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真夏のインプレッション [散歩・散走]

梅雨明けせぬまま7月下旬。ジトジトムシムシと不快指数が高いうえに、暑さを煽るような蝉の大合唱が囂しい。ジリジリと炒られるような気になってくる。
自転車で走るにも厳しい時候ではあるのだけれど、リモデルを果たした我が愛機「Carrier-based Variable Multirole Speedster "Ouragan2022 Mark1 JoJo SPECIAL" Tuned by LORO CYCLE WORKS」ことマーキュリーブルーBD-1のシェイクダウンを兼ねたテスト・ライドに繰り出さねばならない。

 

先週完成なった「JoJo SPECIAL」、最終調整に思いの外時間がかかったうえ、雨に阻まれ、テスト走行・・・と言いながら、まっすぐ帰宅する、ごくごく短距離に終ってしまった。
今日は午後から『ワンコイン市民コンサート』があって、その前にスコアをお浚いしておきたいが、なに、バイクで走りながらiPhoneでオトを拾えばいい。読譜より聴音、走りながらだってオンガクは可能。もちろん、両耳を塞いではキケンがアブナいので、片耳型bluetoothヘッドセットを使用する。

今日のテスト・コースは、先週のリベンジで、ベイエリアとそこまでの往復と決めている。「JoJo SPECIAL」の主な活動場所は市街地で、22速化を果たしたのだもの、22速をフルに使える場所を探したい。そこなら、自由に多少速度を上げても大丈夫だろうと・・・。

街乗り主体のミニベロに22速が必要かと訝しむ声も聞こえるが、街中こそ、路肩には駐車車両、そこここにバス停があってバスの停車/発車も頻繁、タクシーは客を見つけると急停車するし急発進もする。歩行者は突然飛び出してきたりもする。ストップ&ゴーも多いが、急激に速度を変えなければならないシーンが多くある。路面の斜度だけでギア比を選ぶのではなく、極力ケイデンスを維持したまま速度をコントロールしようと思えば、その選択ヴァリエーションが豊富である方が有利だと思う。

そうして、JoJoちゃんは考える。
例えば11速のリア・スプロケットは11の音階からなる主旋律。2速のフロント・スプロケットはそれに対するオブリガート。二つの旋律を重ねて、そのハーモニーから心地いいリズム、テンポを作り出せばいい。さしずめ、リア・ディレイラがヴァイオリンなら、フロント・ディレイラはチェロ。タクトがわりのクランクを回してコンダクトするのがライダーであるワタシ。速度記号はヴィヴァーチェ〜プレスト。スポーツ・バイクらしく快活に走らなければ詰まらない。

自宅からナニワ筋みなと通を走れば、走り慣れた海までの通い路。その突き当たりが大阪湾に突き出した中央突堤。スピードを出すなら舞洲の方が好都合かも知れないが、「オレの庭」にある"日本一"のお山・・・天保山を登頂しようという、なんちゃってなヒルクライムごっこがしたくて・・・。

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マーメイド像にご挨拶して、大きな水族館やショッピングモールの横をかすめて天保山公園へ。
真夏の日曜日とあって、『大阪港みなとまつり』の一環として、6人漕ぎカッターによるタイムレース『大阪港カッターレース』が開催されている。参加者と見物人でそれなりの人出。
公園に滑り込んだら、シフトする暇もないほどアッという間に天保山の山頂。標高4.53m。インナー・ギアを使うどころか、スロープすら体感出来ないほど。
目の前に此花区へ渡る渡船の乗り場があって、折しも小さな船が着いたところ。対岸のユニバーサル・シティへ廻ってもいいが、恐らくヒトも多いし、コースとしてもちょっと物足りない。

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なんちゃってヒルクライムもつつがなく終了www。
そのあとは築港赤レンガ倉庫に廻ってみる。大阪市では、なにやら商業施設に改めたいとかで、永年放置されていたのが、工事の真っ最中。内部が覗けるチャンスなんてそうそうにない。が、倉庫ですから、中はただのガランドウ。

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ノンビリと見学しているには少々暑過ぎる。午後からの予定もある。次に進みましょう。
ド平坦な大阪市内にあって、ヒルクライムのまねごとをしようと思えばメガサイズな橋梁にトライするしか他にない。「ナニワのベタ踏み坂」ことなみはや大橋に挑むのが今日のメイン・イベント。
1995年に完成した、大阪市の大正区と港区の埋め立て地をまたぐ1,740メートルの有料橋。中央部では水面から45メートルの高さがあり、幅100メートルの航路を確保した設計。車道を一気に駆け上りたいところではあるが、そこは自動車専用道路となっていて、自転車は歩道を走らないといけない。例のCMに登場する橋よりも斜度がキツいし、高さも長さも十分過ぎるほど。

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アウター×3速でスタートし、アウター×1速、インナー×1速とシフトダウンしながらの登頂。18インチ、Capreoでも登れたのだから、20インチ、FSA×105で登れないわけはない。しかし、梅雨に入ってから腰の調子が悪く、踏ん張ると腰〜右膝が痺れる。
インナーを使えば、Capreoより軽いギアにすることも出来て、この程度の斜度はさほど苦にならないが、炙るような暑さが体力を奪って、坂の長さが足腰に響く。汗ダラダラで足腰ヘロヘロ。おまけに、登り切ったら高さが怖い。大型車両が通る度に橋が揺れて一層怖い。ミモココロモツカレテシマウ。

今日は条件的に疲れてはしまったが、「JoJo SPECIAL」はかなり快適に快走してくれる。
先週シートポストを換装するついでに、ハンドルバーの角度を少し弄ってみた。その位置関係が絶妙で、いい感じの距離感。フラットバーハンドルの時の窮屈さが消えて、これならもっと早くにドロップ化しておけばと思えたほど。ダンシングもやりやすくなった。
コンパクトなセミドロップハンドル「Dixnacross バンディーハンドル」に組み込んだSTIレバー「SHIMANO ST-5800」が実に操作しやすい。ゆっくり走る時はブラケットの根元辺りを握ってアップライトなポジション、しっかり走る時は腕を伸ばしてブラケット先端部を握る、気合いを入れて下ハン。どこからでもSTIレバーが操作出来る。そのレバーは軽いタッチの短いストロークで確実にシフトしてくれるのが好印象。スリムでコンパクトなブラケット形状、しっかり握りやすいレバー形状、ポリマーコーティングケーブルによりフリクションを軽減したのが効いている。
すっかり交換してしまったドライブトレインも秀逸。20インチにした効果もあるのか、ハブ「FH-CX75&HB-CX75」、リア・ディレイラ「RD-5800-GS」、クランクセット「FSA Team issue 53/39T 172.5mm」、チェイン「CN-HG600-11」の組み合わせが静かで軽やかで滑らか。組み上がり時に「イノテック105」を塗布して頂いた効果もあるのかも知れない。それぞれ単独での効能は計り知れないが、このコンポーネント・セットはおすすめもの。
伸びやかに走ることが出来る。踏んだら踏んだだけ速度が上がっていく。
大径化によって、1インチほど重心位置が上がったことで、少々バランスがとり辛くなったが、それは慣れれば解消されると思われる。18インチの頃の機敏さは少し薄れた気もするが、そのデメリットよりメリットの方が大きい。

ここまで走ってみて、新生「JoJo SPECIAL」、非の打ち所がない仕上がり・・・と言いたいところなのだが問題がないわけではない。W化されたフロント・スプロケットと短いエンド幅に押し込んだ11枚のリア・スプロケットでチェインラインが若干厳しい。BD-1の場合、チェインがスイングアームに当たってしまうのを嫌って、クランクが少し外に寄っている。そのため、アウター×ロー・ギアとした場合、チェインがかなり斜交してしまう。チェイン自体にもよろしくないが、その状態でバックすると必ずチェインがインナー側に落ちてしまう。
街中では3〜7速を多用すると思われる。1〜2速は斜度がキツい場合のみ使用することになるだろうが、その場合はフロント側もインナーにシフトするのがベストかも知れない。
アウターはリア3〜11速と組み合わせ、インナーは1〜2速と組み合わせて使うのが多段化したBD-1でのお作法か。やっぱりミニベロに22速なんて不要!? そんなことはありません。上にも下にもギアを残しているという余裕が大事。ゆとりがあれば、どんなシーンにも臨める・・・はず?!

海辺のメガブリッジクライムの帰りがけにLORO CYCLE WORKSへ立ち寄って、一応点検して頂いたが、「アウター×ローでバックは禁止」とのお言葉を頂いて帰ることとなった。
おまけに、ランチしようと思ったら雨に降られて、カフェにも寄らずに帰宅することとなるし、坂登りが堪えたのか腰痛が酷くなるし、新生「JoJo SPECIAL」にはまずまずの満足を得たけれど、今日のポタリングは少々消化不良。午後からの「ワンコイン市民コンサート」に癒して頂きましょう。

本日の結果
走行距離:37.04km
走行時間:02:15:25


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コメント 6

moto_tip_sp

jojoスペシャルいよいよ本格始動ですね。早速天保山でヒルクライム、多段化の効果はどうでしたか(^^;;
でもギヤが多いというのは色々な場面で安心感はありますね。

それにしても昨日も急に雨が降ったりする嫌な天気でしたね。

腰は大丈夫ですか?あまり無理せず、自転車に乗ってくださいね。さて次はどこで試すのかな。
by moto_tip_sp (2014-07-21 05:05) 

JUN1026

モトさん、コメントありがとうございます。
本格始動・・・といきたいところなのですが、仰る通り雨に祟られ、足腰に痛みがあって、おまけに暑さにバテ気味で、せっかく自転車がリニューアルしたのに残念なことです。
暑い間、無理はしないで、回復を試みます。
by JUN1026 (2014-07-21 09:24) 

福さん

リニューアルは大成功のようで何よりです♪( ´▽`)
次はライダーのパワーアップが課題ですね〜でもこれから暑さが厳しくなるので無理せずボチボチ行きましょう!
by 福さん (2014-07-21 18:25) 

JUN1026

福さん、コメントありがとうございます。
自転車がリニューアルされたというのに、ライダーは老いる一方で・・・(泣)。暑い間はリハビリとトレーニングに努めます。
by JUN1026 (2014-07-21 23:14) 

yosshu0715

天保山登頂、おめでとうございます!!(笑)
それよりベタ踏み坂はこの炎天下辛かったでしょうね!!(笑)
先日僕とポコさん☆もIKEAに買い物に行った時に久しぶりに車で走ったんですが、絶対こんな坂は登りたくないと話したところですよ!!(笑)

しかし、全然ちがう自転車に生まれ変わった様ですね!!(笑)
僕も20インチ化して、サスペンションを交換した時は、あまりの違いにビックリしました!!(笑)
さらにコンポも交換となると、本当に全然違う自転車になった事と思います!!(笑)

20インチになると格段に高速巡航性能が上がるので、ビワイチとかアワイチとかお勧めですよ!!(笑)
by yosshu0715 (2014-07-22 18:12) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
暑かったですねェ!! ベタ踏み坂の上は寒い冬の日もツライし、暑い夏の日中に駆け上るのもツライ!!
しかし、市内でアソコよりキツい坂道はありませんから(笑)。
20インチ化も大きいですが、ハンドル形状の変化による違いも大きいように思います。
コンポーネントは・・・、これだけ品質の違いを見せつけられるのなら、いっそ思い切ってDURA-ACEを奢ればよかったですかねェ。
ビワイチ、アワイチ、いいですねェ。足腰を鍛えて、涼しくなれば挑みたいです。
by JUN1026 (2014-07-23 09:37) 

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