ヴァイオリンとピアノとカレーとフレンチトーストのロマンツァ？ [散歩・散走]
暦は巡って「小寒・芹乃栄(しょうかん・せりすなわちさかう)」。いよいよ"寒の入り"となって、寒さが極まってくる頃合い。こんな時に自転車に乗るのも物好きなこと。寒さは耐えられても、今日の風も強い。北摂方面への外出予定に、クルマで出るか、電車で向うかという考えがアタマを過る。が、ココで寒さに屈していては、「大寒」の日のクルーズポタも適わぬこと。初春の走り初めも果たさねばならぬ。ご褒美をたんと用意して、意を決して、ペダルを踏み出すことにした。
今年最初のポタは池田市の逸翁美術館へ。今日のお目当ては美術展ではなく、マグノリアホールでのコンサートで、登坂理利子さんと富岡順子さんのデュオ。
このお二人の組み合わせは以前、2010年９月11日、「大阪クラシック」最終日の第84公演でも拝聴した。あの日は、ベートーヴェン「ヴァイオリンソナタ 第１番 ニ長調 作品12-1」とラヴェル「ツィガーヌ」、J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」・・・でしたか。
今日の演目は、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ「揚げひばり」、ウジェーヌ・イザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ 第３番 ニ短調 作品27の4 《バラード》」、ヨハネス・ブラームス「ヴァイオリンソナタ 第３番 ニ短調 作品108」、シャルル・カミーユ・サン＝サーンス「序奏とロンドカプリチォーソ」、ヴァラエティに富んだ構成となっている。
登坂(のぼりさか)・・・というポタリスト泣かせな(？)お名前ではあるが、ヴァイオリニストのリリちゃんは花も恥じらうお年頃。なんなら、うちのドラ息子くんと大差ない。ヴェテランによる円熟の演奏もいいが、うら若きプレイヤーが名前通りに成長して行くのを見守りたいのは親心？
本日のマグノリア・サロン・コンサート、開場が13:30、開演が14:00となっている。北風切ってホールに到着したのが正午あたり。早過ぎる？
早めに来たのには訳がある。おひとり様ランチを同美術館内にあるカフェ、喫茶室IAM(イアム)で頂こうという作戦。自宅で早めの昼食を摂ってからではあまりに余裕が無い。途中に存在する店に立ち寄ってもよかったのだが、一気に同館まで走って、カフェでカラダを温めておいて、ほっこりした心持ちでコンサートを拝聴しようという目論み。
というわけで、オーダーしたメニューは「とろとろ角煮カリーライス」と「アールグレイ・ティー」。
コチラのカレーは"ご飯は雑穀米を使用しております。少し和風のカレーに「豚の角煮」と「ズッキーニ・ジャガイモ・パプリカ・茄子」等をトッピングしました。とてもお得なメニュー"となっている。
以前に一度食したことがある。本格的なインド・カレーではなく、いわゆる欧風カレーに少し和の風味を加えた独自の味わい。ちょっと"ママのカレー"っぽいが、雑穀米に豚の角煮、ごろっとしたお野菜が入ってなかなかに魅力的。ほのかな甘味とじわっとくる辛さ、オリジナリティー溢れるカレーとなっている。
食後のお茶はアールグレイ・ティー。これでかなりホッコリしたいい気分になった。
さて、時は巡って開場時間。マグノリアホールへと向おう。
ここまで風を切って走って来て、カレーとお茶でお腹が満ちたら、眠くなってくるが、ホール内から聴こえてくるゲネプロに耳を傾けて、気合い一発眠気を払う。
開演。
「揚げひばり」から始まったプログラム、リリちゃんのヴァイオリンはまさに、高らかに舞い、朗らかに唄い、伸びやかに鳴り響く。胸に迫るとまでは言わないが、若々しくてのびのびとした演奏は心地いい。なんとはなしに、春らしい暖かさがあるような。
MCも初々しくて、よろしゅう御座いました。リリちゃんのお気に入りだという４曲の演奏を終えて、アンコールはフリッツ・クライスラー「愛の喜び」。
僅かに１時間、５曲のコンサートでしたが、堪能させて頂きました。
逸翁美術館の駐輪場に停めてあるBD-1のロックを解いて、急な坂を駆け下る。平坦路になって、漕ぎ出したらリアタイア辺りに違和感が・・・。
確かめてみるとリアタイアがペコペコ・・・!? まさかのパンク????
カレーとお茶とヴァイオリンとピアノでいい気分になっているのに、こんなアクシデントは無いわァ!! 正月早々、イヤ過ぎるッ!!!!
出掛ける前にエアを規定量まで補充した。まさか美術館の駐輪場でイタズラされることなんてないはず。往路で異物を踏んづけた覚えはない・・・はず?!
とりあえず池田市役所前の歩道に乗り上げてエアを補充。手持ちのポンプはエアボーン・スーパーミニポンプ。なかなかに骨が折れるし、規定量まで達したかどうか判らないが、思案していても仕方ない。様子見しながら走り出す。
池田市から自宅までは176号線を南下すればいいのだが、桜塚の交差点を左折し、馴染みのカフェ、aere cafeへ滑り込む。アクシデントを考えれば、まっすぐ帰宅する方がいいのだろうが、そこはそれ、新春初ポタのご褒美の予定は曲げられない。カフェでお茶している間に空気が抜けるようなら、スローパンクチャア決定。それはそれで、対処すればいい。予備のチューブも工具も常備している。
おひとり様カフェ・リンゴの焼き菓子シリーズで、今日のオーダーは「アップルとシナモンのフレンチトースト」。それに「カフェオレ」。そこはかとなくトレビア〜ンなセットにしてみた。ちゃらちゃらしたアートなカフェラテは選ばない。
ふわふわに仕上がったフレンチトーストに薄切りの焼きリンゴ、そこにアイスクリームが添えられて、シナモン・パウダーとシュガーパウダーが振り掛けられている。
ん〜、和むわァ。暫しパンクのことは忘れていられる??
が、忘れているわけにもいかない。自宅まで帰り着けないといけない。ここまで約7km、55kgの体重を支えて、さほど減っているようにも思えない。残り7kmも大丈夫か？
帰宅して、すぐに畳み込まないで、玄関ポーチで規定量までエア補充。これでしばらく放置プレイしてみることに・・・。
今年の初ポタはいい気分で終えることが出来るのか、明日の「失意の修理編」に続いてしまうのか!? 期待して、待てッ!!
本日の結果
走行距離：30.02km
走行時間：01:54:02
出先でのパンクはいやですよね!!
僕も遠出の際のパンクが恐くて、ついついポタ会での遠出はBD-1になってしまいます!!（笑）
まだパンク修理が簡単なんで!!（笑）
エアー式の修理具、僕も使ったことがあるんですが、寒い時期だとパンク修理中に凍ってしまって大変でした!!（笑）
それ以来、かさばりますがちょっと大きめのポンプを持ち運ぶようにしています!!（笑）
by yosshu0715 (2013-01-07 00:28)
ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
パンクに関わらず、外出先でのトラブルはイヤですね。
どうやら今回はパンクではなく、他の理由でエアが半減しただけのようなのですが理由は・・・判りません。
とりあえずトラブルに対応出来る備えを怠れませんね。
by JUN1026 (2013-01-07 09:02)
期待して待て!! というので期待して待っていたのになんともないとは・・・(^^;;
ともあれ何事もなくてよかったですね。その反面原因がわからないのも気持ち悪いものですね。
新春コンサートですか。いいですね。私は自転車で行くととめるところととめている間がつい気になりコンサートどころではなくなりそうです(^^;;
by moto_tip_sp (2013-01-07 19:52)
モトさん、こめんとありがとうございます。
期待はずれで申し訳ありません(笑)。
パンクではなかったようなのですが、原因が判然としないのも気持ち悪いもの。ナゾは解決しておきたいと思います(笑)。
クロークがあるような大きなホールなら、折り畳んだ自転車を預けてしまえるのでしょうが、なかなかそうもいきませんね。逸翁美術館は駐輪場があるし、イタズラをするようなヒトは来ないと思うので、自転車で行くようにしていますが・・・。
こういう時こそキャリーミーの出番ですか(笑)？
by JUN1026 (2013-01-07 23:14)