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神セヴンと麗しき薔薇の君? ~ 西国七福神集印めぐり [散歩・散走]

うちの「(自称)神童」くんは豪勢にもルクソール神殿だかカルナック神殿だか、とにかく古代エジプト王朝を巡る初詣(?!)に出掛けて、止せばいいのにうちの「山ノ神」こと奥方もそれに付いて行っちゃって、長期休暇の取れないワタシは独り残されて・・・?!

とは言え、日頃喧しい二人が旅に出たとあって、この正月は超静かな生活。
ワタシは実家に帰省し、独身女性に戻って多少寂しい日々を過ごしておられる母上とその空虚な隙間を思い出話しでお互い埋め合うことになる。

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・・・が、そうは言っても籠ってばかりの寝正月というのも退屈のムシが疼いてどうにもならない。
で、正月らしいイベントは無いものかとサーチしてみて引っ掛かったのは阪急電鉄がプロデュースする『阪急沿線(宝塚線)西国七福神集印めぐり』。
阪急宝塚線沿線に点在する寺社を巡るスタンプラリー・・・と言ってしまうとバチが当たっちゃう?!
近頃流行る集印にお正月らしく縁起のいい七福神をコラボレーションし、スタンプのコレクションだけに終わらず、7つの寺社を巡って「参拝印」を全部集めると阪急電鉄オリジナル「ミニチュア電車」オリジナル「金杯」がもらえるというという企画プログラム。

もとより宗教心も信仰心も持ち合わせていないワタシ。神仏に祈願すべきことも具備していない。強いて挙げるなら、母の健康長寿と息子の学業成就になるのでしょうが、母はともかく息子は神頼みする前に、「(自称)神童」、「(自称)天才」と名乗る以上、本人に大いにその実力を発揮してその自称に相応しい成績、実力を示して貰いたいところ。
かく言うワタシ自身のこととなると・・・、クリエイティヴティー、知識力、思考力の向上と多少の健康回復・・・、となるのでしょうが、創作力ならそれこそ神仏に頼るより日々デスクに向かって精進しますとするべきか。
創造力、知識力、思考力。それは我が内なる神のごときチカラ、神通力を振るいたい・・・って、息子さんが「(自称)神童」ならその父親は「(自称)神童の父」。まァ、似たもの親子と言うことで・・・(笑)。

とは言え、こうしたイベントはブログのネタ的にも打って付けでございましょ?

それにね、こう言うのは嫌いじゃない。
過去にも『京都刀剣御朱印めぐり(→記事参照)』やラバーダックに纏わるラリー(→記事参照)、iPhoneアプリの「iStamp」をインストールしてそのコレクションをコンプリートするために自転車で走り回ったりもして(→記事参照)、「天王寺七坂ご利益いっぱい歴史も満載スタンプラリー(→記事参照)」や「京都・伏見水郷巡り(スタンプラリー付き→記事参照)」も制覇しました。

お正月らしい7つのご利益と記念品を頂戴して、ネタになるなら参りましょう。

神セヴン(?)な七福神のメンバー(?)をお祀りするその7寺社とは、
清荒神 清澄寺(布袋尊)
中山寺(寿老人)
呉服神社(恵比寿)
瀧安寺(弁財天)
西江寺(大黒天)
圓満寺(福禄寿)
東光院 萩の寺(毘沙門天)
で、北摂方面、それぞれが阪急宝塚線と一部が箕面線の沿線。

荒神さんは実家のお台所に神棚を拵えて、母の脚がまだ強く、父も健在だった頃は月参りもしていたほどで、クルマを出すから一緒に行くかと母にお尋ねしたところ、駐車場から本堂まで歩くのが困難。それに年末にショウちゃん(弟)に連れて行ってもらったばかりとのこと。
独りなら自転車でもいいか・・・と考えてみる。
距離的に無理はないが、乗り入れ不可な所もあって、そもそも安全に駐輪出来るかどうかも微妙な線。それはクルマも同じこと。7箇所で都度駐車場を探して回るのも面倒な話し。
クルマで行ける所、自転車で行ける所、電車にすべき所と分けるなり、「ワンコイン市民コンサート」と「日曜ガムラン」で月に二度も大阪大学豊中キャンパスに出向く際に阪急宝塚線を利用するのだからその前後に重ねるという作戦もあるにはあるのですが、思い立ったが吉日。分けるのも面倒、一気果敢な初詣七福神めぐりにしちゃいましょう。
で、結局阪急宝塚線で巡る・・・と阪急電鉄の思う壺?! そもそもそういう企画イベントでもあるのでしょう。

七寺社を遠い順に攻めようと、まず最初に降り立ったのは宝塚駅
途中で力尽きて挫折してしまっても、近い所なら後日自転車で訪ねるなり、阪大通学の行き帰りに寄ることも出来る・・・という算段。
ここを最寄りとする寺社は無いのですが、2007年の阪急電鉄創立100周年の際に西国七福神霊場会から寄贈されたという「西国七福神の石碑」があるという。
そこを起点にしようとしたのですが・・・。

見付けられない!!

路面に設置されていると勘違いして、ふらふらとコンコースから出てしまったら、もう見付からない。
で、それをスルーして、そのまま徒歩で荒神さんへ。

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宝塚
と言えば・・・。
ワタシがまだ幼かった頃。母と母友と一緒に宝塚大劇場に来た想い出。ワタシとママンとママ友とママ友の娘たち。月に一度レヴュウをご覧になる母に連れられて来た記憶。多少長じてからは、ママンとママ友がご観覧中、子供たちだけでファミリーランドやランド内のプールに放し飼いの放置プレイ。お天気が悪い時は母と一緒に感激しながらの観劇。随分と通ったでしょうか。
中学生、高校生ともなるとガールフレンドたちとのグループ・デート。
最近では結婚してから、奥方とまだ小さい息子さんを伴って、ファミリーランドで遊んだりもしましたが、ディズニーランドのアトラクションをパクった真似たそれに息子さんがえらくハマっちゃって、やはり月に一度くらい通ったでしょうか。その遊園地も閉園となって久しい。それさえもうひと昔も前のこと。

宝塚駅から清荒神までは約3㎞。とは言え殆どが登りとなるコース。宝塚大劇場宝塚ファミリーランドへもよく通って、その前後に清荒神に参拝することもあったので道程は心得たもの。
参道近くまで来ると、その道筋に露店も並び、まだ松の内で参拝者も多く、賑わいもあって、それほど疲れは感じない。

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摂津国八十八箇所第72番
でもある大本山 真言三宝宗 清荒神清澄寺は、896(寛平8)年に宇多天皇の勅願寺として静観僧正によって創建された寺院。御本尊は大日如来で、鎮守社として、仏法僧の三宝を守護し、不浄を厭離する仏神が祀られた三宝荒神社がある。
その荒神さんが、火の神さま、台所の神さまであるから、うちの実家のキッチンにも神棚を拵えてお祀りし、月に一度はお参りもしていたが、父が他界し、母の脚も弱ってツキイチとはいかないまでも、それでも年に何度かは訪れてもいるところ。
そう言えば、独りで参拝するのは今日が初めてのこと。

神仏習合、お寺と神社が合わさった境内にある眷属堂に祀られるのが、七福神のうち布袋尊
末期の明州に実在したという仏教禅僧で、本名は釈契此(しゃくかいし)。いつも大きな袋を背負っていたことからニックネームが「布袋」さん。弥勒菩薩の化身であるとも言われる。
笑門来福、夫婦円満、子宝の神とされる。

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七寺社を巡るスタンプラリー。最初の訪問地で台紙となる「大福帳」を購入し、それにそれぞれ「参拝印」を押印して頂くというシステム。
その「大福帳」にはそれぞれの由来書きや路線図が記載されていて、七つの「参拝印」が揃うと阪急電鉄オリジナル「ミニチュア電車」が頂戴出来る。
有料(¥300)となる「大福帳」とともに、無料の「宝船イラスト入集印紙」も用意されて、そちらをコンプリートした場合は輝く宝船がおめでたい、オリジナル「金杯」を頂ける。
それぞれ「参拝印」は有料(¥300)ではあるが、参拝記念品として、各々七福神を描いた卵型の「オキアガリコボシ」が付いて、「ミニチュア電車」の上に陳列出来る設計となっている。
それが可愛くて、欲しくなったわけですな。「金杯」よりも、マルーン色の小さな車両。

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最初の清荒神では布袋尊を模った「オキアガリコボシ」。
丸いからと言って、7つ揃うと神龍(シェンロン)が現れて願いを叶えてくれる・・・訳ではない。それは某マンガ、アニメの設定。

次に訪ねるのは中山寺
電車では2駅。間にある売布神社と合わせて「三社巡り」とするプランも用意されるほど近くて、その三社を繋ぐハイキング・コースもあって、それは約3㎞。歩いて歩けない距離ではない。サイクリングでなければウォーキング。

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真言宗中山寺派大本山 紫雲山中山寺
十一面観世音菩薩を御本尊とする西国三十三所第24番札所。寺伝では聖徳太子が建立したと伝わる日本最初の観音霊場で、安産の寺として多くの参詣者が訪れる。
こちらには結婚後、奥方のご懐妊の折りと、その出産後、息子さんの初参り(お宮参り)に来たっきり。ン?! お礼参りにも来たかしらン? 何しろもうふた昔も前のこと。
そういう信心は(元)リケジョな奥方もお持ちではなかったのですが、何しろ信心深い、迷信深い母たちがそういうことはキッチリしておかないといけないとうるさくて・・・。
うちの息子さん、通称とらちゃんはいわゆる6ポケット。ワタシと奥方に加えて、ワタシの両親と奥方の父母。子供を持たないワタシの弟と奥方の妹を合わせて8ポケットの超過保護で乳母日傘。
駐車場と境内の往復を、6人が奪い合うように乳飲児を抱いて歩いたのが昨日のことのようではある。
そう言えば、出産準備からその後の入り用まで8ポケットが競い合ってその資金を供出。最初に買ったベビーバギーは阪急百貨店オリジナルで世界限定30台。フレームと外布を電鉄の車体と同じマルーン色とし、身体に触れるインナーは歌劇風(?)に小バラを散らしたパステル・ピンク。ええ、まァ、ワタシの趣味、ワタシの独断で選んじゃったんですが、ね。
母も買い物は阪急さんが良いと、堺市からわざわざ梅田まで出掛けていたし、我が家は何かと阪急贔屓?!
ランドセルも阪急マルーンが良いと推したんですが、ミディアム・ブルーがいいと本人にキョヒられた・・・って、そんな想い出はどうでもよろし。

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こちらに祀られるのは、道教神仙で、中国の伝説上の人物、寿老人りゅうこつ座α星カノープスの中国での別称、南極老人星の化身とされる。長寿の象徴とされる牝鹿を伴い、長寿の徴である桃と厄災を払い除ける団扇を持つお姿から、長寿延命の神として信仰されている。
長頭短身。もしかしてエイリアン?!

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中山観音駅
から池田駅まで電車移動し、そこから徒歩で呉服神社へ。
この辺りの地名ともなっている「呉服」は「ごふく」ではなく「くれは」と読んで、応神帝の頃、(ご)の国からはるばる渡って来た呉服媛(くれはとりのひめ)、穴織媛(あやはとりのひめ)、兄媛(えひめ)、弟媛(おとひめ)の4姉妹のうち、池田の地に迎えられた呉服媛に由来する。その死後、神格化し、ご祭神としてお祀りするのが呉服神社
阿知使主(あちのおみ)、都加使主(つかのおみ)親子がの国へと派遣されて、呉王に請うて連れ帰ったのが機織裁縫の工女である四媛。そうして伝わった織物、染色の技術で、その成果物が(くれ)の(はとり)で、呉服(ごふく)の起源となり、「くれは」と約された・・・そうな。
その呉服くれはさんが御隠れになられたのが仁徳帝76年09月18日。その亡骸が安置されたのが姫室で、呉服町の隣りが室町。功績を偲び、仁徳帝によってその辺りに建立されたご神祠が呉服神社として今に伝わる・・・とのこと。

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こちらに座すのはえべっさんこと恵比寿神。商売繁昌で笹もってこいでお馴染みの商いの神さま。蛭子蝦夷恵比須恵比寿恵美須の字が当てられ、七福神の中では唯一日本古来の福の神。記紀に記載がないためにその出自ははっきりとはせず、海神、漁業神、寄り神(漂着神)ともされるが、その正体は、イザナギイザナミの子である蛭子命(ひるこのみこと)とも、大国主命(大黒さん)の子である事代主神(ことしろぬしかみ)ともされる・・・ということは、大国主神と習合した大黒さまと親子で神7に列するということですか。インドと日本のハーフ?!

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池田駅
から石橋駅宝塚線から箕面線に乗り換えて箕面駅。そこから山道、坂道をてくてく登って箕面山瀧安寺
西暦658年、役行者箕面滝で修行し、弁財天の導きにより悟りを得て、その報恩感謝のもと自ら弁財天像をお造りになられて滝の側に祭祀し箕面寺と称したのが始まりとされる修験道場で、のちに空海日蓮蓮如もここで修行したとのこと。
日本最古の弁財天とされ、箕面の滝を神格化したもの。
弁財天は、七福神の中で唯一の女神で、もとは芸術・学問などの知を司る、インド・ヒンドゥー教サラスヴァティー。仏教伝来時に渡来し、弁才天(弁財天)となる。
聖なる川、サラスヴァティー川の化身で、流れる川が転じて、流れるもの全て(言葉・弁舌や知識、音楽など)の女神で、ヒンドゥー教創造神ブラフマーの奥様(配偶神)。ヒンドゥー教では、人類の始祖の母でもある。
伝来時に、箕面川箕面滝で修行される役小角の元にその美しいお姿を顕現されたのでしょう。
同じくヒンドゥー教の女神ラクシュミーがもととなった吉祥天と混同視されることもあって、こちらは繁栄、幸福の神さま。
言葉、知識、音楽と幸福、繁栄を司る美しい女神とあっては、努努疎かにすること叶わず、お賽銭もうんと奮発?! 大きなご利益を賜りたいところ。

箕面界隈は紅葉の賑わい。新緑の頃も捨てがたい。箕面温泉もあったので、秋にはよく訪れたりもしたところ。息子さんが歩き始めた頃から、登坂訓練と称してお散歩させてみたりもしたのですが、侮れないのが子供の脚力。大人の方が鍛えられているのか、虐められているのか、釈然としない状況。
ここを訪れるのも久し振りで、そう言えば、ここも独りで来るのは初めて・・・かも。

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瀧安寺
から少し下って高野山真言宗 聖天宮西江寺
こちらも658年に役行者によって開山されたされたという。
山獄鳴動して光明が輝き光の中から老翁に化身した大聖歓喜天が現れ、この山を日本最初の歓喜天霊場とし、万民の諸願成就のため未来永劫ここに鎮座すると仰有ったと伝わる。
歓喜天もインドのご出身で、元はヒンドゥー教の知恵・幸運の神で、象の頭と4本の腕を持つお姿をされたガネーシャ。事業開始と商業の神・学問の神とされる。
日本に伝わり、大日如来、あるいは観自在菩薩の権化身となって、仏教に帰依して仏法僧の三宝を守護する仏神となられた。
歓喜の御名が示すように、象頭人身の男女が性的嵌合した形を取られていることもあって、金銀融通、縁結びの神、また夫婦和合・安産・子宝の神としての信仰も集めるという。

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神セヴンに選出されているのはその歓喜天ではなく、同郷のご出身、元はヒンドゥー教シヴァ神とされるマハーカーラ改め大黒天密教伝来とともに来日し、天部と言われる仏教守護神となり、軍神・戦闘神、富貴爵禄の神とされ、のちに食物・財福が強調されることになったという。オオクニダイコクとも読めるから、大国主神と習合。

午前中になんとか5寺社を回って、流石に慣れない山道、アップダウンも激しくて、足腰にも疲労が蓄積。箕面駅前でランチ・ブレイク・・・なのですが、メニューに記載されたサンプル写真と違ってエラくショボくて、味もやたらに塩っぱくて・・・。
脚休めだけしたら、急ぎ七福神めぐりの続きに戻ります。

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箕面駅
から箕面線宝塚線と乗り継いで蛍池駅。そこにほど近い曹洞宗延年山圓満寺
かつて聖武天皇の時代、729(天平元)年に行基菩薩がこの付近の新免の庄を中心に建立した金禅寺という大伽藍の一宇であったものが、度重なる災禍で消失、元は古義真言宗であったとされるが、後年現在の地に再建され、禅曹洞宗に改めて延念山満寺となる。
御本尊は木造漆箔阿弥陀如来像で、その左に祀られているのが福禄寿尊
元は、福星禄星寿星の三星をそれぞれ神格化した、三体一組の神であるという。幸福の、身分をあらわす、寿命を表わす寿。そして、寿星は、寿老人と同じく南極老人星・・・りゅうこつ座α星カノープスの権現身なのだという。ややこしい。だから、やはり、長頭短身のお姿で現される。

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蛍池駅
から曽根駅。最後は萩の寺として知られる仏日山吉祥林 東光院
735(天平7)年の創建以来1200年以上の長い歴史を持ち、現在は新西国霊場第12番札所にも指定されている、行基菩薩開創、その後に曹洞宗に改められた別格地寺院。
境内随所に萩が植えられ、秋になると色とりどりの花が見られるのだとか。北大路魯山人が「萩露園」と名付けた庭園は「大阪みどりの百選」にも選定されているとのこと。
もとは大坂豊崎の里(摂津国西成郡豊崎村下三番、現在の北区中津)にあったものが1914(大正3)年、阪急電車敷設により現在地に移転。
本堂には本尊薬師如来坐像のほか、札所本尊の十一面観音立像西国七福神めぐりの一番とされる毘沙門天及び両脇侍像、木造釈迦如来坐像などが安置されている。

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ということで、ワタシの『西国七福神めぐり』のラストを飾ってくださるのは、本来1番となる毘沙門天
仏教における天部の仏神で、別名を「多聞天」とする、四天王の一尊に数えられる武神。他の七福神がふくよかで大らかな姿をされているのとは対照的に甲冑を纏った凛々しいお姿。
インド神話の財宝神クベーラを前身と、経由地の中国で武神、守護神になり四天王の一尊に加えられ、毘沙門天ヴァイシュラヴァナとして北方を守護する。
来日後は、四天王の一尊とする場合は「多聞天」、独尊像として造像安置する場合は「毘沙門天」とするのだそうだ。なんだかややこしい。

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朝9時に家を出て、途中ランチを挟みつつ、7寺社を巡り終えたのが15時。7つの「参拝印」を頂戴して、ひとまずミッション・コンプリートですが、これで終わりではありません。
出でよ、シェンロン!! ・・・と呟いてみる。
・・・ではなくて、集印達成の記念品、阪急電鉄オリジナル「ミニチュア電車」を頂かないと。
その引き渡しは、梅田駅豊中駅西宮北口駅の何れか。で、梅田駅に。
今日の成果、「大福帳」の満両をご確認頂いて、「七福満願」の認定印を頂いて、記念品の授与。
その記念品が、宝船を模して、船型に変形した阪急電車9000形の車両、急行・梅田行。
七福神を模した「オキアガリコボシ」が落ちないようにルーフにハンドレール(?)を設えて、舳先を加えた斬新なデザイン?! 電車のようで、船のようで、水陸両用?! ちょうど7つの「オキアガリコボシ」が収まる大きさ。
若干オモチャぽくもあって、「大福帳」+(「参拝印」×7)で都合¥2,400。おまけに交通費まで掛かって・・・。
それでも、7つのご利益と7つの印象、7つ+1つの記念品。そして何より、スタンプラリーを制覇したという達成感?!
これによって信仰心が芽生える・・・ということは無いかと思いますが、こうしてブログのネタにし、そのために七福神や各寺社のことを調べたりもして、今まで触れていない方面の知識を得ることも出来ました。

iPhoneによると、Steps(歩数)が27,641、Walking + Running Distanceが20.6km。思ったほど歩いていないのですが、それでも普段の3〜4日分ほど。寝正月がこれでチャラになった・・・はず。

室町時代の末期から信仰が始まったという七福神。インドや中国由来の神々が、信仰の対象としての人気を高めるために、他の神仏と習合したり解釈を広げたり、そのキャラクター設定やお姿まで変化しながら今日まで永く続いているのが面白いと感じました。
これで商売繁盛のご利益を一番得ているのはそれをお祀りする寺社ではないのかしらンとも思っちゃうのですが・・・。合わせて、それを路線に配置することで、こういうイベントを企画する電鉄会社ですか?!
そう、阪急電車での「西国七福神めぐり」の歴史は古く、かの小林一三氏の発案であるとか無いとか。

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で、萩の寺で見つけたのがコレ。創立77喜寿記念の「”阪急沿線”西国七福神賛歌」。
作詞が呉羽神社の宮司さんで、作曲が宝塚歌劇団名誉理事。恐らく、歌劇団の方々によっても歌われたのでしょうか。歌伴用の、歌メロとピアノ伴奏譜。
来年、また『阪急沿線(宝塚線)西国七福神集印めぐり』にチャレンジするまでに、弾き語り出来るようにしておこうかしらン(笑)。

宝塚歌劇団といえば、『ベルサイユのばら』。
阪急電鉄の、神戸線宝塚線京都線にはそれぞれゆかりのイラストを使ったラッピング・トレインが走っていて、宝塚線は言わずもがなのタカラヅカ・トレインとして、その名も「宝夢(Yume)」。ラッピングデザインに用いられるのは池田理代子先生による『ベルサイユのばら』からオスカル様、マリー・アントワネット王妃フェルゼンアンドレ

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タカラヅカ線
沿線に住みながら、殆ど乗車機会のないワタシ。コレが見たいがために月に二回の阪大通学も自転車じゃなく電車を使っているようなもので、先日(2017年11月17日)、阪大からの帰りにマンガやアニメ、歌劇でお馴染みのドレス姿のヴァージョンは念願叶ってお見掛けし乗車することが出来て、そのキャラクターが阪急電鉄のユニフォーム姿となった別ヴァージョンも見たいと思って、今日も1日タカラヅカ線移動としたのですが・・・。

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その甲斐あって、出逢えましたよ。
凛々しい、美しい、麗しいお姿の・・・。
なんか、1日掛かりで訪ね廻った神セヴンより有り難い・・・というとバチが当たるかしらン?!
早速のご利益なのかしらン?! 何れにせよ、今日1日、一番の成果!?

そうそう、「”阪急沿線”西国七福神賛歌」は歌えませんが、『ベルばら』なら何曲かは歌えますよ。
♪黒きばら一つ 怪しげに咲くゥゥゥ♬ ・・・でしたっけ??

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