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魔法の香辛料とお茶氷 [散歩・散走]

九月に入って最初の週末。朝晩はいくらか涼しく感じられるようになってはきたが、それは秋雨前線の影響であって、その活動が穏やかならば、代わりに夏の名残りが猛威を振るう。白く厚みのある夏雲が起き上がったら、それは容赦のない熱気を孕んだ日射しを伴う。秋の行楽に相応しい気候になるのはもう少し先のこと。
それまで待っていられないので、降りさえしなければポタ日和としてしまう。

 

今日は、山を駆け上ってみるか、海辺を疾駆してみるか・・・と、夏バテしなかった身体は意外に元気。腰痛も鳴りを潜めて、足腰も快調。
しかし、明日から始まる「大阪クラシック」のために体力を温存しておかないといけない。有料公演はともかく、そうでないものは早くから並ばないといけない。とにかく、幾つもの会場を廻らないといけない。
長く歩いたり、長い時間立っているのが、腰痛持ちには不安なところ。自転車は平気でも、それを降りると、全くもって意気地が無い。
いっそ、オープニング・アクトとして盛り上がり必至な「第1公演」だけに留めて、あとはカフェ飯なり、午後のお茶でも楽しんでいようかとも考える。「第10回」を数えて、年々観覧者が増えているように思えるが、ワタシ個人としては惹かれるプログラムが少なくなってきている。無くは無いけど、平日で行けない時間帯であったり、巡り合わせが悪い。
毎月「ワンコイン市民コンサート」でマニアックなプログラムを聴かせて頂いているのもそう感じてしまう原因かもしれない。

しかし、まぁ、「街にあふれる音楽」というイベント、お祭りだと考えて"ノリ"だけ楽しむという手はある。
・・・などと思案しているといい加減な時間。
山に挑むにも、海風と競うにも、出遅れてしまった。日が昇るにつれて、気温も上昇している。

今日のコースは、体力温存の、街散歩としてしまう。

ミナミまで下りながら、気になるエリアをチェックしておく。移り変わりの激しい街で、知らぬ間に閉店となっていたり、変わって新店がオープンとなったり、街の見慣れた風景の、そのディテールは日々微妙に変化している。植物が乏しくて季節感が希薄な
オレの庭」では、時の移ろいはサインボードやショウウインドの変化で感じる。その機微を見逃すようでは「オレの庭」とは言えない。
気になる店は足を止めて覗いてみる。それは、雑貨屋だったり、洋服屋だったり、花屋だったりもするのだけれど、やっぱり一番気になるのは食事を提供するお店。レストランやカフェ、食堂や居酒屋、この頃はバルや専門的なものを扱うところも増えた。
女性向けの衣料を扱う店舗やアクセサリ店も見落としてはいけない。街の変化とともに、流行りの動向も掴んでおく必要がある。そして、それらは「オレの庭」に彩りと輝きを与えてくれるからである。

それらを横目で見ながら、ミナミの外れまで下って、そろそろランチの時間。

今日もお昼はカレーライスと決めている。 先日(→記事参照)は人気店を巡って、尽く振られてしまった。臨時休業だったり、長い行列が控えていたり・・・。
で、今日は大き目店舗の開店早々を狙う。
マジックスパイスは札幌に本店を構えるスープカレーの専門店。その元祖であるそうな。
カレー激戦区となった大阪市内でも、スープカレーを扱う店舗は少ない。キッチンはるにれやアジアンバー・ラマイで頂いたことはあるが、今日は発祥地札幌に本拠を構える元祖の店。
店舗の拵えは非常に怪しげ。アジアンテイストのカオス的な装飾が施されているが、席数は多い。そして、なにより、タバコがすえる。
喫煙席のひとつを占めて、システマティックなメニューの説明を受ける。
インドネシア風とされるスープカレーの基本的なメニューが10種類ほどあって、辛さのヴァリエーションが7段階。それに多くのトッピング具材が用意されている。
多少辛いのは平気と告げたら、「涅槃」がオススメとのこと。7段階のちょうど真ん中で、ひとつ下が「悶絶」、ひとつ上が「極楽」。昇天寸前のカラさということか⁈ 辛さが増すごとに具材である野菜も増えてコクも増すのだとか。
チキンやビーフ、ハンバーグやシーフードが選べるメインは「ポーク角煮」をチョイス。トッピングはややこしそうなので、今回はシンプルに、無しにした。

MajicSpice1.jpg
MajicSpice2.jpg


程なくして運ばれてきたスープカレーは、予想以上にシンプルな"汁物"の見た目。
ひと口テイスティングしてみる。意に反して、甘さが強い。野菜の風味もあるが、恐らく角煮から出る甘さ。そのあとをスパイスの刺激が追いかけて来る感じ。
スプーンに掬ったライスをスープに浸しながら食べる。優しい甘みは悪くないが、ちょっと物足りない。テーブルに備えられたスパイスを加えて辛さを足してやる。これでちょうどいい。
スープの量が多くてお腹いっぱいにはなるが、ちょっと物足りなさを感じる。トッピング追加を前提としているのかもしれない。辛さがますごとに料金が高くなるのも割高感がある。まぁ、スープカレー自体新ジャンルでその専門店も少ない。それが増えれば、元祖の真価が問われることになるのでしょうな。
とにかくオナカイッパイ。別腹にカキ氷すら入らないかも・・・⁇

腹ごなしに軽いギァでペダルをクルクル高回転させながら南船場まで戻って、農林会館、そのレトロなビルヂング前で脚を止める。TOKYO Wheels大阪に立ち寄り。「ニンジャパーカー」ことCCPフルフェイスパーカーの新作が出たのでその購入が目的。2種類出た新作の薄い方、この時季にぴったりな速乾素材。
なんだか、秋口になるとパーカーばかり買ってしまうが、好きなのだから仕方ない。色目が可愛かったので、厚い方、裏起毛ヴァージョンも買ってしまうやろねェ、多分(~_~;)

買い物も済ませて、ようやくお腹もこなれてきた。別腹に夏のスイーツを詰め込んでしまおう。
と、西区新町に向かう。夏のスイーツは口どけも優しい涼菓・・・かき氷。
お茶専門店がプロデュースして、旧い民家の蔵をカフェにリノベーションしたのが蔵cafe&bar 矢野善。夏だけ期間限定でお茶風味のかき氷とソフトクリームを提供されているが、日曜日定休で、土曜日も不定休。Facebookの告知を確認して訪れることになって、かき氷がサーヴされる最後の土曜日が今日で、前回(→記事参照)頂いた抹茶に対して、今日は「ほうじ茶ソフト」と「ほうじ茶かき氷」が限定メニュー。逃すわけにはイカンやろ⁈
オーダーはもちろん「かき氷」。

矢野善1.jpg
矢野善2.jpg


ふわふわに削られたコオリが高く盛り上がって、それにたっぷりのほうじ茶シロップときな粉がかけられている。別添えで追加用が添えられているのが心憎い。
殆ど甘みを表現しない、それでいて渋いわけでもない、極オトナなテイストのほうじ茶シロップ。きな粉や甘さを抑えた餡子とともに、これはお子様には食べさせられない。この微妙な旨味はアダルト・オリエンテッド。コオリの山の中に隠されたほうじ茶ソフトクリームもポイント高め。火照った身体が癒されて、スパイスの刺激に疲れた食道~胃袋が慰められて、ココロまで解されるような・・・。これぞ、和み・・・で、和のココロ?

カレーのスパイスでテンションが上がって、和風味のかき氷でリラックスされて、これこそ、休日の、おひとり様ランチの醍醐味。
もうね、ポタ・レポがグルメ・ポタリング・レポートになって、そのうち、ポタが取れてしまっても構わんか⁈ それはそれで、需要はあるやろ。
お腹も満たされて、ココロ持ちまで満たされて、マンゾク、マンプク。雲行きも怪しくなってきたので、サッサと帰って、明日に備えてお昼寝しておこう。

本日の結果
走行距離:32.85km
走行時間:01:45:35


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yosshu0715

カレーにかき氷、どちらも僕も大好物です!!(笑)
スープカレー、一時期絶滅の噂がありましたが、元祖が残っているんですね!!(笑)
すごく美味しそう!!(笑)

かき氷入らないかもと言いながら、しっかり大きめのかき氷!!(笑)
それも大人の選択で美味しそうです!!(笑)
また来年の楽しみですね!!(笑)
by yosshu0715 (2015-09-29 10:28) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
カレーが食べながら消化されるし、かき氷は別腹で、こちらは食べてるうちに溶けていくので、全然お腹に堪えない・・・わけでもないですね(笑)。好きなものは入るように出来ているのです。
スープカレー、絶滅前に食べてしまわないといけませんよォ!!
by JUN1026 (2015-10-03 18:45) 

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