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想い出は櫻吹雪の向こう側 ~ My Country Road [散歩・散走]

今朝は、目覚めた途端に激しい揺れ。耳が壊れてから頻繁に目眩や耳鳴りが起こるので、それかと思ったが、どうやらそうではなく、大きな地震。
TVやwebで確認したら"震度6"とのこと。大きな被害は出ていないようだが、私鉄各線は運転を見合わせているらしい。
出掛けていいのか!? ダイジョウブか?
部活に向う息子さん(14)を送り出してから、実家の父母に安否確認のTEL。何事も無く、身体も家屋も変わりないとのこと。
どうなることかと思ったが、その後余震もなさそう。これなら出掛けられるか。

暦は「清明鴻雁北(せいめい・こうがん きたす)」。万物がすがすがしく明るく美しい頃合いで、冬を過ごした雁が北へと帰る時期。
というわけで、"私の青い鳥"ことbirdyことr&m BD-1で、故郷を目指してみたいと思います。

 

といって、もちろん、ハイコ・ミューラーマーカス・リーズが待つドイツダルムシュタットへ向うワケでなく、ワタシが産まれ育った街、大阪府堺市まで走ろうというのが、今日のポタリング。

先日は墓参がてら父母が住まう実家へ帰ったのですが(→記事参照)、今日は次回の『散走会(→記事参照)』の下見を兼ねて、古墳群が点在する大仙界隈へ。大きな公園にある小さな博物館が本日のメイン・ディッシュとあいなります。

歴史の街。飛鳥時代古墳が点在するかと思えば、南北朝時代には勘合貿易の拠点となり、室町戦国時代には南蛮貿易で栄え、"東洋のベニス"とも呼ばれたところ。その後は自治都市として、産業や交通、貿易の要所として発展した街。歴史的建造物や遺構も多く残っています。
そうして、自転車の街。有名な自転車パーツ・メーカの本社もあり、自転車が地場産業となっています。ある意味、自転車乗りにとっては聖地のひとつ。日本で唯一(?)の「自転車博物館」も、今日訪れる大仙公園内にあったりします。
先達て、墓参に帰って、淀川区の自宅から堺市まで全自走でも走れると知ってから、チャンスがあれば「自転車博物館」も訪ねてみたいと思っていました。
が、そこだけを目的にするのはちょっと寂しい。根がビンボー症だからか、どうせ赴くのなら他の立ち寄り先もと検索したところ、見つけたのが「堺市博物館」で開催中の『南海ホークス- 市民の暮らしとスポーツ-』。
現在は、フランチャイズを福岡に移し、福岡ソフトバンクとなってしまったホークス。昭和を駆け抜けたナニワ球団の軌跡を彩った、南海ホークスゆかりの懐かしい品々が展示されているらしい。

自転車の歴史とホークスの歴史。堺歴史探訪ポタを思いついて、それをTweetしたり、語らったりしていたら、どう転んだか、ポタ会にまで発展してしまった。散走会に集う同好の士といっても、自転車はともかく、ホークスは要らないだろう・・・、そこまでワタシの趣味を押し付けるわけにはいかない。本番はもう少し一般受け(?)する行程にしないと・・・。というわけで、「自転車博物館」は『散走会』に譲って、今日は下見を口実に、「堺市博物館」の『ホークス展』がメイン・イベント。

前置きが長くなった。

淀川区の自宅からなにわ筋〜R41を経由してR26、大和川を渡れば堺市、直接大仙公園へ向ってもいいのだが、下見も目的、まずは南海本線堺駅に立ち寄り。28日の『散走会』ではここが集合場所となります。

南海本線堺駅.jpg

南海本線堺駅・東口

駅近くの橋の上に佇むのは南蛮人。彼の目線の先にあるものは・・・!?

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たくさんの鯉のぼり。

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堺の名所のひとつに数えられる「旧堺灯台」。木製の小さな灯台は趣があって、ワタシもお気に入りの場所。それを模したものが街の其処此処で見つけることが出来る。さて、28日(日)は本物を見ることが出来るか?

灯台01.jpg
灯台02.jpg


あとの都合があるので、『散走会』のコースを逆順に辿ることにする。詳細は別途案内させて頂くが、「自転車博物館」で自転車の歴史やしくみを知り、そのあとは千利休ゆかりの地を訪ねるのが、ポタ会のルート。

といえば、千利休がお生まれになった街。
千利休は戦国時代から安土桃山時代にかけての商人、茶人。わび茶(草庵の茶)の完成者として知られ、茶聖とも称せられる。今井宗久・津田宗及と共に茶湯の天下三宗匠と称せられた。堺市堺区には屋敷跡や修行した所縁の寺が今も遺る。
どうせなら、茶店や茶房が多くあればいいのだが、気楽にお茶を頂ける施設は以外に少ない。お茶菓子や銘菓と言われるものは幾つかあるだけに、ちょっと惜しいところである。
屋敷跡と茶聖が修行を行った社寺の位置確認。内部の見学は後日に譲る。

千利休屋敷跡.jpg

千利休屋敷跡

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南宗寺

茶聖所縁の地から大仙公園へ。
百舌鳥古墳群の中にあって、分けても日本最大の前方後円墳、墓域面積が世界最大といわれる"大仙陵古墳"が目の前にある。
ん、"大仙陵古墳"ってナニ???? ワタシがに住んでいた頃は、宮内庁により仁徳天皇の陵墓と治定されていて、百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)との陵号が与えら、"仁徳天皇陵"として親しまれていたはず!?
調査が進んで被葬者が仁徳天皇ではないのではないかということになってしまったらしいが、日本一、世界最大であることは変わらない。

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その大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)、ミサンザイ古墳など、墳丘長200m以上の大型の前方後円墳3基を中心に、かつて100基以上の古墳があったとされるが、第二次大戦後に宅地開発が急速に進んだため、約半数近くの古墳が破壊され、現存するのはわずか50基になってしまったのが"百舌鳥古墳群"。
ワタシがまだヤンチャ・ボーイであった頃。狭い街を我が物顔で自転車で徘徊していた頃は、夏休みで暇を持て余したら、小さな古墳のお堀端に忍び込み、ザリガニ釣りしてみたり、1m級の鯉を釣り上げようと長い竿を振り回したり、よくないことばかりしていたのも懐かしい想い出。今はもう"時効"? 告白するとともに、懺悔せなアカン!?

堺市博物館目指して園内へ。
計画面積81haを誇る広大な公園には、人文科学系の博物館の他に、先述の「自転車博物館」、堺市立中央図書館、堺市茶室伸庵」と「黄梅庵」、平和塔や日本庭園などが設えられている。
この公園も若い頃、特に図書館はよく利用させて頂いた。高校時代はほぼ毎日図書館通いしていたのも遠い想い出。図書館で待ち合わせをして、夕焼けの公園を散策したのが、遠い日のスイート・メモリーズ。

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甘い想い出、感傷に浸ってる場合じゃなかった。気を取り直して、博物館にエントリ。
常設展として、古墳期から自由都市・貿易都市として栄えた南北朝〜室町・戦国時代、大阪の陣から江戸時代、そして幕末から明治、堺県から大阪府に吸収されて今日に至るまでの、伝統ある歴史と文化が紹介されている。特に、2つのテーマ「仁徳陵と自由都市」が"売り"であるらしい。このあたりは、小中学の歴史の時間でも学習したような・・・。
お目当ては、特別企画展『南海ホークス- 市民の暮らしとスポーツ-』。

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1938(昭和13)年に創設され、1988(昭和63)年に福岡へ本拠地を移転するまで、地元大阪、泉州で根強い人気を得たプロ野球球団「南海ホークス」は、堺市域ともつながりが深い球団だった。堺市域では、大浜や中百舌鳥の球場が本拠地や二軍の練習場となり、選手寮「秀鷹寮」も設けられるなど、関連施設が身近にあった。

創設期、堺大浜球場をフランチャイズとした頃はもちろん、いわゆる黄金期の記憶もないが、大阪市難波にあった大阪球場の高いスタンドや堺市白鷺辺りにあった中モズ球場の記憶はうっすらと残っている。父や従兄に連れられて観戦したプロ野球と言えば、阪神タイガース戦ではなく、南海ホークスの試合だった。
縁は異なもの。ホークスが福岡に去って、ナンバ球場も取り壊されて寂しい思いをしていたところ、縁あって一緒になった奥様は福岡生まれ。本人は1歳なるならずで大阪に来たらしいが、親戚連は九州に多く、一人の叔父は関連会社の取締役とあって、福岡ドーム(当時・現福岡 ヤフオク!ドーム)のチケットを取って頂いたり、ホークスタウン内に建つホテル、シーホークに泊めて頂いたり、色々便宜を計って頂いたりした。
福岡ダイエーホークスが、関西で試合のある時に定宿としていたのが大阪市中津にあるホテル。今は外資系となって、ホークスもソフトバンク傘下となってしまい、そのホテルに宿泊されることはなくなってしまったが、当時は中津まで赴いて、大阪ドームに向う選手達をお見送りさせて頂いたのもすでに想い出。
TVで観戦する機会も減り、ましてや福岡まで出向く時間もなくなって、遠い存在になっても、やっぱり未だに"ホークス・ファン"。

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上段:ホークスタウンにて、奥様と(お腹の中にはトラちゃんが)。ホークス・キャラクタ5名にもお集まり頂いた。
下段:トラちゃん(当時1歳)にホークス・ジャージなウェアを着せてみた

男の子を得て、名前を考えた時、「ほーく」にしたいと思ったが、奥様からクレーム!! "トラちゃん"こと「たいが」になってしまったのは、奥様が阪神タイガース・ファンであるから!? 堺生まれのワタシが福岡ソフトバンクホークス・ファンで、福岡生まれの奥様が阪神タイガース・ファンというのもややこしい。まァ、「ほーく」にどんな漢字を当てるかが思いつかなかったということもあるのだが・・・。ちなみに、「たいが」は「泰我」と書く。

南海ホークスの歴史に浸ったあと、2棟の茶室辺りと「自転車博物館」は『散走会』の際に訪れるからと位置だけを確かめておく。

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堺市茶室「伸庵」と「黄梅庵」はこの門の中

平和の塔.jpg

平和の塔

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公園の風景

堺中央図書館.jpg

堺中央図書館

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自転車博物館サイクルセンター

大仙公園内のサクラは葉桜となっていたが、自転車博物館近くはまだ花を残していた。

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ホークス展』も拝見した。想い出にも浸れた。そして、一応『散走会』で立ち寄りたいところは押さえた。

時間があるので、実家に安否を確認に伺ったら・・・、
ここまで自転車で来たことを呆れられるやら、驚かれるやら。
「あんたこそ、ダイジョウブか」やて。うちの年寄りはタフやわァ。

「ちび輪バッグ」を携えて行ったのに、結局また自走で帰って来た。

本日の結果
走行距離:54.95km
走行時間:03:13:26

古墳と鷹と自転車と
キミとボクと図書館と
想い出はいまも、櫻吹雪の向こう側


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コメント 2

ケロ。

下見お疲れ様どぅえす。見所満載と言ったところですな(笑)
しかし、トラちゃん!!超可愛い!!ラブリィ。
奥様も可愛らしいじぁあないですか!!癒されましたわ(笑)

仁徳天皇陵……言うてましたな。確かに。未だに言う時ありますが、違和感ないんよね。
大仙公園の近くにある小さいお山にタヌキがいて、よくパンを投げつけて餌付けしてたのも懐かしい(笑)
ものすごい遠投力を要しますがね。

楽しみですわ(^-^
また新たに色々発見できると嬉しいし。
今の職場にSHIMANOの変速機を開発した方がいらっしゃいまして、今度博物館に行く事を話したら水を得た魚のごとく、
SHIMANOの社長の話やら、昔の工場の話やら……30分ほど軽く軟禁されました(^-^;
でも、"写真撮って見せてな"と言われてるんで頑張ってえぇアングルで撮らないとイカンです。
今度はちゃんとmyデジカメ持って行こうかと思います。
キレイに晴れてくれればえぇですなぁ(^_^)v
by ケロ。 (2013-04-13 22:25) 

JUN1026

ケロ。さん、コメントありがとうございます。
早朝の地震騒動で、遊んでていいのかと思いながら、今日もしっかり遊んでしまいましたがな。
久し振りに大仙界隈を走ってみると、景色が変わっていて、ちょっと新鮮でした。まァ、公園や御陵は変わらないのですが・・・。
SHIMANOの開発者かァ。自転車マニアも語り出したら止まらないからなァ。ほどほどがいいのやけど・・・。
さて、28日(日)はいい天気になるかどうか。いい天気なら公園でのんびりしてもいいのですが、暑いのも敵わんし。とりあえず、降らないように祈っておいて下さい。
by JUN1026 (2013-04-13 23:14) 

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