春は名のみの

春は名のみの 風の寒さや

谷のうぐいす 歌は思えど

立春も過ぎて暦の上では春。例年以上に「サクラサク」の吉報を待つこの春は、いつも以上にバタバタ、ジタバタとしてしまい、気がついたら１月は全くポタれず、もう２月も半ば近く。

 

春は名のみの 風の寒さや

谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず
氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを

聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃

正月だというのにワタシはインフルエンザに感染、発熱で不覚にも４〜５日も寝込んでしまう事態。加えて義従姉が唐突に他界。元気にしていた姉さんの早過ぎる死もショッキングなら、その通夜式・告別式参列で、楽しみにしていたイベント「日曜ガムラン」もキャンセル。
流行り物には目のないワタシ、流行性感冒も蔓延し出した途端にもらってしまって、受験生のいる家庭内では完全隔離。癒えるまで外出禁止を頂くわ、寝込んだり葬儀に参列したりで仕事にも支障をきたし、一月は慌ただしくも引き籠って終わってしまった。
二月に入って、立春だというのに、聞こえてくるのは雪の声。
行きつけの、お気に入りのカフェがひとつ昨年末でお仕舞いになって、市内ランチ・ポタも当てのないものになってしまって・・・。

何やかや、自転車には昨年12月18日以来乗る間もないまま。

ええ、遊べてない・・・とは申しません。恒例の演奏会にも出掛ければ、時間を作って美術展へも伺って、それなりに充実はしているのだけれど、やはりビュンビュン奔らないことにはこの身に積もるストレスを払い落とせない。
谷のうぐいすはその声あってこその鶯。其処此処に梅の咲くのを見掛けては美声が恋しくなる。寒風がおさまって、鈍色の雲が切れて、春らしい空が見えたら、声を潜めてばかりもいられない。鳴いてこそのウグイスなら、奔ってこそのポタリスト。

今日も今日とて、天気予報には雪マーク。出掛ける当てこそあるのだけれど、さて、自転車の出番はありやなしや・・・。
この際、最高気温／最低気温は見ないことにして、天気を気にしつつ、昨晩から玄関ポーチにBD-1Rをスタンバイ。今朝も早くから起き出して空模様ばかり思い遣る。

今日のお目当は、池田市にある逸翁美術館・マグノリアホールでの「阪急文化財団が贈る マグノリア・セレクション2017 三浦章宏が奏でる ベートーベン ヴァイオリンソナタ全曲リサイタル Vol.2」。タイトル長過ぎるし、"ベートーベン"て・・・(苦)。
逸翁美術館までは片道約13㎞。何度も自転車で往復して、走り慣れたコースでもある。病み上がりの引き籠り明けにはちょうどいい。
もしも降り出したら阪急電車宝塚線に輪行すればいいと、輪行袋をフロントバッグに詰め込んで、いざ出発!!

・・・したのはいいのだけれど、久し振りの自転車、快速仕様ではあるのだけれど、往路はずっと緩やかな登り基調で、北からの寒風が行く手を阻む。思ったほど速度が出ない。途中でランチを摂る予定でいたが、脚を止めると次が走れない気もして、一気に逸翁美術館まで走りきってしまう。館直前の激坂が堪える。

逸翁美術館・マグノリアホールに着いたのが12時を30数分過ぎたころ。駐輪場にBD-1Rを停めて、まずは腹ごしらえと、館内の喫茶室IAMへ。 
走りバテたのか、疲れているのか、それほど食欲もないのだけれど、こういう時こそランチはカレー。こちらの「レトロなビーフカレー」は王道の欧風カレーで、キリッとしまった辛さも程よく、グレービーボートでサーヴされるのがちょっと嬉しい。阪急百貨店大食堂の味・・・だったかどうだったかは覚えていないけれど、何とは無しに懐かしい。
それを完食し、食後に香り高いアールグレイを愉しんで、ようやく人心地。なんのことはない、走れないのは、疲れでもバテでもなく、お腹が空いていただけなのね。満たされたところで、時間も頃合い、開場の13:15。
受付を済ませて、開演までは喫煙タイム。

公演の様子は次の記事に譲って・・・。

帰路は気合十分?!
往路が１時間前後掛かったところを、帰路は下り基調を風に押されて40分ほど。車列が続いて、快適とは言わないけれど、その流れに乗って快速走行。やっぱり、自転車はこれでないと・・・。

このところ週末は予定が詰まっていて、今度いつBD-1Rで奔れるかは分からない。暖かくなったら、早朝ポタを再開したいが・・・、とにかく「サクラサク」が待ち遠しいねェ。

本日の結果
Mx:34.60km/h、Av.:18.10km/h、Dst.:27.55km、Tm:01:30:58

タグ：街散走 BD-1 自転車 喫茶室IAM マグノリアホール 逸翁美術館