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クルーズポタVol.14と裏サイクルモード2014 [散歩・散走]

立冬を過ぎて冷たい風が大阪にも不法侵入しだした頃。足腰の痛みから自転車に乗ることも少なくなって、加えて皮下脂肪が激減したら寒さが文字通り骨身に凍みて、体調不良を言い訳にこのまま冬籠りしてしまいそうな気がする今日この頃。こんなことではスペシャライズでパーソナライズなカスタマイズを施した愛機「Rafale2022」こと「BD-1R JoJo SPECIAL」も宝の持ち腐れ!?

 

そんな折りに眼にしたのがほぼ毎回参加させて頂いている「LORO×御舟かもめ=クルーズポタ」開催の報せ。独りでは長い距離を走れなくても、ツアーであれば気力で付いて行けるか、励まされれば頑張ることが出来るかと、事前予約のうえ、今日の随行を決めた。予約後、11月になってからは、幾分か痛みも痺れもましになったような気もして、スタッフさんや他の参加者さんに迷惑をお掛けすることもないだろうと・・・。

クルーズポタ」は数えて「Vol.14」となるが、これまでそのうち約1/3が雨に流れて、前回の「Vol.13(道頓堀コース)」は土曜日開催ということもあって不参加。5月に催された「Vol.12(→記事参照)」以来、半年ぶり9回目の参加となる。

今回のコースは淀川を上り下りする枚方コース。このコースも3度目で、前回参加した「Vol.12」も同じコース。8名ずつの2組編成で、自転車とお舟を片道ずつ交代で走る。立夏の頃は"往路クルージング/復路ポタリング"としたので、立冬の今回ワタシが申し込んだのは、"往路ポタリング/復路クルージング"組。前半に頑張って走り、後半は優雅に舟で川下りしようという作戦。

集合時間は11:30となっているが、それよりうんと早い時間に家を出る。奥様が「腰が悪いのに自転車に乗っても大丈夫なのか♡」とウルサイ。理系人として、理屈に合わないことは出来ないから、"無理"はしないが"無茶"はする。「無茶が出来る年齢でもないだろう♡」なぞと仰るが、いや、なに、気持ちは十分若い・・・つもり。口煩いお小言から早々にエスケープしなければ。

集合場所であるLORO CYCLE WORKSでは昨日から「裏 CYCLE MODE international 2014」が催されているとか。オープン直後に伺って、出発まで素見していようとの目論見でもある。

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北浜
LORO大阪に到着してみると、店頭には多くの小径車がずらりと並べられて、すでに何人かは試乗の最中。BD-1の今後も気になる、BROMPTONも魅力的・・・ではあるのだが、多くの車種が持ち込まれたTyrellの、その中でも現在開発途中となる16インチの折りたたみ小径車「IVE(アイヴ)」がまずもって注目すべきところ。これに触れられるのは今日しかチャンスがない?!

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早速試乗させて頂く。停まった状態ではクロモリ製のフレームは若干重いように思われたが、車重はBD-1BROMPTONとさほど変わらない。走り出してみると、より一層軽く感じる。軽く見える小さなフォールディング・バイクは、残念ながらワタシには若干窮屈で、思うように取り回せなくて、ハンドリングも少しクイックに感じるのだが、市販仕様はハンドル&ハンドル・ポストに改良が加えられて、ハンドル形状をヴァリエーションすることも容易となるように計画されているらしい。
試乗車にはSHIMANO ULTEGRA 11speedが装備されていたが、コストの関係からか、これも10速が標準となるのだとか。
非常にコンパクトに作られていて、折り畳むとほぼBROMPTONと同サイズ。さらなる改良を施して、JRのコインロッカーに入るほどにしてしまうのだとか。
面白いのが、左グリップにあるレバーを操作するだけで、リア・サスペンション部にあるラチェットが外れて、手を汚すことなく"お座り状態"にすることが出来るよう工夫されているところ。市販型では、レバー形状、サスペンション構造ともに改良が加えられる予定だそうだが、レバー操作によるロック解除するギミックは変わらないらしい。
これが市場に登場するのは来年5月ごろだそうで、予定価格は15〜16万円、¥150,000以下に止めたいそうなのだが、円安の影響で価格を抑えるのが難しいのだとか。
Tyrellらしいキビキビした走りもこなすコンパクトなフォールディング・バイク。こだわりのクロモリ・フレームも軽くてしなやか。サイズからいっても、女の子が乗ればカワイイと思う。仕様によっては万人に受け入れられる・・・か?? 販売時にはフェンダーまで装備されるそうだが、フェンダーレスでより細いタイアを入れて軽量化、ハンドル形状を改めれば街乗り&輪行用としては面白いかも。

試作型小径車よりワタシのココロを引き付けるバイクは、同じTyrellブランドのうち、フォールディング・タイプの「FX」や「FSX」でもなく、チタン製フレームの「PKZ」や「PK1」でもなく、カーボンバックフレームのツアラー「CSI」。20インチ(451)仕様のロードバイクともいえる「CSI」が意外にもワタシにフィットして、他のどのミニヴェロより身体に馴染んで乗りやすい。もちろん、"ビュンビュン系の快速系"というのも大きな魅力。以前から気になる存在で、BD-1購入前ならこちらを選んでいたかもしれないほど。
フレーム買いして、ちょっと贅沢なコンポーネントやパーツを奢ってみようかと思わせる。が、残念なことに、フレームの一部にカーボンを使っていることから、この車種だけカラーオーダー出来ない。しかも、レッドやブルーは完売して、ホワイト、ブラック、シルバー、イエロー、オレンジが残る選択肢。ん〜ン、どれもイヤッッ!!!! 「CSI」なら"三倍速い"がいい!?

などとやっているうちに出発時間。
まずはオリエンテーションと軽い準備運動から。
"先舟/後ポタ組"を見送ってから、我々"先ポタ/後舟組"も出発・・・なのだけど、いきなりご近所のパン屋さん、まん福ベーカリーで一時停止。今回の「クルーズポタ」では食事の用意がないとかで、急遽各々で調達することとなって、ワタシもパンと飲み物を購入。
で、そこからようやく本格的にスタート。時間はすでに12時過ぎ。

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北浜
から桜並木が続く大川沿いのサイクリングロードを走って、淀川堤に至る。立冬を過ぎているのに、今日の大阪は暖かく、走っていると少し汗ばむほど。ここで軽装に改めて、河川敷を上流に向かって上る。
淀川河川公園には野球場やサッカー場、テニスコートが幾つも設えられていて、そこここで歓声、嬌声、球音が響いている。それを横目に、約18〜20Km/h平均でのんびり走る。BD-1R JoJo SPECIAL」は飛ばしたいと逸るが、それを宥めるように時折りインナー・ギアまで使って、ゆっくり走らせる。

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中間地点で脚休め。スタッフ間の連絡によると、"先舟/後ポタ組"はまだ後方、赤川鉄橋を潜った辺りだとかで、このまま進むと、折り返しの枚方港で随分と待たないといけない。

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たっぷりと脚休めをしたうえで、残り半分に向けて走り出す。初冬の日差しは柔らかく暖かい。行く手を阻むアゲンストもそれほどきつくはない。絶好のポタ日和と言えるが、行く手を遮るのは風ばかりではなく、河川敷の諸所に設置された車止め。淀川河川敷には河川公園が幾つかあるが、それが連続せずに断続的にあるせいか、地区ごとに区切られている。
それを幾つも越えると、行く手に"ひらパー"こと枚方パークの大観覧車が見えて来る。
スポーツ施設が途絶えて、葦や薄が生い茂る辺りを抜けて、枚方大橋を潜れば、折り返しの枚方港

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枚方港
近くの河川公園にバイクを停めたのが14:00ちょうど。傍らではなにやらイベントが催されているようではあるが、それほどヒトも多くない。御舟かもめの到着を待つ間が寛ぎのひととき。さて、どれほど待つこちになるのやら・・・??

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麗らかに揺蕩う川面を眺めていれば、その先に見えるのは見慣れた小さな船影。こちらから手を振れば、操船中の船長さんとデッキに腰掛ける乗客が手を振り返してくれる。それは紛れもなく御舟かもめで、見ているうちに牡蠣漁船をリノベーションした定員10名の小さな舟は枚方港に着岸。
舟を操るのはナカノ船長で、慣れた手つきで小さな舟を小さな桟橋に舫って仕舞う。
"先舟/後ポタ組"が下船し、彼らの自転車を降ろしたら、2組揃って、恒例の記念撮影。

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我ら"先ポタ/後舟組"の自転車が積み込まれる。ナカノ船長から乗船にあたっての注意が告げられて、ワタシたちも乗船。
小さな舟の小さなデッキには電気コタツが用意されて、暖をとれるようになっている。そこに足を突っ込んで、スタンバイ出来たら、枚方港から大阪に向けて出航。交代した"先舟/後ポタ組"の方々が港から手を振って見送って下さる。それを受けて、手を振り返したら、舟は静かに川を下り出す。

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午前中は晴れ渡っていた空にはコットンキャンデーのような雲が広がり、川面を渡る風も冷たく感じられる。が、それは波を呼ぶほどの強風ではなく、水面は静かで滑らか。
ここでようやく遅い昼食。まん福ベーカリーで買ったパンを頬張る。
お腹が満ちたら、夜勤明けで、約一ヶ月ぶりに長い距離(?)を走ったあとの優雅な川下り。川面と同じまた〜りとした時間が流れ、なんとなくうたた寝をさそうような・・・。舟の上で舟を漕ぐ??

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この夕陽に浮かぶ橋は何橋でしょう? もう自転車もヒトも通れなくなった鉄橋といえば・・・。こういう構図は得難いね。

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淀川
はわずかに蛇行しながら西南西に流れ大阪湾に至る。舟の行く手には少しずつ暮れていく夕陽。それが雲間に見えて、柔らかなグラデーションを作り出す。川に架かる橋が夕映えに端正なシルエットを浮かび上がらせる。それを幾つか潜って行くうちに川岸の向こうに見慣れた風景が現れる。「オレの庭」に林立するビル群を見るとなんとなくココロが落ち着く。葦や薄が茂る野趣めいた風景もいいけれど、街の風景の方が"帰ってきた"という安心感を与えてくれる。

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そこまで帰ってくると、淀川の河口を海と隔てる大きな堰があって、その手前を左に折れると大川(旧淀川)に侵入するための閘門がある。
事前予約してある御舟かもめはロックゲートの中へ進入することを許されて、いよいよ「オレの庭」の中へ。
閘門は淀川大川の水位調整するための
閘室でもあって、二つのゲートに挟まれたそこは、ちょっと秘密基地の発進シーケンスめいて萌えてしまう。

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そこを越えれば川岸の風景も一変し、葦や薄は桜に変わる。数千本はあるといわれる桜並木は、薄紅の花こそないかわりに、葉を濃赤に染めて無機質な街に彩りを加えてくれる。
御舟かもめの可愛らしさから川岸や橋から手を振ってくれるひとは多いのだが、大川沿いのサイクリングロードから手を振るヒトたちがいる・・・と思ったら、枚方港から自走している"先舟/後ポタ"の方々。ゴールへはさほど時間を隔てずに到着するということか。

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舟はいよいよ都心部へと進入する。大川中之島近隣に架かる橋はライトアップされて、南天満公園辺りの桜並木も照明に浮かび、昼間の猥雑さを誤魔化すようにファンタジックな景色を作る。

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幻想的なトワイライト・クルーズは一瞬で終わり。すぐ目の前には中之島公園。そのバラ園横に設えられてローズポートがクルージングの終点。
"後舟組"とその自転車もそこで下船。ナカノ船長に見送られながら、LORO店頭目指して隊列走行。

20Km前後のポタリングは久々の開放感。同じ距離のクルージングは穏やかな心地よさ。久しぶりで、少々不安はあったものの、やはり参加させて頂いて正解でした。「クルーズポタ」も9回目で、枚方コースも3度目なのだけど、飽きることもなく、「Vol.15」が待ち遠しいほど。

LORO店頭に戻ったら「裏サイクルモード」のつづき。
そこで「BD-1R JoJo SPL.」アップグレードのヒントを頂戴したのだが、現在装備しているSHIMANO105(5800系)は上位グレードに劣らないほどの精度を誇るとかで、コンポーネントはそのまま、ケーブル類とカセットスプロケットだけDURA-ACEに換装してやるだけで最高品種のフィーリングが得られるのだとか。約80gの軽量化にもなるが、そうなると勢いでまるっとDURA-ACE化してしまいそうでコワイ・・・ような。

自転車談義に花を咲かせていると、初冬の夕暮れが冷風を誘って、柔らかな日差しを殺し、夕焼けを宵闇に変えていく。そろそろ帰宅の時間。

隊列を組んでのポタリングも楽しい。小さな舟でのクルージングも面白い。が、同好の士が集って、同じ時間を共有出来るのが一番楽しくて面白いのかもしれない。

・・・というわけで、来週は、「BD、BROで集まろう!」から更に間口を広げた「フォールディングバイクで集まろう!」が「SPORTS BIKE DEMO」の一環として南港ATCピロティ広場で開催される。どんな車種がどれだけ集まるのか、今から楽しみです。

それでは、皆様、御免候らへ。


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コメント 4

moto_tip_sp

クルーズポタと裏サイクルモード私も行きたかったのですが、子供の日曜参観やその準備で行けませんでした。次回を楽しみにしたいと思います。
by moto_tip_sp (2014-11-25 22:44) 

JUN1026

モトさん、コメントありがとうございます。
「クルーズポタ」は、意外にも天気もまずまずで、いつもながらのんびり優雅な気分に浸れました。枚方コースはポタもクルーズも十分すぎるほどの距離で帰りの舟はうたた寝しそうでした。
「裏サイクルモード」では、Tyrellの未発表車に乗らせて頂いたり、カスタマイズのヒントを頂戴したり、こちらも楽しむことが出来ました。
by JUN1026 (2014-11-26 10:45) 

yosshu0715

裏サイクルモード、タイレルの新型、凄いですね!!(笑)
小さくてとてもいい感じ!!(笑)
僕は通勤に使ってそのまま車に積んでしまうんで、この大きさには凄く興味あります!!(笑)

お船かもめ、よく八軒家浜で見かけるんですが、永い事乗ってない・・・!!(笑)
しかしいつも満席で盛況ですね!!(笑)

お天気も良かったようで何より!!(笑)
またご一緒したいですね!!(笑)
by yosshu0715 (2014-11-29 07:49) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
タイレルの新型、クルマに積むにはちょうどいい自転車だと思いますよ。前輪を畳むのはちょっと面倒ですが、リアだけなら手を汚さずにワンタッチですし、なによりコンパクト。「もう1台」にちょうどいい自転車でしょうか。
お舟かもめ、今年も何度か乗らせていただきましたが、「クルーズポタ」ばかり。こんどは「お茶会クルーズ」とか「うたた寝クルーズ」とかでも乗ってみたいです。
次の機会は是非、ご一緒しましょう。
by JUN1026 (2014-11-30 00:59) 

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