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「カサブランカ」再考 ① [日記・雑感]

ワタシのお気に入りの映画「カサブランカ」の続編が作られるのだという。

オリジナルは、アメリカが第二次世界大戦に参戦した1942年に製作公開された、親独逸政権の支配下にあったフランス領モロッコのカサブランカを舞台にしたラブロマンス映画。1943年の第16回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚色賞の3賞を受賞、ハンフリー・ボガートが主演男優賞に、クロード・レインズが助演男優賞、その他、撮影賞、編集賞、作曲賞にもノミネートされた不朽の名作。
ワタシは旧ブログで、警察署長ルノー役のクロード・レインズがめっちゃいいと書いた。

 

【以下採録】

さて、「カサブランカ」であるが・・・。

casablanca.jpg


もうすっかり語り尽くされた不朽の古典的名作。
ワタクシことたーぱぱももう何十回も観尽くした大好物なのですが、この時代の映画がいいのは、男達はあくまでジェントルで、女達は見蕩れるほどにエレガント、今だからこそ見習うところが多々あるからでしょうか。
イルザ・ラントやリック・ブレイン、ヴィクター・ラズロが水際立っているのは当然として、最近気になるのがルノー署長さん。
対独逸レジスタンスにシンパシーを感じつつ、職務として悪役を演じないといけない、自身の本心と中間管理職の忠誠心との葛藤を抱えつつ、イルザに対して紳士的に振る舞うあたりが容姿に似合わぬ男の威厳と優しさを感じさせてくれて思わず共感してしまいます。
親 独逸政権下の警察署長という立場にあっても、自身の意識までは譲らない。若い頃はそんな機微は汲み取れなかったのですが、ワタクシことたーぱぱが彼の年齢 に近づいた(?)せいか、いいですね署長さん。ラストのヴィシー水のボトルを投げ捨てるところなんてかっこよさすら感じます。それでアカデミー助演男優賞 ノミネートなんでしょ、違う?
この映画何度観ても泣けてしまうのですが、というか、泣きたい時に観ているのですが、色々泣き所もあるのです が、号泣してしまうのが何故か、ドイツ軍歌を遮っての「ラ・マルセイエーズ」の大合唱シーン。あえて乱闘ではなく、音楽で敵を屈するなんて粋でお洒落な演 出だと思うのだが・・・。
訳詩を見るとかなり過激なフランス国歌ですが、何故か毎回ココロに響いてナミダがはらはら流れ落ちてしまう。
もしかして前世はフランス人!!??
といって、他でフランス国歌を聴いたからって泣かないだけれど・・・。

♢♢♢♢♢

アカデミー脚色賞にもノミネートされた、ジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタインと共にオリジナルの脚本を手掛けたハワード・コッチが、30年以上前に「カサブランカ」続編のシナリオを執筆していたらしい。
続編のタイトルは、「リターン・トゥー・カサブランカ(Return to Casablanca)」とされており、オリジナルの20年後という設定になっている。
イルザ・ラント(イングリッド・バーグマン)が、夫ビクター・ラズロ(ポール・ヘンリード)ではなく、夫妻を助け反独戦線へと旅立ったリック・ブレイン(ハンフリー・ボガート)との間の子を産み、リチャードと名付け、ビクターと共に育てて20年が経過。リックをほうふつさせるハンサムでタフな青年に育ったリチャードが、実の父親を捜すためにカサブランカへ旅に出るストーリーになるという。

ちょっと待って欲しい。イルザとリックが子を生していた??????
雨のパリ駅で別れて、リックはカサブランカで酒場を開き、そこへ偶々イルザとビクターがやってくる。ほんの1〜2週間の話しではあるまい。妊娠ってそんなに気付かないものなのでしょうか。それはともかく、そこまで理無い仲となっていながら、どうしてビクターと結ばれた? 夫がある身でリックと関係を持ったってことか?
リックとイルザに子供ってことになると、ビクターを含めた三人の関係性が変わってこないか?

監督やキャストなどの詳細は未定だという。老いたるイルザやビクターを誰が演じるのかも気になるが、1960年代のアメリカやモロッコの雰囲気がどう作られるのか。
それよりやっぱり、この時期にいまさら「カサブランカ」の続編を作る意味があるのかどうか。続編が出る事でオリジナルの価値まで下げてしまわないか。ちょっと心配ですねェ。

カサブランカ」についてはもう少し語りたい。よって、つづく

 


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