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阪急沿線紀行(ただし、自転車で) [散歩・散走]

今月初のポタ、天候もやや不安で、体調はさらに不安な中、さてドコに行こうか。
今日用意したコースは3つ。
京都輪行ポタ・・・京都へ"竹の秋(→記事参照)"ならぬ"秋の竹"と紅葉/黄葉鑑賞
逸翁美術館で開催中の「源氏物語 - 遊興の世界 -」を再訪する(→記事参照)。
③海を見に行く・・・西宮浜芦屋浜から神戸
さて、ド・レ・に・し・よ・う・か・な?!

 

①の輪行なら始発で出立したいが起き損ねて、③のコースへ出るには天候がそれに相応しくない。
となると、コース②の逸翁美術館が選ばれる。

その美術館は池田市にある。天候が崩れたら、体調が悪くなれば、池田駅から阪急宝塚線にさえ乗ってしまえば、自宅に近い三国駅まで乗換無しに帰って来れる。
開催中の「源氏物語 - 遊興の世界 -」は9月末にすでに一度訪れたが、会期は9月15日(土)~10月21日(日)、10月23日(火)~12月2日(日)の二期に別れ、展示品も一部入れ替えられる。何れもこの目に収めたい逸品揃いであるが、特に石山寺所蔵の重要文化財「伝土佐光起作『源氏物語絵巻 末摘花』」は後期だけの出展となっているので見逃したくない。それでなくても、美しいものは何度観てもいい。ヨーロッパの文化・芸術もいいが、ときには平安ロマンにふれて「やまとごころ」、「もののあはれ」について考えなければなりません。

自宅から、阪急宝塚線に沿うように、R176を走って北行約13km。 北摂方面も紅葉の状況は大阪市内とさほど変わらない。五月山公園でも散策してからとも思ったが、直接美術館へ滑り込む。

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源氏物語 - 遊興の世界 -」は紫式部が著した「源氏物語」から絵巻や画帖、屏風など絵画化されたもの、特に物語りに描かれた「奏楽」、「舞楽」など「遊興」をテーマにした作品が集められた特別展。衣装も艶やかな殿上人が器楽演奏や舞楽を楽しむ情景が金箔、金泥の煌めきの中に描かれて、目映いほどの宮廷ロマンに引き込まれてしまいそう。江戸期に作られた作品も多くあるが、下膨れな輪郭に引目鉤鼻、絢爛な衣装、屋根、天井を省いて室内の豪華な調度を描く様式美は引き継いで、何れも甲乙付け難い。
シモブクレ、うちの奥様に似てい・・・(以下自粛)。
逸翁美術館の館内、展示室横にあるマグノリアホールでは午後からピアノ・コンサートが予定されているようで、ゲネプロの音が響いてくる。ショパン幻想曲でしょうか? 平安絵巻に合うような合わないような・・・。

特別展のチケットは、逸翁美術館の「源氏物語 - 遊興の世界 -」展と隣りの池田文庫で同時開催される「宝塚歌劇の源氏物語」展、それに小林一三記念館の入館券を兼ねている。一枚で三箇所巡ることが出来る。前回は逸翁美術館池田文庫、両館の源氏物語展示を拝見したが、今日は美術館を出てから小林一三記念館を訪ねてみる。
BD-1は美術館の駐輪場に停め置いたまま徒歩で記念館へ向かう。

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逸翁
こと小林一三の旧邸「雅俗山荘」は、翁の逝去後、永らく「逸翁美術館」として使用されていたが、同館が新しい建物に移転したのを機に、旧邸と附属建物をもって「小林一三記念館
としたもの。
本館が展示室と邸宅レストランとなっていて、展示室では現在、「小林一三と百貨店 - 世界初のターミナルデパート開業 -」が開催されている。常設の遺品展示と合わせて拝見した後、庭園を散策する。木立の間に建てられた茶室が2つ。本館と合わせて3つの茶室があることになる。
邸内にあるフレンチレストラン「雅俗山荘」はちょっと敷居が高そうで・・・。

逸翁美術館BD-1を回収したら、さてこのあとは・・・、箕面方面へ抜けるか、それとも・・・。
朝のうち晴れていた空はなんとなく雨の予感を秘めた鈍色の雲で覆われている。今日はなんとか保つかもしれないが、やはり明日は・・・(これがいわゆる伏線で)。

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R176を西へ、阪急宝塚線に沿って走れば、終点は宝塚駅逸翁こと実業家小林一三阪急阪神東宝グループの創業者であらせられる。となると、目指すは宝塚大劇場宝塚ファミリーランドが閉鎖されて寂しくはなったものの、大劇場も想い出の場所(詳しくはコチラ)。宝塚市立手塚治虫記念館の前も通り過ぎ、"花のみち"でしばし憩う。ここら辺り、"すみれの花"も咲いていないが、紅葉/黄葉もまだまだ(写真はかなり加工した)。

さて、ここからは・・・。ここからなら阪急でもJRでも輪行で帰れるが、阪急今津線に沿って西宮方面へ自走する。出発前は心配だったが、走り出してみたらメマイも出ない。アシもまだまだ余裕。自転車を駆ってストレスを振り落としてしまうのが一番の良薬か。
西宮浜芦屋浜へ出てしまいたいが、午後から来客があると言う。それまでに帰宅しないといけない。西宮からは2号線、阪急神戸線に沿って大阪方面へ。

午後になっても晴れたり曇ったり、どうなるかと気を揉んでいると、LORO CYCLE WORKSからiPhoneに着信。イヤな予感がするが・・・、
「明日は雨の確率が70%らしいので、クルーズポタは中止となりました」やと!!

ワタシはその場に崩れ落ち、左手にiPhoneを持ったまま、声を殺して、曇った空を見上げた。目尻からこぼれ落ちたナミダがタッチパネルに落ちて花弁のように広がった(ウソです)。

楽しみにしていたが、クルージングもポタリングも雨には勝てない。こんなことならお客さんには明日にして頂いて、今日は一日走り回っておけばよかったか・・・と思ったところでアフター・カーニバル。いと哀し。

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明日は何時から降り出すんでしょうね。とりあえず、気分だけでも高揚させておこう。高揚、こうよう、紅葉、黄葉・・・。スマン!!

本日の結果
走行距離:49.01km
走行時間:03:03:48


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コメント 4

yosshu0715

日曜日の雨、残念ですね!!
僕も仕事の予定がきまらなかったのでクルーズポタは予定してなかったのですが、その後小豆島に誘われて、シマイチの予定でした!!
やはり早々に中止の連絡がきてがっかりしたものです!!(笑)

良く食欲の秋と言いますが、僕に取っては「ゲイジュツ・文化の秋」!!(なぜなら食欲は一年中あるから!!)
昨日は自走で正倉院展行ってきましたよ!!(笑)

奈良まで自走したこと無かったので一度やってみたかったのですが、疲れました・・・!!(笑)

文化の秋ってことでは、JUNさんと似たような行動してるなあと思ってしまいました!!(笑)
by yosshu0715 (2012-11-11 06:22) 

moto_tip_sp

私は池田の隣の川西に30年近く住んでいましたが逸翁美術館はいったことがないのです。まあ芸術に縁がないということですが(^^;;
阪急沿線結構走りましたね。宝塚は子供の頃よくファミリーランドに行ったものです。仁川は阪神競馬場、西宮は野球観戦と川西に住んでいた頃はまさしく庭のように遊んでいたところでした。最近は実家に行く程度になりましたが、また自転車で巡ってみたいものです。

今日は雨のため残念ですね。私は自転車なしで神戸を楽しむことにします。
by moto_tip_sp (2012-11-11 07:30) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
「正倉院展」ですか、いいですねェ。
人出が多いとその分騒がしく、そうすると耳に障るので、メジャーなイベントには出掛けなく、出掛けられなくなりました。
普段接することの出来ない芸術や文化、チャンスがあれば出掛けたいと思いながらなかなか実現しません。
まずなにより自宅から抜け出すのが大変で・・・。
by JUN1026 (2012-11-11 23:47) 

JUN1026

モトさん、コメントありがとうございます。
昨日は、池田市から川西市経由で宝塚市に入り、阪神競馬場の横を通って西宮市、阪急電車の経路に沿って走りました。
不思議なもので、池田市から宝塚市まで約7〜8km、歩けと言われたら歩けないと思いますが、自転車なら目と鼻の先、大した距離じゃあないと思ってしまう。トータル49kmでも物足りなく感じてしまう。
自転車は不思議です(笑)。
by JUN1026 (2012-11-11 23:53) 

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