六月の花 ~ 池田城跡公園 続章 [散歩・散走]
今日も逸翁美術館・マグノリアホールでリサイタルがあって、池田市まで出掛けるのだけれど、先週立ち寄った池田城跡公園の花たちにココロ惹かれて、今日も”ツワモノどもの夢の跡”を訪ねます。
池田城跡公園はこれまで、マグノリアホールに立ち寄るついでに何度か寄り道しているのだけれど、城郭の跡にしては随分小ぢんまりとして可愛い処だと思っていたのだが、改めてGoogle Mapsを広げて観ると・・・、
確かに公園として整備されているところは本丸などかつての池田城の中心地ではあるが、少し離れたところに三ノ丸跡があり、随分離れた辺りに外郭跡があって、在りし日にはかなり広大な敷地を占めていたらしい。お見逸れ致しました・・・って感じ。現在まで「池田市」として名を留めているのだから、「池田氏」はかなりの権勢を誇っていたのだろう。
で、その”夢の跡”にお花を観に行こうと。
先週訪れた時はカメラを携えておらず、iPhoneでは池に浮かぶスイレンが遠くて捉え切れなかったので、今日はミラーレス一眼カメラを持ってのリベンジ編。
スイレン・・・睡蓮のその花は三度開いて閉じてを繰り返して寿命を終える。目覚めて眠る・・・故に「睡蓮」。花びらが開いている時刻は限られるので、そのタイミングが重要。
ところが・・・、
今日が「マグノリア」で、明日が「ワンコイン市民コンサート」。二日続きで池田市内で音楽イベント。来週土曜日も阪大で(土曜日なのに)「日曜ガムラン」。何故か、今日と明日を取り違えて、出発が予定よりかなり遅れてしまうことに・・・(実は、「マグノリア」の開演時間も勘違いしていて、随分と時間を持て余すことになるのだが、それはまた別のお話し・・・)。
まァ、ね。先月の「意識消失」以来ボケちゃっているのでしょう・・・??
閑話休題。
スイレンにも様々な種類があるようで、日本に自生するのは白い「羊草(ヒツジグサ)」であるらしいが、こちらの池に浮かぶのは、それに加えてピンクの花を持つ品種。「温帯睡蓮」だとか「熱帯睡蓮」だとか色付きのお花を持つ中で、どれに当たるかは分からない。だいたい、「ハス」と「スイレン」の見分けもついてはいないが、とにかくこのピンク色がカワイイのだからスナップしておきたいと・・・。
スイレン。フランス近代画壇の巨匠クロード・モネもその花に魅了されて、自宅の庭を日本庭園風に設えてその池にスイレンを浮かばせて、それをモティーフにした連作を物したくらいであるから、純和風の城郭にも似つかわしい・・・??
写真は上手くないけれど、池に浮かぶピンクのスイレンと水面に映る楼閣(ホントは”展望舎”という近代建築?!)との対比がちょっと絵になるかなァっと。どうでしょう?
池田城跡公園にこの時期咲くのは、他にハナショウブや白ゆり。
南門をかつての堀底まで降れば小さな菖蒲園。
ハナショウブも多くの品種が作られ、その数、なんと5,000種類もあるとかないとか!! 先週は白と紫しか眼につかなかったが、よく観れば狭い中に色んな品種が混在しているようで、それなりに楽しめる。
毎年、大阪市旭区にある城北公園の菖蒲園に出向いていたが、今年はそのチャンスを逸したので、ここで観れたのは物怪の幸い。
圧巻というか、先週と様相を違え、見事に見頃なのが白ゆり。総数2,000株が一斉に咲き揃って、沸き立つ白波のごと、風に戦ぐ。
こちらにあるのはマドンナリリーでしょうか、約130種あるというユリのうち、テッポウユリ亜属の品種だと思うのだが・・・。
ユリの属名はLiliumで、ギリシャ語で「白」を表すlerionが語源。マドンナリリーの白さをいうのだとか。
Madonna lilyなら、その名の通り、聖母マリアの象徴で、花言葉も「汚れのない心」、「純潔」。穢れを知らない純白。キリスト教の儀式で重用されて、祭日の聖花となり、絵画の中にも聖母の象徴、貞節の証しとして描かれる。
和名は庭白百合・・・と、ちょっと俗っぽくはなってしまうが、細くて丈高いその茎が風に揺れる様から”揺り”→”ユリ”と呼ばれるとかなんとか。
“立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”、とんと聞かなくなってしまって、風に戦ぐユリのような女性もまるで見掛けることがなくなってしまったが、聖母のような汚れを知らないヒト、もはや絶滅危惧種か?! だいたい、立ち振る舞いが涼しげで、スラリとした女性なんて・・・(以下、自主規制)。
ヨーロッパ原産のマドンナリリーは、19世紀に日本から輸入されたテッポウユリに取って代わられ、希少となってしまったそうで、近代日本の女性も恐ろしいほどに逞ましいということですな、奥様。
先週は開いてお茶を振舞っていた茶室が、今日はクローズド?! お茶は諦めて、お花を見飽きることはないが、そろそろランチを頂いて、コンサートへ向かいましょうか。
本日の結果
Mx:40.80km/h、Av:16.00km/h、Dst:36.37km、Tm:02:16:12
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