SSブログ

マニア垂涎!? クラシックカー博物館に行ってみた。 [散歩・散走]

以前から度々当ブログで取り上げていた築港赤レンガ倉庫。1923(大正12)年10月に住友倉庫によって大阪港の第1号岸壁沿いに建設されたレトロな遺構。1999(平成11)年に倉庫としての役割を終え、大阪市に移管され、再利用が検討されつつ、耐震基準に満たないために要改築ということもあって、長らく放置されていた。
倉庫の敷地内に立ち入る事は出来なかったのだけど、人影少なく、ポタにも程よい距離にあって、この界隈はワタシのお気に入りの癒しポイントでもあった。
それが2013(平成25)年に突然、「築港地区赤レンガ倉庫施設活用検討会議」が立ち上がり、プロポーザル方式により活用事業者を募集しようという事になり、輸入車や国産車のディーラー、中古車買取・販売で知られるGLION(ジーライオン)がその権利を得て、クラシックカーの展示販売を兼ねたミュージアムとして再生されることになった。

 

当初予定では"2015年 春 オープン"となっていた。気になって、何度か訪れてみたのだけれど、工事の進捗が遅く、先々月に訪れた時も工事車両が停められたままであった(→記事参照)。

一体いつになったらオープンするねん!!!! ・・・と首を長ァくして待っていたところ、今月13日(土)オープンというニュースが突如齎された。
その13日(土)がお仕事だったために、今日14日(日)に訪問することとなった。

築港赤レンガ倉庫があるのは、水族館やマーケットプレイスで賑わう天保山近隣。量産型と違う 、自慢のBD-1R 2022 SPEEDSTER JoJo SPECIALを駆って向かうにはほどよい距離。夜勤明けにも関わらず、全開バリバリ、快速に疾駆したところ・・・、天保山方面ではなく、桜島(ユニバーサルシティ)方面に向かっていた!! まァ、grave-yard shift syndromeに冒されたボケボケ状態、居眠り運転にならないだけマシと思い直して、天保山渡船での短い船旅。
少し遠回りとなったものの、10時オープン直後にはミュージアムに到着。
敷地内にバイクを駐輪。倉庫内に収まりきらないのか、何台かのクルマがその傍らに停められている。クラシックと呼ぶには新し過ぎるそれらの一部にはナンバープレートが付けられているので、試乗とか出来るのか!?

IMG_8074.jpg
IMG_8080.jpg
IMG_8086.jpg


二棟のレンガ倉庫の間にも数台、こちらはヴィンテージ級のクラシックカーが並べられて、煉瓦造りの遺構と絶妙のフィット感。レトロな建物にレトロなクルマ。ざっと見たところ、古い米国車とロールスロイスか。旧いT型フォード(?)が可愛い。

1号館のエントランスに向かう。入場料¥1,500を払って館内へ。
1号館は、照明を暗く落とした中に、ヴィンテージ・クラスのお宝級の大型車。"クジラ"サイズの米国車とロールスロイス。歴代の「シルバーファントム」が並んでいるのが圧巻。軽四輪馬車まで展示されている。
残念ながらこれらのクルマは撮影不可であるらしい。やはり売り物なのでしょうね。ヴィンテージカーの有料展示販売というわけか。にしても、ざっと見た限り、全てがミントコンディションに見える。
2号館に進む。こちらはずっと新しいクルマが並ぶ。1950年代以降の欧州・・・というか英國車と'70年前後の日本車がその内容。2台並ぶトヨタ2000GTが眼を惹く。日本製の旧車はニッサン432Zやジウジアーロによるデザインが美しいいすゞ117クーペ

IMG_8094.jpg
TOYOTA 2000GT


ワタシはクルマも嫌いじゃないのだけれど、全部マイクロコンピュータ制御になってしまった今時のクルマは嫌い。なによりも安全快適が優先でエコロジーに配慮しないといけないというのはモチロン理解する。機関系のみならず、姿勢制御から装備まで電子コントロールされる仕掛けも理解出来るが、それらは乗って楽しいか、走って面白いかと尋ねられたら、「No!!」と答える。旧いクルマを知る身としては、なにやら物足りない。楽チンではあるけれど、ダイレクト感がない。走らせているという実感が薄く、快適な移動装置に乗っているという感覚がどうも落ち着かない。それこそ居眠りしてしまいそうなほど張り合いがない。そりゃあ、スポーティなテイストを持つクルマもある。なんならいわゆるスーパーカーもあるけれど、高性能が欲しいわけではない。Fun to Driveであって欲しい。
電子制御ではなく、アナログな機械としてのクルマが好きなのだ。
暑い日はオーバーヒートに注意してやらなければならない。寒い朝は暖気に時間がかかる。エンジンも回しすぎてはいけない。ハンドリングの癖を弁えて、それを考慮したラインをトレースしないといけない。
安全でもなければ快適でもなく、エコでもない。手は掛かるけれど、その手塩に掛けた分だけ味わいが増すように思える。
とはいえ、自分独りならともかく、大切な家族を乗せるとなると・・・。ねェ。
で、独りのときは専ら自転車Fun to DriveよりFun to Ride

IMG_8100.jpg
IMG_8101.jpg
IMG_8102.jpg
 Austin-Healey Sprite AN5 Mark I
 
IMG_8103.jpg
IMG_8104.jpg
TRIUMPH TR-4
 
IMG_8105.jpg
IMG_8106.jpg
 MGA
 
IMG_8107.jpg
IMG_8108.jpg
IMG_8109.jpg
MG TF
 
IMG_8110.jpg

HONDA S600


で、一番のお好み、"60年代の英國車を見るとココロが躍る!!
発表発売された頃のことは知らない。免許証をとって、そこそこお金持ち(?!)になって、それらが買えるくらいになった頃には安全基準を満たしていないからと市場から姿を消していた。
「カニ目」ことオースチン・ヒーレー スプライト AN5 Mark I。米国ではバグアイ(虫の目)、英國ではフロッグアイ(カエルの目)とあだ名される、愛らしいブリティッシュ・ライトウェイト・スポーツカー。一時これが欲しくて欲しくて八方手を尽くしてみたけれど、コンディションのいいのは希少であるうえ高価だった。
かわりにもう少し新しいMGミジェットホンダS600をお勧めされたりもしたのだけれど、それには食指が動かなかった。

IMG_8113.jpg
Mark 2 3.4&  E-Type Series 3
 
IMG_8114.jpg
IMG_8115.jpg
 Jaguar Mark 2 3.4
 
IMG_8116.jpg
IMG_8117.jpg
Jaguar E-Type Series 3(a.k.a. Jaguar XK-E)


今ならちょっと旧いジャギュアがいい。Mk.2E Typeなんて、それこそヨダレもの。
これらも一時物色したけれど、やはりコンディションのよいものは高価で高価で・・・。しかも、この高級車はメインテナンスが大変だそうで、所有すると地獄をみると脅された。
で、妥協点は何故か、Mini。これも愛らしい英國車。専門店が近くに数店あって、見ているうちに物欲が疼いた。あえてヨーロッパ(フランス)仕様の左ハンドル。それに超カスタマイズを施して、ブリブリバリバリ、ジムカーナからツーリング、通勤や普段のアシにも使っていた。
センター・マフラーを固定するボルトが路面に擦るほどローダウン(シャコタン)。しゃべっていると舌を噛むほど硬くて跳ねる足回り。小気味よく回るが、オーバーレヴすると壊れてしまう小さなOHVエンジン。エアコンを装備しないうえ、エンジンルームの熱気を抜いてやるために、真夏にヒーターを回さないといけない。真冬はウォーミングアップに30分も掛かる。機関音が高くて、どうせ聞こえないからオーディオもつけていない。快適にはほど遠いけれど、これが可愛くて面白くて随分長く乗っていた。が、奥様と一緒になって、家族を持つと同時に国産ファミリーカーとトレード。まァ、懐かしい思い出となってしまった。小径車好きはここから始まっている?!

IMG_8136.jpg
IMG_8137.jpg
IMG_8138.jpg
個別の写真は私のFacebookをご覧ください。「いいね」してくださいね。


2号館から屋外に出ると、日本車や欧州車が並ぶ。懐かしいクラウンレビンベレット、「てんとう虫」ことスバル360・・・。「段付き」のアルファロメオBMW3.0CSL。いわゆるスーパーカーの類いは見受けられないが、そのうち展示替えとかされるのでしょうか。高価なヴィンテージ級クラシックカーの展示販売が目的で、"自動車博物館"ではないから多くの車種を必要としないということか。
館内にはミュージアム・ショップやカフェ、ステーキハウスまであって、時間を潰せるし、古いクルマや旧いクルマに興味があれば覗いてみても損はないが、¥1.500はちょっとお高いかなァ。

眺めていたら「カニ目」やMk.2が欲しくなってしまう。クルマに対する物欲を払拭するためには、かわりに食欲を満たしてやらないといけない?! が、ここのカフェやステーキハウスはスルーして、一気に天満までカットビ!!

お気に入りのカフェ、Cafe Toki onaでリニューアルされたランチ・メニュー制覇が目的で、今日のお目当は「熟成豚のアップルジンジャーポークソテー」。厚めにスライスした豚肉を摩り下ろしたリンゴに漬け込んでからソテー、それにざく切りリンゴがゴロゴロ入ったジンジャー・ソースが掛けられている・・・らしい。時計まで林檎印なリンゴ好き、Apple好きなワタシとしては見逃せないぞ。朝っぱらからリンゴのコンフュチュールを作ったのだけど、三食リンゴでも平気だぞ!!
身長は(ロンドン産)リンゴ5こ分、体重は(ロンドン産)リンゴ3こ分で、好きな食べ物はママの作ったアップルパイ・・・だったりして?!

IMG_8131.jpg
IMG_8132.jpg
IMG_8133.jpg


メインのポークソテー以外は、以前食した「宮崎牛のハンバーグ デミグラスソース(→記事参照)」と同じだが、まァ、ランチとしてはこんなもんでしょう。食べ放題な今日のベーグルは「オレンジ」。お代わりを勧められてが、おっさんは小食、もうお腹イッパイ。
この次は「ハンバーグ」と「ポークソテー」が一緒になった「大人様プレート」にしましょうか。食べ切れる・・・かなァ。

お茶は別のカフェへ。そう、こちらも行きつけ、gallery cafe S'n緑an
昨日から『ワ・タ・シ・ラ・シ・ク -wa・ta・shi・ra・shi・ku-』と題された、5名の女性作家(新井 良子、飯田 万綾、永守 紋子、西野 詩織、森 知恵子)さんの作品展が開催中。
陶器あり、錫器あり、お箸などの漆器があったり、ガラス器やアクセサリだったり、いずれも個性的な作品が並ぶ。

IMG_8134.jpg
IMG_8135.jpg


今日のお茶は「奈良・柳ヶ瀬の和紅茶」。中国式(工夫式)で淹れたお茶は甘い香りと少しの渋みを伴った深い味わい。それと頂くお茶請けは、棗とキウイのドライフルーツ、オリーブの砂糖漬け、カボチャボーロに落雁。
和紅茶を三煎も頂きながら、とりとめもないcafé談義で静かで落ち着いた午後を過ごせば、今日のポタはお仕舞い。来週こそ遠出出来るかなァ。

本日の結果
走行距離:42.55km
走行時間:02:08:38


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 4

moto_tip_sp

最近は、精力的に過去記事を復活させ、いよいよ本格的な音楽ブログへと進んでいますね。私のような凡人にはレベルが高すぎて(^^;;

でも時間があればポタに出るのはさすがです。夜勤明けで、疲れていることだと思いますが。

クラシックカーミュージアム、以前から言われていて、興味はあるのですが、さすがに車に乗らない私としては、スーパーカーブームになった頃の車しかわかりません(^^)
でも入場料が結構お高いイメージが。ランチ1回分ですか。悩ましいところですね。

ケロさんも、美味しいカレー屋あると言ってましたし、また機会があればポタしましょう。
by moto_tip_sp (2015-06-15 07:32) 

JUN1026

モトさん、コメントありがとうございます。
「ワンコイン市民コンサート」関連から当ブログを訪れてくださる方が多いようなのと、過去の音楽ネタに書き足りない部分があって書き直したかったのとで、しばらく過去の音楽ネタを掘り下げます(笑)。
休日は気分転換のポタリングがいいですね。部屋に籠もりっぱなしだと身体も鈍ってしまうし、なによりリフレッシュされません。土日2連休なら遠出も可能ですが、そういう週に限って雨降りですが・・・。
クラシックカー博物館、よほどに興味があればいいでしょうが、ちょっとお高い印象ですね。まァ、私は再々話題にしていただけに、ネタのために行きましたが・・・(笑)。
カレー屋ポタですか、是非是非実施してください。ご一緒しましょう。
by JUN1026 (2015-06-15 09:16) 

yosshu0715

クラシックカーいいですね!!(笑)
僕も最近どんどんシンプルなものが好きになってきているので、憧れます!!(笑)
今のものよりも開発にストーリーやロマンがあってグッときますよね!!(笑)
モデルTなど、フォードの最も偉大な車であるとともに悲しい車でもありますよね!!

実は僕、赤れんが倉庫自体行ったことないんですよ!!(笑)
素敵な場所みたいなんでまた行ってみたいと思います!!(笑)
by yosshu0715 (2015-06-17 16:07) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
ストーリーやロマンを秘めた、適度に旧いクルマがいいですね。あまり古過ぎるのは取り扱いが難しいでしょうが、お作法が必要なのもマニア心をくすぐります。'60年代のクルマが欲しいのですが、車検法も変わりそうですし、維持するのが大変かもしれません。
築港赤レンガ倉庫、静かでのんびり出来る場所だったのですが、さて、クラシックカー博物館が出来て、賑わってしまうのでしょうかね。
by JUN1026 (2015-06-18 07:16) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0