浪漫 (その1) [音楽のこと]
ワタクシこと、趣味は思いつき、特技は物思い。
年末は雑事に追われ、年明けは寒さに押し込められて、思うように徘徊することが出来なかったのだが、たとえカラダは束縛、拘束されても意識は自由に彷徨する。
最近の関心事は"浪漫"。ロマンってナニ?・・・ってこと。
大河ロマン、歴史ロマン、釣りロマン、バスロマン? ロマンスやロマンティックというとさらに漠然としてしまうが、ここではロマン派音楽に限定。
ワタシが音楽に目覚めたのは祖母の膝の上。トイレの神様でも西の魔女でもない彼女は若い頃、浄瑠璃だか義太夫だかのお三味線を生業としていたそうで、ワタシが物心ついた頃にはリタイアしていたのだが、ワタシを膝に乗せて唱歌や歌謡曲をよく唄って聴かせてくれていた。
その後は月並みに洋楽へと進み、The BeatlesやThe Roling Stonesなどブリティッシュ・ロックを貪るうちにハードロック、ことにDeep Purpleにはとてつもなく衝撃を受けてしまった。
ハードロックというと、電気的に歪ませた爆音めいた大音響と敬遠される向きもあるとは思うが、ブルースをよりロックらしく昇華させて、強烈なタテノリとリフでぐいぐい惹き付けてくれる、乗れればヒジョーに気持ちいいオンガク。
どうしてもギターに目がいってしまうが、ワタシの場合はキーボード。
ディープパープルのキーボーディスト、ジョン・ロードが持つ芸術性に惹かれたわけですね。初期はアート・ロックと呼ばれてましたしねェ。
この場合の芸術性、よく聴くとバロック的というかクラシック音楽の影響がそこはかとなく香っているような。
で、その影響もあって、ブルース理論とともにクラシック系の対位法、和声学もガシガシと齧り出したのがワタシのクラシック初体験。この頃は主にヨハン・ゼバスティアン・バッハ。
ワタシの音楽史を語ると長くなってしまうので途中端折るが、ロックとクラシックの間をフラフラするうちに突発性難聴で右耳が破損。奇跡的に聴力は回復したが、それとともに音の好みも変わり(というか爆音系、騒音系が聴けなくなった)、同病のよしみというわけでもないがココロの師はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンとなり古典派から初期ロマン派音楽に親しむようになる。
音楽なんてプロでもない限り、好きなものを好きに聴けばいいと思う。思うが、その楽曲が作られた時代背景やその当時の風俗などがアタマに入っている方がより楽しめる。がこれが結構難しい。
ラテン的なる古典派に対峙するものとなるロマン派。古典音楽をロマン主義の精神で発展させたものとなっている。となると、"ロマン"を知ろうと思えば古典から学ばなければいけない。温故知新??
と振り返ると余計なマエフリがめっちゃ長くなってしまった。ここまでがプロローグ、ってことでこのシリーズ当分続きます、多分。
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