桜の下のコンチェルティーノ ~ 『クルーズポタ Vol.8』 [散歩・散走]
御舟かもめ×LORO CYCLE WORKSがプロデュースする「クルーズポタ」。例えるならそれは、一艘の小舟と９台の小径車によるコンチェルティーノ。自転車を連ねたポタリングと折り畳んだ自転車も舟に積み込んでのクルージング、小さな舟と小さな自転車達で奏でる小さな協奏曲。数えて、今回が"Vol.8"。
毎回お天気運が良くなくて、流れてしまうことも度々、今回も直前まで天気予報を気にしつつ、晴れることを祈る日々を重ねて、無事開催の運びとなった。
これまで数回参加させて頂いたが、それは大阪市内を縦横に流れる河川を繋いで、少しく大阪湾に臨むクルーズに留まっていた。今回の目的地は枚方市で、LORO CYCLE WORKSの店頭をスタートし、大川〜淀川を往復することとなる。
往路がクルーズで復路がポタとなる組と、往路がポタで復路をクルーズとする組の二部制で、10時集合でスタートする組がクルージングするのを追うように、11時スタートの組がポタリングで枚方を目指し、水陸を交代して、片やポタリングで戻り、他方はクルージングで帰ってくる。ワタシは"往路ポタ・復路クルーズ"の11時スタート組。期せずしてご一緒させて頂くのはmotokatsuさんと相方さん。残念なことにご一緒出来ると思っていたrockgypsyさんとその相方ケロ。さんは"往路クルーズ・復路ポタ組"とのこと。
淀川は琵琶湖を水源とし、滋賀県、京都府、大阪府と辿り、大阪湾へと流れ込む。滋賀では"瀬田川"、京都では"宇治川"と呼ばれ、"木津川"と"桂川"と合流し、"淀川"となる。琵琶湖に流入する河川や木津川などを含めた淀川水系全体の支流(支川)数は965本で日本一多いらしい。
かつては京都〜大阪の水運の要、水路として利用されていたそうで、枚方宿もその中継地であった。"江戸"を発った東海道五十三次の終点が"京"。その延長、京街道(大坂街道)を継いだ、東海道五十七次の56番目が枚方となる。京街道の終着地が大阪市の高麗橋辺り。
今日のポタは京街道(大坂街道)を往くわけではなく、淀川河川敷をのんびり走って枚方を目指すらしい。
集合時間は11:00であるが、例によって早目にうちを出る。ヒトの少ないうちに毛馬桜宮公園〜南天満公園を走って、「おひとり様サクラ・ポタリング」を楽しんでしまおうという魂胆。
このあと、グループ・ポタで走り、その帰路はクルージングで通過することになるのだが、その人出は予想以上の多さ!!
毛馬桜宮公園からも大阪城を望むことが出来るのだが、この季節は薄紅色の花に飾られて、ちょっとスペシャルな風情となる。その風情をぶちこわしにするのが、場所取りのために拡げられたブルーシート。折角の花色を台無しにしてしまっているのだが・・・。だからなるたけヒトの少ないうちに「おひとり様」で駆け抜ける。
途中、脚を停めたのは「泉布観」。大川沿いにある大阪府で現存する最古の洋風建築。国の重要文化財。桜の時期に合わせて、三年振りに一般公開。内部まで見学している暇はない。外観だけを撮影。
そして、中之島公園に立ち寄って、ドールマスターさん主催の「中之島ミニベロ倶楽部」のお見送り。コチラは輪行を交えて南を目指すコースだとか。お気をつけて、いってらっしゃいませェ〜♪
それでも集合時間には間がある。10時スタートの"往路クルーズ・復路ポタ組"もお見送りさせて頂こうと、LORO CYCLE WORKSへ急ぐ。
同じように、お見送りに来たのか、motokatsuさんがもう店頭まで来られている。
ご挨拶しているうちに、10時組が三々五々と集まって、スタート前の記念写真。って、ワタシも入ってええのん!?
先発組を見送っても、ワタシたち後発組のスタートまであと１時間。その間はいつもどおりにご歓談。
そうこうするうちに11時。後発の"往路ポタ・復路クルーズ組"の出発。
ワタシのBD-1以外、他８台は色とりどりのBROMPTONばっか!! なんか"みにくいアヒルの子"状態!? "birdy(BD-1の本国名)"だけにね。美しい"白鳥"ではなく、"青い鳥"やけどね。
LORO CYCLE WORKS店頭から南天満公園、毛馬桜宮公園の桜並木と、驚くほどの花見客を掻き分けるように淀川を目指す。
「毛馬こうもん」から淀川左岸の堤を走り、"赤川鉄橋"こと「城東貨物線淀川橋梁」を渡って右岸へ。
城東貨物線が旅客のための東大阪線と改められることから、併設されている人道橋はこの秋で閉鎖されてしまう。走り納めをしておかないといけないと思っていた矢先。
淀川右岸を少し上流目指して走って、「菅原城北大橋」。それを渡って、再び左岸へ。途中何度か休憩を挟みながら、枚方目指して遡上を続ける。
河川敷はノンビリ走るには最適・・・ではあるが、途中かなりの数の車止めに阻まれるのが難儀。
少しノンビリしすぎたのか、枚方市に入った辺りで、すでに舟を降りた先発組が車列を組んで走って来るのとすれ違う。船着場はもうすぐそこらしい。
小さな船着場に係留されている小さな舟が「御舟かもめ」。ワタシは今回で６回目の乗船、もちろん全て『クルーズポタ』での邂逅。
記念撮影のあと、各自自転車を折り畳んで、順次小さなキャビンに積み込み。それに続いて、ライダーの乗船。
全員がデッキに腰掛けて、準備が整ったら、小さな舟は淀川の水面を静かに滑り出す。
雨こそ降っていないものの、一面の曇り空で、一向に陽が差さないこともあって、川面を渡る風が冷たい。ポタを追えたあとだけに一層冷たく感じるのか、心地いいより少し肌寒い。頂いたパンを食べたり、お菓子を食べても、そんなものでは身体は温まらない。
枚方から中之島を目指す復路は、折り返しとはいうものの、陸路と水路では景色が違う。朝早かったせいか、揺蕩う小舟がゆりかごになってしまいそう。
往路で渡った「赤川鉄橋」をくぐれば淀川クルーズももうお仕舞い。
夢見心地のクルーズは淀川の流れに乗って、あっと言う間に「毛馬こうもん」。ここから大川へと進むのだが、水位調整のための水門を開閉して頂かないといけない。
一つ目の水門をくぐり抜け・・・、
二つ目の水門をくぐり抜けた先は・・・、
桜並木に縁取られた大川端。
朝、LORO CYCLE WORKSへ向う際は独りで、『クルーズポタ』の往路は隊列を組んで、走った毛間桜宮公園は大川端。朝よりも、ポタ出発時よりも更に花見客が増えているようで、川端からワタシたちに向けて手を振ってくれる。
空が晴れ晴れとしていないのが玉にキズ。
毛氈敷いたお花見もいい。桜の下を自転車で走るのも気持ちいい。舟に揺られて、川面から眺める桜も格別。こんな贅沢なお花見はまたとない!!
見慣れたビル群も違って見えるような・・・。OBPのビルと水上から眺める大阪城。
船上からの優雅なお花見は「中之島公園」にある「中之島ローズポート」で残念ながらお仕舞いとなる。
快適なクルーズをプレゼントしてくれた「御舟かもめ」に別れを告げて、各自自転車を展開。再び隊列のポタ隊となってLORO CYCLE WORKS店頭目指して走る。
天気に気を揉みつつも楽しめた、快適で優雅で春爛漫なクルーズポタもスタート地点に戻ってお仕舞い。桜の季節が終ってしまっても、そのシーズンごとに楽しめるのがクルーズポタ。次はいつ？次回はドコへ行くのでしょ!?
本日の結果
走行距離：46.01km
走行時間：03:04:57
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「クルーズポタ Vol.4」
「クルーズポタ Vol.5」
「クルーズポタ Vol.7」
お見送り、ありがとうございました!!（笑）
お互いお天気がなんとか保ってよかったですよねー!!（笑）
ドールさんのポタ会でも泉布観の事が話に登ってたんですが、僕全然知りませんでした・・・!!（笑）
昨日までだったんですよね公開!!（笑）
池場よかったと公開しています!!（笑）
ちなみにかもめには乗れませんでしたが、少し渡船に乗ったので、ある意味僕たちもクルーズポタでしたよ!!（笑）
by yosshu0715 (2013-04-01 06:44)
ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
途中、桜を愛でながら、中之島公園へ向ったので、到着したのが９時過ぎ。もういらっしゃらないかとも思ったのですが、間に合いましたね(笑)。
泉布観はさすがにすごい人出で、かなり並ばないといけないようだったので、ワタシは外観だけに留めました。次の機会には入ってみたいのですが、まず駐輪出来るのかどうか・・・。
渡船の方へ行かれていたのですか？ 楽しいポタ会だったのでしょうね？
by JUN1026 (2013-04-01 08:08)