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アンネのバラと白いビーフストロガノフ [散歩・散走]

この春先、図書館や書店に並ぶ「アンネの日記」とその関連書籍のページが何者かの手に因って破られるという、愚かしくも傷ましい事件がありました。どんな意図があって、なんの目的で行った行為かは理解出来ませんが、そんな悲しい出来事に因って、アンネ・フランク(1929年6月12日〜1945年3月上旬)の名前をテレビや新聞紙上で多く見掛けるようになりました。
ドイツで産まれ、ナチスの迫害から逃れるためにオランダに亡命し、小さな隠れ家での
潜行生活を余儀なくされた、ユダヤ系ドイツ人の少女・・・アンネリース・マリー・フランク(Annelies Marie Frank)
兵庫県西宮市に彼女所縁の薔薇があることをご存知でしょうか?
その「アンネのバラ」が、先月末ごろから咲き始め、そろそろ見頃を迎えようとしているとの報せ。黒薔薇のヒトとしては見逃す訳にもいかず、今日はその艶やかな花を観に出掛けようと思います。

 

にしろ、薔薇にしろ、花には見頃があって、咲き始めの可憐な蕾がいいとか、満開の絢爛さがいいとか、サクラは散り際がいいとか、好みは色々別れるところ。
それが自宅の庭なり、ご近所ならいいのだけれど、遠隔地であれば出掛けて行かねばならず、休暇と見頃とが折り合わないと、それを見逃してしまうこととなってしまう。ましてや、ワタシのように自転車でのポタリングを兼ねてとなると、その可否は天候に因っても左右される。スケジュールと開花状況とお天気がうまくかみ合ってようやく本望を遂げることが可能となるお花見ポタリング。
だから、夜勤明けで眠いとか、六勤一休の休日はノンビリ寛いでいたいとかは言っていられないわけで、ゴールデンウィーク中の2回の輪行の、自走疲れより、駅構内を重い自転車を抱えて歩いたせいで、腰と膝がちょっと痛いが・・・まァ、なんとかなるでしょう。

朝帰り、すぐにバスルームに飛び込んで、それから軽い食事を摂って、即座に出立しようとしたのだけれど、トラちゃん(仮)がアルバイトに行くからいい時間になったら起こしてあげてね♡と奥様。ご自身は早くから出掛けるらしく、9時からアルバイトの息子さん(15)を起こして食事を摂らせて送り出すまでをしろとのご下命。
そんなことをしていたらバラ巡りポタリングの時間が・・・などと言えもせず。ご命令に背くことは出来ない。
夜更かしトラちゃん(仮)を早めに起こしてさっさと追い出して、追い掛けるようにワタシも出発。今日も相棒は「BlaueRosen Mk.Ⅰ」ことマーキュリーブルーBD-1

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最初の目的地、「アンネのバラ」が咲く、その名も聖イエス会アンネのバラの教会兵庫県西宮市甲陽園にある。自宅からは約18km、ポタにはほどよい距離・・・なのだが、教会の直前は胸突くような激坂が待っている。しかもそこに至るルートがちょっと分かり辛い。じりじりと高くなって行く気温、汗ばむような陽気。眩しくて眼がくらんで、予定より30分近く遅くなって到着。

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ここに伺うのは二度目。前回は三年前に、やはり自転車でのバラ園巡りの一環として訪れた(→記事参照)。
1980年4月、アンネや彼女の父であるオットー・フランク(1889〜1980)との友情を記念し、アンネのバラ園を造り、アンネに関する本や資料を集めて保存し、若い人々にアンネの理想を持たせる、という趣旨で設立された小さな教会。
今年、「アンネの日記破損事件」があったけれども、たまたまアンネ・フランク生誕85周年でもあるらしい。同教会では、今月20日〜25日に生誕85周年記念イベントとともに、開花展示会が開催されるそうなのだが、おそらくヒトも多くなる。その週は他の予定も入っている。少し先んじて、今日、静かにバラを拝見しようという作戦。

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お庭一面に広がった「アンネのバラ」。それに囲まれ、中央に建つのはアンネリース・マリー・フランクの銅像。
アンネのバラ」は正式な名前を「Souvenir d'Anne Frank(アンネ・フランクの形見)」といい、黄金色の花弁を持つ香り高い四季咲きの品種で、ベルギーの園芸家ヒッポリテ・デルフォルヘ(1905~1970)の手によって1955年に作出された。ヒッポリテと息子のビルフリートは、1959年にオットー・フランクと出会い、アンネのために彼らが持っていた最も美しい種類のバラの一つを捧げたのが元になっている。

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アンネのバラ」が最初に日本にやってきたのは1972年。大切に育てられ、その美しさから全国に広まり、大阪市内の公園でも眼にすることは出来るのだが、やはりアンネのバラの教会アンネのバラ園で見てこそ・・・。
美しく変化する性質を持っていて、蕾の時は赤色、開花するとオレンジ色に黄色がかったいわゆる黄金色で、さらに時間の経過とともに日差しを浴びて、花弁の先から次第にサーモンピンクに変色し、さらに濃く変色して赤色に近くなる。色の変化は寒暖の差が激しいほど鮮やかで冴えるのだとか。
それが、アンネリースの印象と符合するのかどうかは分からないけれど、艶やかなまでに美しい花が一面に広がる光景は筆舌に尽くし難い。よく見比べてみると、日のよく当たるところは色が濃く、日陰に咲く花は色が薄いような。ここまで来るのは大変だけど、日々の色彩の変化を観察してみたい気もする。

アンネリースに別れを告げて、次に向うのは・・・、予定では兵庫県伊丹市にある荒牧バラ公園に廻るつもりでいたのだが、出発が遅れて、ここまで少し時間が掛かり過ぎて、そちらに向う余裕が無くなってしまった。風の噂ではすでに荒牧バラ公園はすごい賑わいになっているらしい。午後の予定は買い物になっている。急ぐ必要なないのだが、混雑しているところは避けたい。時間はそろそろお昼・・・、ということでランチに向う。

西宮市甲陽園からR171を、途中伊丹空港の長いアンダーパスを潜って、大阪府豊中市へ。服部緑地のほど近くにあるaere cafeが今日のお店。
ランチセットとして提供されるメニューはAホットサンドB月替わりサンドCビーフストロガノフH月替わりご飯Sスープランチの5種類。 Cビーフストロガノフが、夏はカレーライス、冬はハッシュドビーフに変更されるとかで、そろそろカレーライスかと思ったのだが・・・、まだビーフストロガノフだった。
ところがそのビーフストロガノフが普通じゃなかった!!!!

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牛乳とサワークリームで仕上げた、キノコたっぷりの、白いビーフストロガノフ。決め手はレモンの風味。ビーフもゴロゴロ入っていて、一見濃厚なのかと思いきや、レモンが利いて、サッパリした仕上がり。サラダとパンorライスがセットされる。

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ランチセットには、追加料金でデザートやドリンクが付けられるのだが、今回はドリンクだけ。カフェオレのアイスを選んだが、大きなグラスで頂くアールグレイのアイスがよかったかなァと後悔。まァ、熱中症対策でミルクだったのだけど。

時間と体力に余裕のなかった中で、眼と口だけ至福を得た今日のポタリング。帰宅してみると、剥き出しの腕が随分と陽焼けをして、早くも真っ赤になっている。来週は舟遊びの『クルーズポタ』、UV対策、陽焼け対策を万全にして出掛けないといけませんな。

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本日の結果
走行距離;54.31km
走行時間:03:10:54


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moto_tip_sp

昨日は西宮でしたか。バラとカレーを予告していたので、大阪市内のバラめぐりかなとも思っていました。最初の写真では高台のような気がしたので、神戸あたりかとも思ったのですが、西宮にもいいところがあったのですね。
私は急遽入ったLOROのイベントで東大阪の祭にいってました。朝時間があったので、中之島と靱公園でバラをみてきましてた。
クルーズポタ今のところ天気は良さそうですね。昼食は船着場の公園で船長も含めて前後のみんなで軽食とのことです。
ではまた日曜日。
by moto_tip_sp (2014-05-12 07:21) 

JUN1026

モトさん、コメントありがとうございます。
この頃体調もいいので、GWに続いて「オレの庭」を飛び出してみました(笑)。距離も伸ばして、激坂も踏破して、ちょっと頑張りました。
しかし、地元(?)の中之島&靭公園はまだ行けていません。来週『クルーズポタ』前に立ち寄ろうと考えています。
その来週、お天気は今のところ大丈夫そうですね。まだ油断出来ませんが・・・。
公園で・・・ということはピクニックですか!? やはり天気が重要ですね。
それでは、日曜日にお逢いしましょう。
by JUN1026 (2014-05-12 07:58) 

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