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夜明けのラバーダック [散歩・散走]

ここ数年、温暖化だとか地球の自転軸の傾きが変わりつつあるとかで、梅雨時期が後ろにズレ込んで来たのか、盛夏7~8月中旬ごろより立秋過ぎた頃の残暑の方が強烈に暑いように感じます。単に身体がへばってきているだけでしょうか。
酷暑、厳暑が余りに酷くて厳しくて、高い気温も怖いが肌を刺すような陽射しが恐ろし過ぎて、昼日中に外を出歩くなんて自殺行為に等しい・・・ような。


というわけで、今日は日の出前にお出掛けです。

何処ということもなく、大阪・中之島近くの八軒屋浜船着場に停泊中の大きな巨きな子アヒルを観に行こうというのだから、我ながら酔狂なことで。

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(日本では)2009年から始まって、もう何度か拝見しているRUBBER DUCK PROJECT(ラバーダック・プロジェクト)と名付けられたパブリック・アートの展示。

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1977年生まれのオランダ人アーティストのフロレンティン・ホフマン(Florentijn Hofman)。
誰もが手にしたことのあるようなオモチャ(ぬいぐるみやゴム人形)やグランド・ピアノのサイズをう~んと大きくすることで、周囲の風景も取り込んでしまうような巨大パブリック・アートにするというのが彼の作風。たまに伺う兵庫県立美術館の屋上に乗っかっている巨大(高さ8メートル、幅10メートル)なカエル「美かえる(みかえる)」を作ったのもホフマンさん。

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彼が2007年に制作したのが、ポリ塩化ビニールシート製で高さ9.5メートル、幅9.5メートル、長さ11メートルにもなるラバーダック。バスタブの湯面に浮かべて遊んだアレを見上げるほどに大きくしちゃって。
その子アヒルは世界中の水辺を巡り、オランダ・ロッテルダムを皮切りに、フランスはサン・ナゼール、ドイツ・ニュルンベルク、ブラジル・サンパウロ、ベルギー・ハッセルト、ニュージーランド・オーランドハーバー、オーストラリア・ダーリングハーバー、香港・ビクトリアハーバー、アゼルバイジャン・バクー、アメリカはピッツバーグとノーフォーク、ロスアンジェルス、中国は北京と上海、ベトナム・ホーチミン、等々、et cetera。
日本国内では大阪が多く、市内の中之島やほたるまち、ベイエリアの名村造船所に狭山市の狭山池。
他に、広島県尾道市にも出没した模様で、世界各地の海や池、河川をバスタブに見立ててプカプカ浮かんでみせた大きな子アヒル。
まァ、これといって芸はないのですが、ただただ可愛くて、これがひとつ川面に浮かんでいるだけで見慣れた風景も違って見えるのが面白くて。

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で、酔狂、物好きにもお近くまで来られた際には拝見に伺うわけで。

2010年には寒い最中、中之島での「OSAKA 光のルネサンス」や「御堂筋イルミネーション」とのコラボレーション(→記事参照 1,2)。
2011年は「水都大阪フェス2011 水辺のまちあそび」や「御堂筋サイクルピクニック」と合わせて(→記事参照 1,2)。
2012年も「水都大阪フェス2012」で(→記事参照 1,2)。
2013年は中之島公園での「水都大阪2013」(→記事参照)とほたるまち(→記事参照 1,2)。
2014年にも「ラバーダック2014@ほたるまち」が催されて、この時は小さめ(といっても大きな?)ラバーダックも登場してスタンプ・ラリーもありました(→記事参照 1,2,3)。
2015年にも中之島公園に現れて(→記事参照 1,2)。
2016年は、桜咲く大阪府狭山市の狭山池での「狭山池築造1400年記念事業」に出展(→記事参照)。

7年間で14回も観に行ってるじゃん!! まじ、物好きですな。
展示に合わせて、Tシャツや小ちゃな(というか普通サイズの)ラバーダックが販売されたりもしていたのですが、さすがにそこまでは欲しくない。

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今回は「ラバーダック2020@大阪・八軒屋浜」という単独イベントで、展示期間は08月01日から31日まで。そう、明日が最後。

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キャッチフレーズが「漂えど沈まず ラバー・ダック~Fluctuat nec mergitur~」。
「Fluctuat nec mergitur」はパリのセーヌ川で活躍した船乗りたちの標語だそうで、新型コロナウイルスの影響によって激減した大川・中之島界隈を行き交う遊覧船、水辺の賑わいを取り戻すためのキックオフとなればと、大きな子アヒルをキッカーに任命したという催し。

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来ようと思えば、休日の昼日中でも来れたんです。その気にさえなれば仕事帰りに八幡屋浜へ迂回してもいいのですが、最終日直前の日曜日の、それも超早朝、日の出前。

お昼間〜夕刻は混雑が予想されて、うまく全景が撮影出来ないかも知れない。何より、暑いし、陽焼けしちゃうし、「密」は避けたい。
ならば早朝。
で、どうせなら、酔狂ついでにご来光とのコラボレーションを狙おうと考えて、今日がギリギリ最初で最後のチャンス?!

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どこからどこを向いてもビルに囲まれた感のある大阪市内。空は四角く区切られちゃって、全然開けたところがない。ご来光が映えるのはせいぜい空が開けた大川の上だけ。
同じような趣旨で、川面に映る朝日を眺めながらお茶しようという「ご来光カフェ」なるイベントが毎年、一週間の期間限定で開催されて、それが大体09月下旬から10月上旬ごろ。
で、計算してみたら、今日なら陽光が川面に掛かるギリギリの線。来週以降が良いのだけれど、子アヒルが明日で帰っちゃう。
そういうわけで最後の日曜日に賭けたのですが、雨が降ったら計画倒れで、寝坊してしまったら作戦失敗。リスキーでスリリング?! 高温と陽射しを嫌って、「密」になる状況を避けつつ、ご来光との写真映えを狙うとなったら、好機は限られるのだから仕方ない。

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今日の日の出は05:30とのこと。もうそれほど早くない。
中之島公園の剣先辺りで待機して、お日様が登りだしたら天神橋に上がって・・・みたら同じようにカメラを用意して払暁を待っているヒトが10人近くいるじゃないか!! みんな考えることは一緒なのね。
おまけに、太陽は計算より北に位置しているような・・・。orz

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ラバーダックは八軒屋浜船着場に停泊し、そのお顔は対岸の南天満公園の方を向いている。
天神橋を南に渡って、大川沿いを川上に向かって進んで、ラバーダックの大きく丸いお尻をかすめて、天満橋を北に渡って、南天満公園内の遊歩道を川下方向に進み、再び天神橋。グルリと一周。
その頃ようやくビルの上に顔を出した太陽が齎すサンライトはなんとか川に架かって見える。

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まァ、ねェ。撮り終えてから冷静に考えてみたら、ラバーダックの真上、真後ろにご来光が出現したら、逆光になってしまって、黄色い子アヒルが真っ黒に見えるだけだからこれくらいでよかったかも知れません。

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陽が昇ると、今日も酷暑となりそうな気配。ステイホームを口実に覚えちゃった昼酒(それも日本酒)の旨味を味わってから、今日は午睡を貪ることにいたします。

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【おまけ】
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仲間だと思うのか、お友達だと思うのか? ラバーダックのそばにはダックがいっぱい!?

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