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交響的にして重金属 [音楽のこと]

ロマン派の"ロマン"とはナンなのか?
書物を繙いたりWEBで検索したり、もちろん楽曲を聴き込んだり。"ロマン"を知ろうとしたら、まずはその対概念となる"ラテン"を知らなければならないが、そちらも難しい。地域的、風土的な違いに加え時間的な隔たりも大きいが、やはり教条的の"教義"が一番分かり辛い。もっと調べないといけない。

普段BGMとしているのは、自宅では主にクラシック音楽、特に最近は後期ロマン派となるのだが、外出時iPhoneなどで聴くのは主にHR/HM系。
元々はDeepPurpleの中にクラシック音楽の香りを感じてハードロックにハマったのだが、この系統も系譜としてはややこしい。

音楽は結局、ルネサンス〜バロックから始まって、現在のジャズ/ポップス/ロックまで融合と分散の歴史だと思う。

HR/HMもブルースロック系からアートロック・プログレッシブロック〜バロックメタルからシンフォニックメタルと、系列を追って行くと、ジャンル分けするのも空しいほど。ジャズフュージョン系は廃れちゃった感はあるが、HR/HMはクラシック音楽とつかず離れずいい距離感で、"融合と分散"を具現化し連綿と受け継がれているように思える。長い目で見たら音楽史の王道と呼べる・・・かも知れない。ロマンティックな系譜。
もう、ハイカルチャーとサブカルチャー、メインカルチャーとカウンターカルチャー、ラテンとロマンとか分けること自体無意味なのかもしれない。

クルマをドライブする、あるいは自転車で走る際のBGMに「Highway Star」や「Burn」、「Speed King」辺りが気持ちいい。
独りの時はともかく、クルマにママ様や息子さん(13)が同乗していると「ウルサい。古い」と、それこそ五月蝿い。息子さん世代に「メタル」と言うと、「仮面ライダーWか?」ってなっちゃうし。
オトーチャンだってAKB48のシングルカットは全部唄えるし、KARAと少女時代の区別もちゃんとつくが、"萌え"よりやっぱり"燃え"がいい!?



たしかにDeepPurpleは少々古い気がしなくもない。

で、この頃はシンフォニックメタル。
あまり陰鬱なゴシックメタルは気が滅入る。ノイジーでおどろおどろしいデスメタルもアタマが痛くなる。あまりにパワー系は耳に悪い。
心を動かすことが感動なら、ココロを騒がせる、ざわめかせるのも感動だと思う。追い立てるようなツイン・バスと野太いリフ、ハードネスは感動の極み。



そんなシンフォニックメタルの礎たるユニット、Within Temptation。紅一点のヴォーカルSharon den Adelを中心としたオランダのグループ。
パワフルなリズム、荒々しいギターリフ、ロマンティックなストリングス・アレンジも心地いいが、甘く切なくもあるSharonのヴォーカルが心地いい。
シンフォニックであるとかヘビィメタルであるとかの先入観よりWithin Temptationのオト。クラシックとヘビィメタルのクロスオーバーという言葉ではおさまらないほどの魅力を感じる。

バロックメタルっていうとオペラティックな女性ヴォーカル、っていうのがお約束(?)のようで、シンフォニックメタルにもそれが受け継がれている。
Within Temptationもそうだが、他の多くのユニットでもそう。



そして、少し変わり種・・・といっては失礼だが、我らが日本代表(?)のLIV MOON
ヴォーカルのAKANE LIVこと岡本茜さんは元宝塚歌劇団雪組の男役。スウェーデン生まれで、父はポーランド系スウェーデン人、母は韓国系日本人。宝塚退団後にさらに英国留学で音楽を学んだとかで4オクターブを誇る歌声だけでなく、モデルもこなすスタイルも合わせ持つ美しきディーヴァ。
Within Temptationと比べると、全方位的に刺激的。よりドラマチィックたろうとするのか、ちょっと技巧的に過ぎるきらいもなくもないが、今後もっと洗練されるであろうと期待したい。
萌え系アイドルもいいけど、こういう刺激的なネーサンが起爆剤となって音楽業界が息を吹き返してくれればいいのだが・・・。

シンフォニックメタルはともかく、「Highway Star」とか聴きながらだと、クルマの時はついついスピード違反しちゃうし、自転車の場合は張り切り過ぎて脚を傷めちゃったりするんですよねェ。

このシリーズ、まだまだつづく。


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