヨーコを通じて頂いたジョンの形見(?)を元にジャストフィットするサイズにして誂えたものであるらしい。オリジナル品は金庫に厳重保管だとか。
運命」つながりで、12日(木)の特別公演『運命の復活』のプロモーションもされておられましたが、もちろんワタシは伺います!!

感動の第1公演は12時ちょうどに終演。
今日は14公演予定されているが、各会場は思いの外広範囲に渡って、公演時間も微妙に重なって、うまくコーディネイトしないとロスが大きい。聴き逃せない公演に注力するか、近場を巡るか、よぉく考えないといけない。プログラムを吟味して、今年は有料公演を中心に廻ると決めている。炎天下に並ぶことを避けて、合間は涼しいカフェで時間を潰す作戦・・・にしていたのだが、雨を避ける羽目になった。
13:00開演の第4公演も面白そうなのだが、14:00開演の第6公演のチケットを取っている。会場は大阪市中央公会堂・中集会室。そう、移動のロスも殆どない。市役所正面玄関ホールでの第5公演へ向かうというmotokatsuさん達と別れ、ワタシは公会堂に残る。が、その開演まで間がある。そこでランチの時間。
中央公会堂
大集会室から中集会室への移動の合間に地下にあるレストラン中之島倶楽部へ迂回。煙草をすえるカフェがいいのだが、雨の中を歩きたくない。雨宿りの脚休め。全部公会堂内で済ませてしまう。

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第6公演
は、ヴァイオリン:田野倉雅秋/チェロ:近藤浩志/ピアノ:永野沙織のトリオで、アストル・ピアソラブエノスアイレスの四季」から『』と『』。それに加えて、同じくピアソラ「オブリビオン」で3曲。
アルゼンチン・タンゴというと、バンドネオンがメインのダンス音楽・・・というイメージではあるが、そこはそれ、『大阪クラシック』ということもあってか、よりクラシカルなピアノ・トリオでの演奏。
昨年の第13公演ピアソラ没後20年・ドビュッシー生誕150年』で『』と『』が演奏された。今回はヴァイオリンを大フィルの特別客演コンサートマスター田野倉雅秋として、その続き。
1曲目が『』、2曲目は春と夏の合間の梅雨時ととらえた『オブリピオン』、3曲目に『』、という構成。
かの地で『東京オリンピック2020』開催が決定した日に「ブエノスアイレスの四季」、出来過ぎのような偶然なのだけど、さすがにウケがよかった。しかも、途中プロデューサ・オオウエが乱入するというサプライズつき!!!!
しなやかに歌う弦楽器2台も期待通りに素晴らしいのだけど、後ろに控えるベーゼンドルファー(Bösendorfer)の音色の愛らしいこと。時に揺蕩い、時に力強くタンゴのリズムを叩き出すピアノがいい。円やかで素直な音色が可愛らしい。

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情熱的でいて哀感漂う「ブエノスアイレス」もいいが、ハンカチのご用意をと言われた『オブリピオン』に痺れましたァ。でも、もっと痺れたのは・・・。
時にマイク・パフォーマンスまで行われた乱入者さんは、ハンカチを絞ったり、譜めくり担当に扮してみたりとやりたい放題!? 開場を湧かせて下さいます。
それもあって、予定の3曲が終って鳴り止まない拍手。アンコールは痺れる隠し球、暑い熱い『夏』で終ってしまうのは忍びないということで・・・ピアニスト永野沙織さんのオリジナル楽曲「Summer Triangle」。夜空に輝く"夏の大三角形"をイメージして、『大阪クラシック2013 第6公演』のために書き下ろしたというその曲はモチロン世界初演!!
さおりさんが"こと座α星ベガ(織姫星)"なのはわかりますが、田野倉さんと近藤さん、どちらが"わし座α星アルタイル(彦星)"なのやら・・・。まァ、"はくちょう座α星デネブ"でもよろしいがな。素ン晴らしい三角関係。壮大にして優美な佳曲でございましたァ。
このお三方で「ブエノスアイレスの四季」と「オブリビオン」、それに「Summer Triangle」を加えた6曲をCD化して下され・・・と思うほどの名演で御座いました。
アンコール曲をピアノ横でじっと聴いておられたプロデューサ・オオウエ、この楽曲がことの他お気に召されたようで、管弦楽版に編曲して、大フィルで演奏することを約束されました。それって、来年の『大阪クラシック』で、でしょうね、もちろん!?
この公演は堪能させて頂きました。このあとの第11公演のラヴェル/ピアノ三重奏曲 第1楽章とラフマニノフ/悲しみの三重奏曲も聴きたいけれど、第12公演のシューマン/ピアノ三重奏曲 二短調 作品63も気になるけれど、もう感動いっぱい胸イッパイ、なにより腰がキツい。寝不足がジャブのように効いている。欲張って頬張るより第1公演と第6公演の余韻を噛み締めよう。

雨の中早朝に出掛けて体力的にはちょっとシンドイところもあるけれど、その報酬はおつりが出るほど高価値で納得の第1日。一週間全部『大阪クラシック』に浸りたいのだけれど、そうもいきません。次は12日(木)、プロデューサがピアニストとなられる特別追加公演を目指します。

 


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コメント 6

yosshu0715

僕は今日はあいにくのお仕事・・・!!(笑)
それもちょうど午前11時からとドンピシャに大阪クラシックと重なっていたんです・・・・残念!!(笑)

それでも体はどういう訳か朝の6時前にはしっかり目覚めてましたよ・・・!!(笑)
なんだか余計に悔しい!!(笑)

オープニングだけでなく、オブリビヨンも聞きたかったなあ・・・
僕、ピアソラ好きですから・・・!!(笑)

僕も最終日と木曜日の有料公園はチケット取ってますから、これから大阪クラシック楽しみます!!(笑)
by yosshu0715 (2013-09-08 22:27) 

moto_tip_sp

昨日はありがとうございました。

朝早く起きて行ったかいがありました。私らはあのあと昼食を後にし第五公演を見るために並んでいましたが、並んで正解でした。会場は一杯であふれていました。その後中之島倶楽部に行きましたがランチメニューは2時までということで一足遅かったです。
その後は家にインターホン業者がくるので妻とは別れ一人で相愛学園に行きましたが満員で入れず、再び市役所に戻り第十公演を見て帰りました。あと一つぐらい行きたかったのですが朝早く疲れも出てきたので断念しました。

私は明日の最後の有料公演のチケットをとっていますので仕事帰りに行ってきます。12日も行きたかったのですが都合で行けませんので他の日に仕事帰りでも行ってみたいと思います。
最終公演はまた行きますのでよろしくお願いします。
by moto_tip_sp (2013-09-09 05:38) 

ケロ。

はじまりましたね~ハードスケジュールな一週(笑)
行きたい!!と思いながらも、チケット取得する事すら皆無なケロもいつかは……の希望だけ沸々わいております。

ドボルザーク…一度生で聞きたい(ToT)
オーケストラの迫力を味わってみたい…

が、しかし休みは取れず(ToT)

まぁ、blogを羨ましく拝見しつつとりあえずは奇跡的に休みが廻ってきたサイクルピクニックに標準を合わせて体調を整えるのが今月のケロの目標なのでね。

また、ご一緒出来る事楽しみにしておりますですm(__)m

by ケロ。 (2013-09-09 05:55) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございますよ。
お忙しそうですね。その分はワタシがしっかり楽しませて頂きました(笑)。
ピアソラ、よかったですよォ。トリハダものでした。とくに「オブリビヨン」は要ハンカチ。すっかりハマってしまいました。CDと譜面を集めたいと思います。
by JUN1026 (2013-09-09 12:36) 

JUN1026

モトさん、コメントありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございました。
パンフレットを見る度に行きたい公演が増えてしまいますね。
最終日にまたご一緒致しましょう。
by JUN1026 (2013-09-09 12:39) 

JUN1026

ケロ。さん、コメントありがとうございます。
なかなかお忙しいようですね。その分はワタシがしっかり遊んでおきましょう(笑)。
生オケはいいですよォ。大掛かりな管弦楽の迫力もいいけれど、小編成の室内楽も心地いい。機会があればお出かけ下さい。
「サイクルピクニック」はまた盛り上がれそうですが、屋台の食い物が少ないことが予想されるので、ランチ・ポタでもしましょうか!?
by JUN1026 (2013-09-09 12:45) 

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