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まちかね祭2019 [音楽のこと]

11月03日、文化の日。
大阪大学豊中キャンパスで02~04日の三日間開催されるのが秋の大学祭「まちかね祭」で、メインストリートには模擬店が軒を並べ、各教室・研究室などでも色々な展示や模擬店が出展されて、2つ設えられたステージでは様々なライヴが続けざま披露されて、都合200もの学生企画が実施される。
その中に、超とっておきで超お勧めのリコメンデッド・プログラムがあって・・・。


研究室公開の一環として、文学研究科・音楽学研究室で演じられるのが「ガムランの演奏と体験ワークショップ」。
インドネシアの民族音楽のひとつである、中部ジャワのガムランの演奏(解説付き)および、実際に楽器に触れ、簡単な曲を演奏する体験ワークショップをおこなう・・・というもの。

そのインドネシア・ジャワのガムランを本格的に演奏されているのがダルマ・ブダヤ(Dharma Budaya)。
1979年に、植野アジア芸術文化振興財団との共同事業として、大阪大学文学部音楽学研究室を拠点に結成され、一貫して中部ジャワスタイルの古典音楽を学びつづける一方、ガムランのための新しい作品の演奏を手がけ、現代のガムランの展開に大きく貢献してきた。国際的な舞台にも参加・・・されているジャワ・ガムラン・グループ。
各地で演奏活動を行いながら、拠点とする阪大の大学祭が言わば彼らの定期演奏会で、もう一つの重要な活動は、ガムランに関わりたいという希望をもつ多くの人にその場を提供すること。
それがジャワ・ガムランのワークショップ「日曜ガムラン」。
かく言うワタシも、2016年11月13日に催された「ワンコイン市民コンサートシリーズ第59回『ジャワ芸能の魅力 ジャワ曼荼羅』」で間近にジャワ伝統のガムラン演奏を拝見し、そこで開かれたワークショップで初めて青銅製の楽器に触れて以来、阪大豊中キャンパス内で月に一度開催されるガムラン体験教室「日曜ガムラン」にもほぼほぼ毎回通わせて頂いている。
同じ阪大豊中キャンパスで催される「ワンコイン市民コンサート」と日時が重ならない限り、ワタシも「日曜ガムラン」に通うのだが、他に脚繁く参加されている方々も多く、その体験教室(常連組)の発表会的な機能も含むのが、研究室公開らしくて面白いところで、超とっておきのプログラムたる所以。
ええ、何しろ、このワタシが演奏に加わっているのですから、ねェ。1曲だけですけど・・・。

とはいえ、月に一度の集まりで、自宅にガムラン楽器を置くわけにもいかず、練習時間は不十分。事前告知で多くの方に、観に来てねとも言いづらく・・・(伏線?)。

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ガムランの演奏と体験ワークショップ」は、13h00開場、13h30開演予定ではあるが、会場の準備やリハーサルがあって11h00集合。
10h30ごろにキャンパス入りして、模擬店が軒を連ね賑わい始めるメインストリートを抜けて、所定の教室まで辿り着いた時にはすでにダルマ・ブダヤのメンバーは来られていて準備の真っ最中。
いつもなら重い青銅製の楽器を倉庫から教室まで運んだりと力仕事もあるのだが、昨日メンバーだけのリハがあって、楽器類はステージとなる教室に置かれたままになっている。
教室内を演奏ステージと見立てて、掃き出し窓の外側、広場が観客席となる設えで、観客用の椅子を並べたり、受付用の机を用意したり、目立つ場所に大看板を立て掛けたりが今日の設営作業。

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三三五五と日曜ガムラン参加者常連組も顔を揃え、11h00からリハーサル開始。
さすがに、月に一度では覚束なくて、今日のために別途お稽古の時間が設けられてはいたものの、それも三週間前に一時間きり。あとはそれぞれ自宅でイメージトレーニング。
幾らお鍋っぽいからといって、ダイニングにヴァーミキュラを12個並べてスリコギで叩くわけにもいきますまい。
今日のプログラムは全5曲で、日曜ガムラン組が演奏に加わるのは2曲目の1曲だけ。
個々の予習は出来ている(はずだ)からと、直前リハーサルは演目の1曲目からの通し稽古。
今回受け持つのは、「Lancaran RENA-RENA  laras Pelog pathet Nem(ランチャラン『ルノ・ルノペロッ音階ヌム調)」という楽曲で、ワタシが担当するのはボナン・バルン(Bonang barung)という楽器。
ガムランで用いられるのはほぼほぼ全部青銅製で、金属板がシロホンみたく鍵盤状に並ぶものもあれば、いわゆるゴング(銅鑼)を木製フレームにぶら下げたもの、ゴングを小さくして木製枠に伏せたものなどなど、何種類か形状があって、音域違いで大きさがそれぞれ数種類ずつ、さらにはガムランで使う2つの音律(ペロッ音階スレンドロ音階)が各々に用意されて、全部がセッティングされるとなかなかに大規模。

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ガムランはいわゆる譜面が無くて聴き覚えが基本・・・らしいのだが、それでは記録も記憶も大変だからということで考え出されたのが「数字譜」。ペロッ音階では1から7、スレンドロでは1から5、音高、ピッチはちょっと違うのだけど、ざっくり言うと西洋音楽の鍵盤楽器を白鍵だけにしたような・・・、ヨナ抜き音階やペンタトニック・スケールに近いような・・・。

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で、『ルノ・ルノ』でワタシが演奏するのは、ペロッ音階用のボナン・バルン。木製のフレームにずらりとお鍋を伏せたような青銅打楽器。西洋音楽で似たようなものは・・・ありませんなァ。
2列×7つのお鍋ゴング。手前側は低く、奥側は高く、各々1オクターブを7つに分けた音高にチューニングされて、都合2オクターブ。フレームに通された紐の上に置かれているだけなので、楽曲に応じてそれぞれの位置を入れ替えることが出来るようになっている。
今回の『ルノ・ルノ』はペロッ音階ヌム調で、使うのは1、2、3、5、6の5音(×2オクターブ)。4と7は使わない。まさに「ヨナ(47)抜き」。同じペロッ音階でも調が変わると用いる音高は変わってくる・・・はず。
で、それを両手に持った木製のタボ(バチ)で叩くが、端の方は遠くて手が届きづらくなるので、使わない4と7を遠くに追いやって、7(4)-1-2-3-5-6-4(7)の順に並べられる。それだけでも混乱を招きそうなのに、手前の列と奥の列では順番がまるで逆になり、奥は4(7)-6-5-4-3-2-1-7(4)の順。両手で同じ番号を叩くので上下が同じ順番だと手が重なっちゃって叩き辛いから、上下の3を基準のセンターとして、上下の別なく、それより左側は左手で、右側は右手で叩くのが基本形。左手が手前の1(左から2つ目)を叩く時に、同時に右手は奥の1(右から2つ目)を叩く。右手が手前の5(右から3つ目)を叩く時は、左手は奥の5(左から3つ目)。合理的といえば合理的・・・なのだが、番号順でもなく、上下で並びが逆でもあり、少々覚え辛く、頭で考えていると手が遅れてしまう。なまじ二段鍵盤のオルガンとかに慣れていると、余計に支障を来す・・・かも??
楽譜が暗譜出来るくらいになって、尚且つお鍋ゴングの配列を身体で覚えて、ようやく演奏出来る楽器??
このお鍋楽器は意外に薄く、力任せに叩いちゃうと割れることもあるとのことで、力加減の按配もプレッシャー。なかなかにストレッサーな楽器ですこと。
言葉(文章)で説明するのもまどろっこしいような、リスキーな演奏なのだけど、更には『ルノ・ルノ』では、Bukaと呼ばれる序奏部、イントロダクションを担当するのがボナン!! そう、ワタシのソロから演奏が始まるわけで、全体のテンポを司るのはすぐに加わる太鼓なので、ソロから初めて、後から鳴り出す太鼓の速さに合わさないといけない・・・と、リスキーでトリッキー?!
なんか、思い出しながら書いてるだけでもビクビクしちゃう。読んでるだけでもドキドキしちゃう??

このリスキーでトリッキーなボナン・バルンは押し付けられたわけではなく、自主的に選んじゃったんだから、恥ずかしい演奏は出来ないのだけれど・・・。

今日のプログラム、全5曲の演目は、
1. Gansaran ~ Larding RONING TAWANG ~ Gansaran Laras Pelog Pathet Nem
2. Lancharan RENA-RENA laras Pelog pathet Nem
3. Ketawang PUSPA WARNA laras Slender pathet Manyura
4. u/o a/u e/a u/u (オリジナル曲)
5. ダルマ・ブダヤ オリジナル曲による影絵芝居(ワヤン・クリ) ~ 「女王デウィ・スリの物語」より戦いの場

春秋、年2回の大学祭での研究室公開は、ダルマ・ブダヤの定期演奏会の場でもあって、「日曜ガムラン」の発表会も兼ねて、さらにはその都度応援メンバーが加わって、インドネシアからの留学生が参加したり、伝統衣装に身を包んだ踊り手さんによる舞踊が披露されたりと趣向が凝らされて、今回は影絵芝居(ワヤン・クリ)が観物のメインイベント。そのために、西田有里さんと人形遣いもされるアナント・ウィチャクソノさん、お二方がご客演される。

1曲目から3曲目まではジャワの伝統楽曲で、主に結婚式や来賓歓迎などのオメデタイ席で演奏される演目であったり、舞踊のための伴奏曲であったり・・・するらしいのだけれど、ワタシは自分が演奏する楽曲だけで手一杯。精々観客気分で、ゆらぎを含む癒しの楽音に身を委ねて聴き入るばかり。
4曲目はメンバー代表の山崎氏によるオリジナル曲で、最後のワヤン・クリも伝統曲ではなく、オリジナル曲をコラボレーションしての試み。
全部を通して、約1時間半。それでゲネプロ終了。あとはもう開き直り?!

本番までに腹ごしらえのランチやらお着替えやら。ワタシの場合はカロリーやビタミンよりニコチン、塩分より煙分。卒煙ブースでリラックスしつつテンションをアゲアゲ!!

そして、13h00開場。
教室外の広場に用意した椅子が全て埋まるほどのお客様。教室内に茣蓙を敷いた桟敷席にもチビッコやマダムが詰め掛けて・・・って!?

先ずは1曲目。ダルマ・ブダヤのメンバーだけで、「ガンサラン ~ 『ロニン・タワン』 ~ ガンサラン」のメドレー。
ジャワ・ジャカルタの王宮で儀礼の際に踊られる舞踊の伴奏曲とのことで、2つの楽曲を組み合わせての演奏。お賑やかなような、キラキラと可愛らしいような。
ガムランの場合、使われる音域の狭くて、音も少なくて、同じ旋律を繰り返すことも多くて、このように組み合わせたり、繋げてみたり、演奏時間もその時の気分次第で長くなったり短くなったり。

2曲目に備えて日曜ガムラン組は各楽器の横、足の踏み場も無いほど過密に並んだ楽器群の中に身を潜め、ワタシも細長い御御足を七重から八重に折り畳んで、出番を待つ。

そして・・・、2曲目『ルノ・ルノ』。
日曜ガムラン」の常連組も人数が随分と増えて、ほぼ全てのパートを賄えるようになって、ダルマ・ブダヤのメンバーは傍らに控えているだけ。見た目にはそう見えないが、新人公演か研究生プログラム的な演目。
ワタシが担当するボナン・バルンは最前列。窓の外、椅子席からもハッキリクッキリスッキリ見通せるのに、すぐ眼の前、手を伸ばせば届く桟敷にまで観客が押し寄せるとは・・・。演奏辞めて握手会が出来そうですな・・・とか言ってる場合じゃあない!! さすがに、この距離ではちょっとキンチョーするやん。
が、もう後が無い。ソロならいいのだが、アンサンブル、一生懸命練習してこられた他のメンバーの足を引っ張るわけにはいかない。
心臓がクチから飛び出しそう・・・というようなド緊張感はない。どちらかというと、緊張しないといけない、気を引き締めて掛からないといけない、緩いガムランだからといってリラックスし過ぎちゃあマズイ・・・というプレッシャー。お稽古の時の方が、張り詰めた緊張感が負担であったような。もうここまで来たら、半分くらいは開き直り?

他の楽器と異なり、ボナンは前後に2列編成。左右の動きに加えて、前後の動きも入って、両の手の可動域も大きくなり、譜面なんて見てる余裕があったりなかったり。
念のために、A5サイズにプリントアウトした「数字譜」を手元に置いたのだけど、リーディング・グラスではなく、外出用に調光レンズを入れたメガネで、そんな小さな文字は殆ど読み取れない。リスキーだけど、譜面に眼を落としていると、幾つも並ぶお鍋を叩き損ねちゃう。見ないつもりで臨む。タボ(バチ)を持って楽器の前にスタンバイしたら、ゆったりと深呼吸。
この楽曲では、ワタシのソロから始まるが、その前に「そろそろ始めるよ」という合図もワタシがボナンを叩いて示す。落ち着いて叩こうとしたら、少々落ち着き過ぎちゃったようで、若干間を外したような・・・。それでも、何事も無かったかのように演奏を始めて、太鼓が入ったところでそのテンポ、リズムに合わせるよう心掛けて・・・。
ガムランは、上図のような「数字譜」で表されたフレーズを適度に繰り返すのだけど、その回数や速さは太鼓が決める。途中速くなって、最後はテンポを落として終止。本来は、その場の雰囲気で回数(長さ)や速さも変わってくるのだが、その按配も事前に打ち合わせ済み。どのタイミングで速くなって、どこからゆっくりになるかは了承し合ってはいるのだけれど、それでも太鼓の音をよく聴いてそれに従うように演奏する・・・のだが・・・。

ワタシが演奏するボナン・バルンは客席に向かって最前線。テンポを作る太鼓が左斜め後方で、ガムランの要になるゴン・アグン(大きな銅鑼)は最後方。時折り振り返るようにしないと、ほぼ聴こえない。
というのも、数年前に右耳が突発性難聴になって、通院と投薬で聴こえるようになったとはいえ、完全復調には程遠く、さらに左耳まで同じ症状が出て、そちらも早めの通院で聴覚を失うことはなかったのだけど、今年の8月頃にiPhone&AirPodsで音楽を聴いていたら左チャンネルから音が出なくなったようで、壊れちゃったのなら新しいのをポチってしまおうかと思ったら、壊れたのはそれらガジェットではなくワタシの左耳。左耳がまた聞こえないィィィィィッ!!
克服した(はずの)病いが再発するとは意外や意外・・・ではあるのだが、完全に完治したわけではないようで、回復と悪化の繰り返し・・・のようで・・・。
ハイリゲンシュタットへ赴いて弟宛に遺書を書きたいところではあるが、そんなヒマは無い。楽聖さまの足元にも及ばず、ウィーンまで行く時間があるなら先ずは耳鼻科へ行けと奥様のご正論。
休養を取って、心身ともに休めると、聴力も回復し・・・はしたものの、80歳代のレベルであるらしい。前方からの音はそうでも無いが、後方からの音はかなり厳しい。左後方の太鼓や銅鑼の音に集中していると、今度は手元が覚束無い。こんな体調でアンサンブルに参加してていいのかしらンとも思うが・・・。
かなりリスキーなのだけど、リスクの無い生活なんて退屈。
リスク(risk)とは、「将来のいずれかの時に於いて何か悪い事象が起こる可能性」のことで、「悪い事象」ではなく「悪い事象が起こる可能性」、元になったラテン語「risicare」では「(悪い事象が起こる可能性を覚悟の上で)勇気をもって試みる」こと。最善を尽くせば回避出来る可能性だってあるし、自らの勇気を試すための試練。
自らの弱点を把握、解明して、それを克服する工夫を試みる。試煉というと重くなるけど、この程度ならほんのトライアル??
ワタシの場合は(多分)外的要因ではなく心的要因の方が大きくて、耳鳴りが頭の中を巡って思考を妨げることもあるけれど、それも長く続くわけでは無い。ココロ穏やかにいるときは耳の調子もそれほど悪く無い。

・・・。ええッと、なんの話しでしたっけ。そうそう、聴こえ辛くはあるものの、”Don't Think. Feel(考えるな、感じろ)!!” ブルース・リーの教えを守って、緊張感に満ちたヴァイブスを身体で捉えて、そのウネリに身を委せる。
頭でキッチリと考えていると楽しめない。多少のブレはご愛嬌と、フィーリングに委ねる心地よさ。でもね、油断すると手元が・・・。
途中ミスタッチがあったものの、落とすことなく、なんとか最後まで演じ通すことが出来た・・・はず。

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ホッとするのも束の間。3曲目以降は出番が無くて、やはり楽器の隙間に潜んでいてもいいのだけれど、急いで靴を履いて教室前の広場へエスケープ。5曲目に演じられるワヤンを観客気分で拝見しようと客席の最後方へと回って、3曲目「プスポワルノ」、4曲目のオリジナル曲「u/o a/u e/a u/u」を聴いて、最後はナナンことアナント・ウィチャクソノさんが操る人形芝居。
PUSPA WARNA(プスポワルノ)」は結婚式などの晴れやかなセレモニーで演奏される楽曲だそうで、花々が歌われているのだとか。華奢なルバブの調べに柔らかなグンデルの響き。実にまったりとした曲調。
u/o a/u e/a u/u」は代表の山崎さん作曲の、ガムランのようでガムランで無いようで、やっぱりガムランな不思議な楽曲。譜面を見せて頂いたが何が何やら・・・。
そのオリジナル曲をアレンジメントして、ジャワ伝統芸能のワヤン(人形芝居)とコラボレーションしようというのが最後の演目。
実はこれ、来たる12月14日(土)に箕面市立メイプルホールに於いて催される『インドネシアの影絵芝居ワヤン公演』の予告編、プロモーションでもあるらしい。そちらは有料公演でもあってしっかりたっぷりとパフォーマンスされるが、今日はそのサワリ、『女王デウィ・スリの物語』から”戦いの場”をフューチャリング。
幾つも人形を操りつつ、セリフとナレーション、時に効果音まで入れての、ナナンさんの熱演。今日は影絵ではなく、スクリーン無しに人形を見せる形式となっていたが、12月14日の公演では影絵と人形劇がリヴァーシブルで楽しめるはず。
前売券が絶賛発売中ですので、興味のある方は是非ぜひ。

自分が演じたことも忘れて、ワヤンを楽しんでしまったが、そこで終演。
続けてジャワ・ガムランのワークショップ開催。
先ほど披露した『ルノ・ルノ』を課題としての体験教室。ちっちゃなお子さんから年配の方々まで、ただでさえ楽器が犇いて手狭な教室がそれこそすし詰め。なかなかの盛況ぶり。

2016年11月に初めて青銅製の楽器に触れて以来まるっと三年。月に一度の「日曜ガムラン」には通えない時もあったが、阪大の大学祭、春の「いちょう祭」と秋の「まちかね祭」での定期演奏会にも都合6回、途切れることなく出演させて頂いて、他のガムラン・イベントにも脚を運ぶこちになって。
最初は、クロード・ドビュッシーとガムランの関係を探るつもりでいたのが、気がついたらガムラン演奏の方に比重がシフト。
ドビュッシー作品との関係性もなんとか理解した・・・つもり。
西洋音楽とジャワ伝統芸能の違いを数学的に解明出来た・・・つもり。
ワタシの場合、先ずアタマで理解しないとカラダが動かないのが弱点でもあって、(ガムランについては)それもようやく克服出来た・・・はず。
当初の目的はほぼほぼ果たせたはずではあるが、ガムランも奥が深くて、さて、どこまでその深淵に迫るのか。
とにかく、四年目からは新しいアプローチで接することにして。キーワードはMAO、La musique assistée par ordinateur。
狭い音域の少ない音高だけで作るミニマムなオンガク。それをどうアレンジメントして、いかにオーケストレーションするか。
とりあえず、来年春の「いちょう祭」に向けてもっと練習しないと・・・?!

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